息子を亡くしてから、
ドラマや映画を観るのが何故か全くダメでした。
(フィクション物が怖い。地雷が埋め込まれているからかな)
「線は僕を描く」を観に行き克服出来てから
それからゆっくりとしたペースでたまに見るようになりました。

気になっていた邦画「ドライブ・マイ・カー」。
アカデミー4部門候補になったとか。
レビューを先に読んでみるとほとんどが酷評でした。
長いだけで時間の無駄。何が言いたいのかわからない。などなど…
家族を亡くすこと。そんな経験をした後に見たら、今とはぜんぜん違った映画に見えるんだろうなと思った。」と書いてくれていたレビューがチラホラあったので、観てみました。
……………………………………
ここからネタバレご注意下さい
……………………………………
家族を亡くした2人の主人公の話しです。
劇中の劇での最後のセリフで号泣しました。

伯父
「なんで辛いんだろう。この辛さがお前にわかれば」

 姪
「仕方がないの 生きていくしかないの 
伯父さん生きて行きましょう 

長い長い日々と 
長い夜を生き抜きましょう 

運命が与える試練にも じっと耐えて 
安らぎがなくても 

今も 年を取ってからも 
ほかの人のために働きましょう 
そして最期の時がきたら 
大人しく死んでゆきましょう 

そしてあの世で申し上げるの 
あたしたちは苦しみましたって 
泣きましたって 
つらかったって 

そうしたら神さまは 
私たちを憐れんでくれるわ

そして伯父さんとあたしは 
明るくてすばらしい 
夢のような生活を目にするの 

あたしたちは嬉しくて 
うっとりと微笑みを浮かべて 
この今の不幸を振り返る 

そうしてようやくあたしたち 
ほっとひと息つくの 

あたしそう信じてる 
強く心の底から信じてるの 

その時が来たらあたしたち 
ゆっくり休みましょうね 」
……………………………………
この最後のセリフは手話で語られるので
また沁みました。