母子手帳に収載されている便色カラーカードで言うと
2~3番というところだ。
(カード現物を見たことがない方向けに念のため
便色カラーカードの見本を載せておくが、
色の表現はブラウザやディスプレイの加減等で変わるので
あくまで「こういうものがあるのか」程度の
参考としていただきたく。)
赤ちゃんの便を見たことのある方は、色が薄いな…
と思われることだろう。
初の子育てであれば、「え、こんなもんじゃないの?」と
わからないかもしれない。
今は便色カードがあるので、明らかに便色が薄ければ
第一子でもおかしいなと気付くことができるのではないかと思う。
胆道閉鎖症の赤ちゃんにありがちな便の特徴は、
1.白っぽい色
ただし、かなり進行していないと真っ白ということはないようで、
レモンイエロー・クリーム色・うぐいす色という感じ。
よく医学書等に「灰白色便」という表現があるが、
必ずしも白・グレーではないのだ。
(クリーム色等も灰白色便の定義の範囲内らしい。)
さくらの場合は出生時~3週間くらいは4番(はっきりした黄色)。
その後3番くらい(レモンイエロー)になっておかしいなと気付き、
葛西術の前は2番~5番の間を幅広く行ったり来たり…
葛西術後落ち着いてから~移植まではコンスタントに
2~3番程度。
(発熱時に1番=ほぼ真っ白になったことはあった、
胆管周辺に炎症があったものと考えられる。)
移植後は5~6番(たまに3番くらいのこともあるが
一過性であればOK)。
という推移をたどった。
※この写真の時(葛西術後)は黄色の漢方薬(インチンコウトウ)を
飲んでいたので、薬の色もついていると考えられる。
2.つぶつぶ・脂っぽい
言葉で表現すると、「つぶつぶと水分が別々に出てくる
感じのうんちで、全体的に脂っぽい。
おしり拭きでつるんと取れる。」である。
病院では「顆粒便」と表現されている。
顆粒便そのものは健康な赤ちゃんでもよく見られる
(母乳やミルクの中の脂肪やカルシウムが固まったもの)が、
私の感覚で言うと両者は別物。
「普通の赤ちゃんの顆粒便は、あくまでうんちの中に粒がある。
胆道閉鎖の赤ちゃんは、うんちそのものがつぶつぶやモロモロで
できている。」という印象だ。
脂肪分を消化吸収できていないことの現れだろう。
まず第一に色がおかしい。
ロタウイルス(胃腸炎の原因)に感染してもうんちの色が
薄くなることはあるが、一過性のものである。
いつまでも続くことはない。
赤ちゃんのうんちの色が白っぽいことに気付いたら…
胆道閉鎖症に限らず、何か異常があるのかも?を疑って
うんちのついたおむつ現物を持ち、
早急に小児科を受診してほしい。