ただいま〜 | 美しい惑星を研究する若葉 ~宙に向かって、夢に向かって~

美しい惑星を研究する若葉 ~宙に向かって、夢に向かって~

東京大学で惑星気象学を専攻中の学生の思いつ記。
ブログタイトルの通り、"美"の女神の惑星の激しい気象を/ "美"しく元気よく!!/安藤"美"姫にインスパイアされながら、研究しています。
ということでフィギュアスケート感想記も多いです。

スペイン/マドリードでのワークショップを終えて、帰国しました。
 …というのはupする時間で、実際はまたまたロシア上空で書きました。
 ロシアにもいつか降り立ちたいなぁ。美姫ちゃんの第二の故郷だもん。


ワークショップは、Venus ExpressMars Expressという、ESA(欧州宇宙機関)の、それぞれ金星と火星の探査機のデータ解析講習会でした。

Venus Expressのほうは、SOIR、Solar Occultation at InfraRedといって、掩蔽観測(これが何か説明するのはちょっぴり難しい)を行う機器についてでした。
こっちのほうはかなり興味があったし、
EGU(European Geosciences Unionの学会 4月の記事など参照)で出会った
マユ、という名字なのでなんだかシンパシーを感じる、ベルジャンの論文をある程度読んでから行ったら、彼が講師だったこともあり、
結構楽しく、かなり頑張れました。
ベルジャンのマユさんは英語もそんなに訛ってないしね。

Mars Expressのほうは、PFSという、大気分光器についてで、それにもすごーく興味はあるのですが、
ほとんど準備をしていけなくて…。
まぁ頑張って英語の説明聞けばいいやー☆とか思ってたら、
講師がイタリアンで。
イタリアンの英語は一般的に聞き取りづらいんですガーン
Dataはダータ、っていうし、programもプログラーマ、っていうし、単語単語がかなりイタリア語寄りなんですよね…
しかもメインで講師をしてくださったおじさんが、The Latin、テンションめちゃ高で。
金星のSOIRのほうが先で、そこで頑張っちゃった私には、ついていくのは無理でした…
てか、毎日9-18時で講習会、前後に一時間ずつバスで往復、さらにそこからみんなで晩ごはん… とかしてると拘束時間が長くって。
だから火星PFSが始まったころにはすでにお疲れモードだったんですよね(言い訳)。
そんなとこにイタリアンズの講義はかなりキツかった!!
なんか段々イタリアン訛りに腹立ってくるし・笑
あ、でもそれでイライラがつのってきたころに、りこにゃいず、って言ってくれることが多くて。
それは和みましたラブラブ
りこにゃいず、はrecognizeのことです。'GN'がにゃにゅにょの音になっちゃうみたいですね。
でも、一番エラいおじさん、講義や食事ではテンションについていけないけど、個人的に話したらかなりいい人だから、PFSについてももっと勉強したいなぁ。

勉強の方はそんな感じで、もちろんよかったのですが、
一番よかったなって思うことは、規模が小さい(15人程度)だったので、みんなと仲良くなれたこと!!
ベルジャン・マユさんとも、EGUのときはあまり話せなかったので、今回やっと話せて嬉しかったです^^

一番仲良くなったのはオーストリアンの(ほぼ)同級生♪
博士課程を始める前に、しばらく普通に働いていたようなので年は2才上です。
オーストリアンとは、ひとつ大きな共通点があって。
2人とも、言語が好きなんですね。しかも、中国語を習った経験あり。
だから、英語で話しながら、日本語で何て言う、ドイツ語で何て言う、時には中国語で何て言う…、っていう話で、かなり長く盛り上がれるわけです。
ドイツ語でもドイツのドイツ語とオーストリアのドイツ語ではこういうところが違うんだよって教えてくれたり。
説明が難しいからなかなか出来なかったけど、私は私で関西弁と標準語での表現の違いを話しましたよ。
てか、なんとなく中国語を習う人って、中国語自体が好きだから習う人が多いイメージです。
特にヨーロッパ人とか、日本でも理系の人とか。
 …日本人だと、麻雀が好きだからってのもかなりの確率でありますが。


お世話になってるパリジャンと比べると、ノッてくると早口になるのが悪い違い。
でも、母国語を教えてくれるのがいい違いです。
 (パリジャンは日本語は時々聞くのにフランス語は教えてくれない!!)

初日に、ご飯に行ったとき彼があまり手持ちがなくて(まぁ確かに思いのほか高かったんですが)、お金を貸してあげたので心を開いてくれたのかしら(笑)
勇気を出して15EURO貸してあげてよかった^^
そのあと絶対会うし、踏み倒される心配はなかったのですが、やっぱり、会ったばかりの人なので、心配でした。

あとは、3日目に2人で街を散歩して、ホテルのカフェでのんびりしたり。
…実は2人して会食バッくれたんですにひひ ま、別に出席とか取ってなかったけどね。
みんなでレストラン行くとお金も時間もかかるし、毎日はキツいなぁって思ってたんですよね。
特にその日は、なんか疲れてたし、夜に少しやりたいこともあったし。
てかみんなテンション高いしね…
 私はよく喋るし、明朗快活なほうだと思うんですけど、
 本当は人の多いところより、緑が多くて静かなところの方が好きなんです!!
それで、なんとなく、オーストリアンに
「今夜の会食行く?」
って聞いたら、
「多分…」
って返しつつも、彼もすごく疲れた顔で。
2人で「毎日レストラン行くとお金かかるし、時間もかかって疲れるよね」って話したんです。
そこで私は考えました。
1人で適当に食べる!って私が言えば、付き合っていい?って言うんじゃないかと。
まぁ、バスの中でいろいろ考えてたら、本当に1人になってもいい位会食がめんどくさくなってきたのですが。

でも実際に、
「私はホテルのカフェで適当に食うぞ!!」
って言ったら、
「じゃあ付き合うよ」
って即答でした。…計画通り得意げ
 …このとき思ったんですけど、そういうあたり、私は草食系とはほど遠いのかもしれません(笑)
それで、30分くらい散歩して、1時間半くらいご飯食べながら話をして。
のんびりデート、すごい楽しかったです。
その散歩のとき、スーパー…というか商店みたいなところに入ったとき、
そのお店のものがほとんどイギリス/ドイツ/フランスのもので。
「これはドイツの有名なソーセージだよ」
とか教えてくれたり、一緒に説明を見てくれたりして、すごく助かりました。
1人だったら、スペイン産じゃないものをおみやげに買っちゃってたかも…

偶然同じホテルで、私たちは最終日はマドリード泊だったので、講習会&アンテナ見学会(これはこれでまた記事をあげますね)の間荷物を預かってくれて、とても助かりました。
3人分の荷物が急に現れて、ルームメイドさんはびっくりしたかもですが。。。

私はもともとなぜかラテンっぽい(?)上にパリジャンとの付き合いで更にラテンナイズされてるようだし。
これまで交流があった外国の方って、アメリカンかラテンヨーロピアンですし。
なので、ゲルマンな彼はちょっぴり新鮮でした。

でもでも、メールしたい、'I'd like to keep the connection with you'って言ったら、SkypeのIDを聞いてくれました。
嬉しかった。しかもすぐその夜に申請くれてましたニコニコ
 いやしかし、これ言うのなんかかなり勇気要りました。
 パリジャン相手なら余裕で、しかも'I WANT to keep the connection with you!!'とか言うだろうなぁ…
 'would like'にしたあたりが私なりにゲルマンに遠慮しました・笑


これまで、年が結構上の人との交流が多かったので、年も近くて話も合う友達ができてとってもうれしかったです。


2度目のヨーロッパに行ってもさらに思ったのは、
私って…
怖いもの知らずですね。
英語が通じなくっても、自分が納得するまで諦めないで、聞き続けますから。
だって、諦めてあとで後悔するのが1番嫌いなんです!!
スーパーでもエコバッグが写真と同じのを出せ!って徹底抗戦したり。
最終日のホテルでも、朝ご飯付きで予約したはずだ!って確認したり。
ちなみに、両方とも私が勝ちましたよアップ

そしてやっぱり思うのは…
そんな私みたいなのにも向こうの人は寛容なんですよね。
photo:01


いろいろと、この先について考えちゃいます。
So many loads to follow...
But anyway, I'm being me.
どこに行くにしても、自分を信じていたい。