会話文も難しい | 宮古市の個別指導塾

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個人教授安倍塾 塾長のブログ

弟が友達にもらってきた30年前のヒヤリングマラソンの教材を使って、

英語のリスニングの勉強をしています。

Street Voices in N.Y.というコーナーで、ある若い女性が以下のように発言していました。

So therefore I've never been made to feel ostracized or different, and, you know,

anyone can practice, so therefore I can be myself. And that's something I think is

unique within my religion.

この人は創価学会員で、宗教と自身の日常生活の関係について話しています。

かなり早口で聞き取りにくい上に、ostracizeというなじみのない単語も出てきます。

さらに、And that's something I think is unique within my religion.という文です。

これは、いわゆる関係詞連鎖が使われている文のようです。

And that's something. I think that it is unique within my religion.

の後ろの文のitを関係代名詞のwhich(またはthat)に変えて文の先頭に移動し、

somethingを修飾する形容詞節を作ったものでしょう。その際、接続詞のthatは省略し、

whichも主格の関係代名詞ながら省略したものと思われます。

関係詞連鎖については普通の高校の参考書には載っていないでしょう。

難しい文章にしか出てこないものと思っていましたが、会話でも使われるとは驚きです。



ちなみに、テキストには And that's something I think that is unique within my religion.

と書いてありましたが、「現代英文法講義」という本によれば、

接続詞のthatは通例省略され、特に関係詞が主語の場合には省略しないと非文になるとのこと。

つまりテキストの文は正しくないということになります。

試しに教材の音声をGoogleやDeepLに聞かせると

And that's something I think is unique within my religion.と表示されました。

もしかしたら上の文法に基づいてthatを付けなかったのかもしれませんが。