夏こそ大切にしたい「血(けつ)」のお話
今日の薬膳の授業のテーマは「血虚(けっきょ)」でした。
東洋医学には「血汗同源(けっかんどうげん)」という言葉があります。
これは、血と汗は同じ源から生まれるという考え方で、汗をたくさんかくことは、それだけ「血」も消耗しやすい状態になるとされています。
夏は「汗をかくことは健康」と思われがちですが、実は汗のかき方にも違いがあります。
日頃から適度に汗をかく習慣がある人は、汗腺の働きが整っているため、汗をかく際に塩分(ナトリウム)をしっかり再吸収でき、ミネラルの損失も少なく済みます。
一方で、普段あまり汗をかかない人は、汗腺のフィルターがうまく働かず、大切な栄養(ミネラル)を汗と一緒に失いやすくなってしまいます
さらに東洋医学では、大量の発汗は気や血を消耗すると考えられています。
あなたの汗は大丈夫?セルフチェック
自分の汗が「ミネラルを失いやすい汗」になっていないか、目安としてチェックしてみましょう。
□ 汗が目に入るとしみる・しょっぱいと感じる
□ 汗がベタベタしていて乾きにくい
□ 大粒の汗がダラダラ流れる
□ 汗が乾いた後、衣服に白い粉(塩分)が残ることがある
いくつか当てはまる方は、汗腺のフィルター機能が十分に働かず、塩分やミネラルが汗と一緒に失われやすい状態になっている可能性があります。
そこで、先ほどの「血汗同源(けっかんどうげん)」という言葉を思い出してみてください。
もし汗が赤かったら、きっと誰もが「こんなに失って大丈夫?」と心配になりますよね ![]()
もちろん、実際に血液が流れ出ているという意味ではありません。
でも東洋医学では、それくらい汗は大切なものだと考えられています。
そう考えると、汗をたくさんかいた日は、水分補給だけで終わらせるのではなく、身体を養う食事や十分な休養を意識することも大切だと感じませんか?
だからこそ、夏は「水分補給」だけでなく、「血を養う食事」も意識してみましょう。
レバー、なつめ、黒ごま、ほうれん草、卵、クコの実などは、血を養う代表的な食材です。
最後に一つ。
東洋医学では、「汗をかくこと」が悪いとは考えません。
大切なのは、汗をかいた後に、失ったものをしっかり補い、身体を養うこと。
今年の夏は、水分補給に加えて「血を養う」という視点も、ぜひ取り入れてみてください。











