薬袋先生の新刊、『英語リーディングの奥義』をさっそく読んでみました。
F.o.Rを勉強する際のガイドブックのようなものです。
『英語ベーシック教本』の表紙には「中学1年レベルからていねいに…」
などと書いてあるものの実は初学者向けではない、といったようなこともわかります。
(最近、八代亜紀さんも歌っていた"You'd be so nice to come home to.”
の最後のtoについての記述はおもしろいですね)
印象に残ったのは、本格的に英語を勉強し始めたらできるだけ早い段階、
つまり中学1年生で品詞について学ぶべきだという点です。
確かに、「不定詞の形容詞的用法」とか、「動名詞」とか、「時や条件を表す副詞節」
などという言葉が出てきても、そもそも形容詞、名詞、副詞がどういうものかわからないと、
理解できるはずがありません。
とは言っても、今後はいわゆる難関大を除いて、高度な英文読解力は要求されなくなるでしょうから、
大学受験生の間では、F.o.Rの需要は低くなるかもしれません。
むしろ、業務上の必要から英文を読まなければならない社会人向け、ということになるでしょうか。
個人的には、その一端だけでも高校生には学んでもらいたいと思っています。