タイトルをすっきりさせるため、物理(光学)専門と書きましたが、厳密には少し違います。
私の一番の専門はブログ紹介にもある通り、惑星気象学でして、光学ではないです。
光学というのは、とても簡単にいうと望遠鏡やカメラなど(もちろん双眼鏡も)、作るため必要な学問です。
が、惑星を観測するために必要な望遠鏡やカメラなどの知識…つまり光学の知識はそれなりに必要となりますので、本当の専門ではないけど、それなりに詳しいつもりです。
ということで、こないだ関ジャニ∞TOUR JUKEBOX 札幌ドームにて、生まれて初めて双眼鏡使ってみたところ、
光学的な観点からいろいろ面白いことに気付きまして。
せっかくなのでブログにまとめたいと思います。
<はじめに>
内容としては、
・距離および照明の色とピント
・周辺のゆがみ
・視差/眼幅について
・持つ位置および片手持ちについて
こういった感じです。
上2つがガチ光学で、下2つは身体学といいますか、少し生物学みたいな話なので、
この記事では前半を取り扱い、後半は後日アップします。
私が理系というのはもちろんなんですが、視力がいいので、細かいことにもよく気付いたのかなと思います。
なので、視力が悪い方は以下に書くことを実感できないのかな…とも思っています。
でも、ピントが合わないなど不自然な状態で使うことは、
気付いていないとしても疲れはもちろん、視力の低下も招くかなと思いますので、
ジャニヲタの大事な能力のひとつ、視力を落とさないよう、
気をつけるといいんじゃないかなーって思うことを書きます。
まぁ、そもそも、細かいことはコンサート中に気にしていられないかなと思いますので、
頭の片隅になんとなく留めて下されば嬉しいです

まず、文章内で使う2種類の略語を説明します。
[ピント位置] (私が作った言葉)
ピントの合わせ位置、つまり真ん中のつまみのポジションをこう略させて下さい。
[メンステ・バクステ・センステ] (オタク的には常識ワード?)
これ、どこがどこかややこしいですよね!!
それぞれメインステージ・バックステージ・センターステージの略なんですが、
以下の定義とします。
メインステージ: 一番奥のステージ。外野あたり。
…エイトで言うとバンドは基本的にここ。
バックステージ: 一番手前のステージ。ホームベースあたり。
…8ESTでTORNや丸のギャグコーナーやってたとこ。
余談ですが、バクステ正面スタンド最前とか一度でいいから入ってみたい。
センターステージ: アリーナの真ん中のステージ。2塁あたり。
…大きさがグループ・公演によってかなりバラバラですよね。
まず、コンサート前に、(するとは思いますが)練習をしておきましょう。
練習として最適なのは、自宅付近では月や星かなぁと思います。
あとは、いっそ東京タワーやスカイツリー的なところに行くか。
基本的にはなんでもいいんですけど、なるべく遠くのものがよくて、
でも家の中じゃそんなのムリだし、ベランダから覗いてたら不審者だし…
ってことで
覗いてて不自然じゃないもの
で練習しましょう(笑)
まぁ、月でも、一生懸命見てたらジャージの中学生に不審な目で見られましたが(笑)
おねえさん傷つきました

ということで、遠征の場合なら、移動の乗り物からがいいんじゃないでしょうか。
今回私は札幌行きだったので、空港や機内から覗いてみましたけど、結構楽しいです。
これまた何回かは不審がられましたが…遠征のテンションがあればもはや気にならない!!! もう何も怖くない!!!
特に空港は、いろんな距離に人間がおり、動いており、なんならカートに乗って移動してたりするので、
…脳内でコンサートと重ね合わせられて、めっちゃ練習になります。
っていうか普通に楽しい。私飛行機や整備士さんも好きなので

では本編行きますー。
< 距離とピント >
当然ですが、距離によってピント位置は異なります。
え、当然じゃない?!?!
嘘だと思うなら試しに肉眼でものすごく近くのものを見てからものすごく遠くのもの、また近くのもの、と何度か交代に見てみて下さい。
視線を変えた瞬間すぐは、はっきりと見えませんよね?
あと私は目の奥の筋肉が<キュイーーーン>とピントを合わせる感じがするのですが…
それは私だけかもしれませんwww
双眼鏡の説明書には、ピントの合わせ方のところに
「なるべく遠いものを見て合わせましょう」
と書いてはいますが、それは
「基本見たいの遠いものでしょ? 近いものに合わせると見にくいよ」
くらいの意味なので(※私の感想)、コンサート中は[見たいもの]に合わせて下さい。
つまり、メンステ・センステ・バクステ、[全てピント合わせ直しましょう]。
安い双眼鏡・オペラグラスだと差が余り分からないので、ついそのまま見がちだと思うのですが、
ピントが合っていない状態で無理に見ることは一時的な疲労はもちろん、視力低下の原因にもなるため、こまめなピント合わせをオススメします。
私の感じでは、正直、アリーナ一番後ろのブロックからメインステージを見たときの丸ちゃん(ベース)とすばる(ボーカル)でさえピントは微妙に違います。
丸ちゃん(ベース)と章ちゃん(ギター)となると、結構違ったり。
もし山田担かつ両方のバンド姿が好き!!どっちもキョロキョロしたい!!って人は、
(着席位置にも寄ると思いますが、)基本的に双眼鏡は諦めましょう。ムリです。
私、丸山愛ですけど、章ちゃんのギターも好きなのでちょこちょこ見ようとした結果…
健康的な不安を感じるレベルでした(笑)
なので、双眼鏡では基本的には丸ちゃんのベースガン見にしました。……好き♡笑
< 照明の色とピント >
これ、私自身も気付いてびっくりしました。
赤い照明と青い照明でピント位置が異なります!!
なんでや。
それは赤い光と青い光で波長が違うからですね!!
……ここまで言えば当然ピント位置違うの分か…らないですよね(笑)
難しい詳細はさておき、プリズムや虹の色が赤から青に分かれるのと同じ理由で、ピント位置もズレます。
これ、びっくりしたと同時に感動しました。物理ってすごい。
気付いた一瞬、視野の中の丸ちゃんをほったらかしに、頭のなかを、双眼鏡の中を光が進む図や、プリズムによる分光(≒光を赤から青に分けること)がめぐりましたから。
…私物理好きすぎるwwwwガリレオ先生かwwww
記憶はもうすでにおぼろげなんですが、
[ 赤い光が遠くに合わせるピント位置、青い光が近くに合わせるピント位置 ]
だったはず。
原理は単純なので、双眼鏡の簡単な設計さえ調べればすぐ証明できるんですが、
ちょっと今その元気がないので、そのうち調べます。(ほんとか?)
もし逆だったらすみません。
間違いだというご指摘あれば、ぜひお知らせ下さい。
<23:30補足>
天文分野の同級生がフェースブックでコメントくれました!!
色収差と言うそうです。(聞いたこと…あるような)
Wikipediaに載ってた図です。こう描くと分かりやすいですね。
ということなので、
ミセテクレーーーーー!!!!!
うぇっさーーーーーーい!!!!!
と赤い照明ガンガンになると(↑エイターしか分からない)、
ピント位置がズレます。
赤→青→赤→…
とかなると最悪です。
あきらめ…られないので私は一生懸命ピントをいじりながら(それはもうカメラマンのように)丸ちゃんのベースを追いかけるわけですね。
まぁ、あそこはエイターなら、少なくとも私は異様な量のドーパミンが出るのでイケました。
だってあそこの丸ちゃんのベース姿格好良すぎるんだもの。
ばっちりピントで凝視したい。
< 周辺のゆがみ >
設計上、視野(見えてる丸い範囲)の中心しかピントは合いません。
つまり、丸ちゃんを見たいけど全体的にも見たいな…というとき、
バンドのときとして、すばる(ボーカル)にピント合わせてすばるさん中心で見ると…
一番見たい丸ちゃん(ベース)は端っこのため、視野のすみに行ってしまい、ピントが合いません。
なので、全体+自担という見方をしたい場合、自担がほぼセンターにいないと双眼鏡ではかなり難しいです。
詳しく考察はしていないですが、双眼鏡により視野の端のゆがみ具合はきっと違うはずなので、
今書いたように、全体+自担(ただし自担はセンターにいない)を双眼鏡で見たい人は、
選ぶ際に、店員さんに視野の端のゆがみが少ないものを相談してみたらいいかもです。
光学に重点のある双眼鏡使用レポはこんな感じです。
以上まとめると、事前の練習で、
→ いろんな距離のものを見てみる。ピント位置と距離の対応をつかむ。
→ 照明の色が変わる…のはさすがに練習できなさそうなので、いろんな明るさで見てみる。
→ 見たいものは視野の中心に置くくせをつける。逆に、見たいものを視野の端に置いて、歪みを実感する。
こういったことをしてみるといいんじゃないでしょうか。
視差/眼幅について、持つ位置および片手持ちについてはまた近日アップしますー