19日7時~



やっとこさ戸隠方面バスに乗り、
一路戸隠神社へ



戸隠神社は

『奥社』

『九頭龍社』

『中社』

『火之御子社』

『宝光社』

の点在する五社から成る



最初の目的地かつ一番遠い
『奥社』
へは長野駅からバスで約1時間



さて、結局昨日から寝てないので
ちょっと寝ようかな・・・



と思ったのだが、山合の曲がりくねった道、
知らない土地・初めての景色、

車窓からの風景が眠気を忘れさせる



何でも、関東平野に生まれ育った人は、
山に対してとても敏感に反応するらしい

日常滅多に山を見ることがないからだろうか

例にもれず私は山合を上下するバスの
その動きにすら夢中になっていた

ただ山があるだけ、
ただ畑があるだけ、
ただ林があるだけ、
そして眼下に遠景がひらける


こんなにも視界を広く遠くに使ったのは
とても久しぶりな気がした


目の前の一点やごく近くを見て
仕事をしたり生活したりの毎日

見渡す、ただそれだけのことも新鮮に感じた



気が付けばバスは戸隠へと近づいていた



『一ノ鳥居』


バス停の名前にもあるここは、
かつての戸隠領内との境目


ここの鳥居は崩壊してしまい
現在は崩れた鳥居が残るのみとなっている

ここら辺が神社特有の現世主義の現れだろうか


神社まではまだまだ遠く、
信号のほとんどない道をバスで約20分、
歩いたらどれほどかかるのか

昔の僧侶・神官達はここを歩いたのだろう

ここからの長い道のりも修行の内なのだろう



ここを神域と浮き世の境として
山に結界を張っていたとのことだ

そういえば、戸隠の各神社には鈴・鐘が無い


なんでもあの鈴や鐘は神を呼び起こすと共に
邪気払いの役割もあるそうだ


ここ戸隠は結界で守られた神聖な土地

常に神がそこかしこにいるので
神を呼び起こす必要も無く、
常に結界で守られているため
邪気払いの必要も無いのだろう



バスの車窓からその旧跡に思いを馳せる


今回は時間の都合上、
ただ通り過ぎるだけとなってしまったが、
次回以降に必ず散策しようと思う



そして午前8時、過ぎ行く風景ののち
バスは戸隠神社・奥社に到着した