今回の公演では私は衣装班のチーフという役職をもらいました。
そして、私の下についたのは一年生三人。
最初、女の子三人だったのですが、
途中一人の子が「やっぱり入りません」ということになり
だけどちょうどそのころ「俺このサークル入りたいです~」という男の子が来て
やっぱり結局三人でした。
もう、どないしようという気分ですよ。
初めての私主導の服作り、初めてのチーフ、初めての指導的立場。
しかも、よりによって、下についたのが、三人??!!
あ、あ、あ、あああ扱えるかあああああ!!!!!!!!!!!!!!!
最初のころはそんなことばーっか考えていましたよ。ええ。
元衣装チーフの先輩からは
「衣装のチーフ大変だよ~こんなことやあんなことやらないといけないし、
そんなことも気にしないといけないし、あと~」
と、チーフという思い役職から解放されたせいか
ものすごおおおおく嬉しそうにそして意地悪そうにやらないといけないことを羅列されて
アドバイスもらえているんだけどいじめられている気しかしなかったです。
でもやると決めたらやるしかねえ。
言い出したからにはやってやる・・・
無駄に職人気質な所が幸いして、とにかく動くことに。
問題なんてどーせ動いても動かなくても出てくるんだから、
どうせなら動きながら問題対処を考えた方が効率いいだろう、という感じで。
そしたら、なんか色々見えてきた。
後輩たちの性格・モチベーション・技量。
作業の効率化。
他の作業班との連携の取り方、交渉の仕方。
衣装制作における優先順位と制作時間。
「期日まで衣装をすべて仕上げる」ために必要なのは、技術だけじゃない。
そこら辺のことをも踏まえた上じゃなきゃ、期日までには仕上がらない。
もちろん、効率化を重視しようと使う布やらボタンやらをいいものにしようとしても
予算という上限があるから、どこかで妥協はしなきゃいけない。
下についていたころには見えなかった諸々のことが見えてきて、
そんなことまで気を使わないといけないのか、てことも頭に入れなくちゃいけなくて。
例えばボタンは手芸店で買ったほうがいいのか100均で買ったほうがいいのか。
どの子にどの仕事を任したら全体の仕事としての進行スピードを落とさずに保てるか。
あの子はよく連絡を忘れるからどういう風に扱ったらいいか。
練習の関係上、そして数の関係上、衣装制作の優先順位をどうするか。
本番中に衣装に事故があったときのための応急措置場は。
友達からは、「色んなこと考えなきゃいけないから、大変そう」とは言われましたが、
確かにそうなんだけど、結構楽しんでいる自分もいた。
常に何かしら考慮すべき問題は浮上するんだけど、
それを最初から当たり前のことだとみなして
「何か問題が起きないはずがない」と構えていれば、
何か起こっても、「大丈夫、何とかしようと思うから何とかなる」と考えることができたし、
それにそういうテンションで仕事をこなしていくうちに
「今度はどんな問題が出てくるんだろうね~?」と常に問題が湧き上がってくる状況を
冗談めかして観察できる余裕もできた。
だから、つらかったのは取り掛かりの最初の一週間ちょっとくらいで、
つらくても何かしらの動いていたから、
それを超えたらあとはとにかくやっていこうという気分になって。
まあ私がそういうテンションになれた要因の一つに
衣装作業が楽しい、というかもとが裁縫好きという要素があったからというのもありますが。
あとそれ以上に、相対的に私は下に恵まれたと思う。
他の作業班は、一年生が自宅生だったり授業が忙しかったり連絡が取れなかったりとかで
なかなか作業に来てくれないという状況だったらしいけど
私のところの一年生はよく働いてくれた。
仕事の残りを課題として持ち帰らせても、
作業の進め方の速さの違いはあるにしろ、とりあえずみんなちゃんとやってきてくれた。
技量とか性格とかを考慮して、任せる仕事の難易度を変えたりはしたけど、
でも投げ出して放棄する子はとりあえずいなかった。
三人の中でも、後から入ってきた男の子と下宿生である女の子の働きはなかなかのもので、
下宿生の女の子は夏休みはいる前も後も一番作業によく来てくれたし、
下宿だからということにつけこんで「今から私の家で作業しに来てくれる?」と頼んでも
やる気いっぱいに来てくれたり。
男の子のほうは自宅生ではあるんだけど物わかりが早くて、
多少突き放して自分でやらせてみてもちゃんとできる子だったし、
「何か手伝えることあるなら・・・」と課題まだ終わってないのにそんなふうに聞いて来たり。
作業やっているうちに何度か心折れそうになったこともあったけど、
頑張る意志がいっぱいな後輩がいてくれたおかげで、
「まだやれるよね」とまた前に進めました。
衣装は本番2日前に無事全部完成しました。
本当は一週間前に完成させたかったけど、
私の未熟さとメンバーが全体的にまだ成長過程ということもあり、それはかなわず。
でも、本番前に徹夜で夜なべして~、という状況に
彼らを巻き込まなくて本当によかったとは思ってます。
なにせ一年生にとっては初めての舞台ですから、
あまり無理をさせるわけにはいかなかったしね。
でも、この完成はやっぱりどー考えてもみんなの頑張りなしにはあり得なかったわけで。
元々人間不信な私が下を持つなんて結構難しいことだと思えた。
できなかったらすぐに切り捨ててしまうような冷たいところがあるから。
でも、元チーフさんに最初
「仕事任せるからには、とにかく信じて待ってあげることだよ」と言われて
それを信じて、みんなに仕事托したり、一緒に作業した。
本当、そんな冷たい自分の性格を申し訳ないと思うくらい、いい後輩に恵まれてよかった。
結構嫌がる人も多いらしいですが、
留学から帰ってきたら、また衣装班のチーフリベンジしたいなとひそかに思ったりしてます。
なんとか完成させたとはいえ、やはりクオリティーとしてはまだまだ全然なものだし、
もっと作業効率化、予算抑えることもできたはずだと思うようなことたくさんあったので
今度はもっといいもの作れるように、もっと早く安く済ませられるように
指揮を執れたらと思っている次第なのです。
あと、今回はあまりに作業のほうに熱を上げたため
あまり役のほうに入れ込めなかったのが失敗だったな・・・とも思っているので
もっと余裕が持てるように、と思っているのです。
そのときはまた、今回の一年生たちとも一緒にやりたいなと思ったり。
(特に下宿の女の子と、黒一点の男の子と!)
いい体験をさせてもらったなと本当に思う。
そして、さらに精進してもっといい働きをできるようになりたいなと、
強く強く思う。
そしてそれ以上に、
今回頑張ってくれた一年生の子たち、
作業や仕事のアドバイスなどで協力してくれた衣装班以外の方々
とにかく私を支え衣装班を支え衣装完成に貢献してくれた人たちに多大なる感謝を。
というか、感謝という言葉では足りない!
願わくは、またの機会をもらえますことを。
BGM:鏡音リン(KulfiQ) "キミナシビジョン"