夜明けのすべてという映画を観てきました。
瀬尾まいこさん原作でパニック障害とPMSを抱える男女が周りの人に受け入れてもらいながら、本人たちも支え合い日常を送るという物語です。
原作を知らずに直前にレビューをざっと読んで行きましたが、それには載っていなかった自死遺族の会の様子もありーー。不意打ちで涙が溢れました。きっと巷にはそんな方が沢山いて、何年経っても癒えない傷を抱えて生きているんだよとリアルに感じさせられました。
自身のことはどうにもできないけれど相手のことを助けることはできるのではないか。
というようなセリフがありました。
そうやって人として支え合う2人。これは私たちのような遺族にも通ずるものがあります。
他にも向き合ってくれてありがとう。
というセリフもありました。
遺族と知られたとて、ほとんどの人にはスルーされ、見えない扱い。現実は世知辛い。親や仲が良かった友達でさえも…
だけどほんの少しでもこの傷に向き合ってくれる人は、生きていくためには欠かせない温もりとなってわたしを救ってくれました。
傷がなく健やかな人生の方がもしかして少なくて、様々な事情や傷を抱えて、それでも社会生活を手探りで過ごしていく人たちというのは、わたしの思っていたより沢山いるのかも知れないなと思いました。
原作者の瀬尾まいこさんは「そしてバトンは渡された」を書いた人。息子が好きな本です。
きっとこの映画自体も息子からのメッセージ。
そうやんね?
映画では天体観測の話があります。
いつものようにお気に入り(千曲以上になりました)をランダムに流している車で、鑑賞帰りに1番にかかった曲にハッとなりました。
やっぱりみんな繋がっているんやね。
名前のない空を見上げて/MISIA