↑の本、読了しました。

 

これは問題提起が多く記事も長くなりましたので3回に分けました。

 

#1 テクノロジーの進歩だけが未来を明るくする

 

[たった100年前から信じられないほど世界は変っている]

 

100年前の世界的な重要人物であったアインシュタインの来日

 

ちなみに、アインシュタインは日本に到着する直前に、船中で1921年度ノーベル賞授与を正式に知らせる電報を受け取っている。

 

対象となった研究は「光電効果」だ。

 

彼本人は、その恩恵を受けていないのが面白いところだ。

 

これらはたった100年前の話なのだ。

 

[新しいテクノロジーが登場したとき、人間はその登場に反対する]

 

新しいテクノロジーに対して、ふつう、人は懐疑的になる。

 

だからこそ、いち早くその可能性に思いを巡らせ人にはチャンスがある

 

[新しい技術組み合わせで現れる]

 

アインシュタインの発見を現代にいたるまでさまざまな技術者が応用し、新しいものを作った。

 

「光電効果」ではそれまで光は波である考えられていたが、「波であるとともに電子でも」あると言うことが発見された。

 

光電効果は光を電子に換える機器にほとんど使われている。

 

「光は波とともに、電子である」という考え方は量子力学の始まりでもあった。

 

すでにある技術の改良や組み合わせで登場することがほとんどだ

 

今から50年以上前の1956年にすでに米民間航空管理局は空飛ぶクルマの運用を許可している。

 

遺伝子治療も、1953年にDNA構造が発見された直後から構想されていた。

 

なにがいいたいかというと、現代を見渡せば、未来は見えると言うことだ

 

そして荒唐無稽と思われていたものの大半が実用化されている。

 

しかもアインシュタインの時代と比べると、加速度的に早くなっている

 

テクノロジーに鈍感なのは大衆の証だ。

 

[5Gとはそもそも何で未来の何を変えるのか]

 

「多くの情報を高速で伝えることで可能になる」技術は通信が土台である

 

ポイントは、通信速度が速くなり、情報伝達量が増えると言うことだ

 

これが世界を変える

 

1G(ショルダーフォン:1979年)→2G(PHS:1993年)→3G(写真のやりとりがスムーズに:2001年)→4G(通信速度が速い、情報伝達量が多い:2010年)→5G(4Gの100倍の速さ:2020年)→6G(5Gの10~100倍の速さ、同時に接続できる機器が1000万台:2030年)

 

更に進化するのが6Gだ。

 

「6Gのすごさは「速く」「大量の情報のやりとりができる」こと

 

5Gで2時間の映画のダウンロードが3秒だったのが瞬きの間、1秒もかからない速さになるわけだ。

 

2030年頃から登場するはずなので、2040年にはあたりまえになっている可能性が高い

 

[低遅延」により、全てのモノがインターネットに常時接続される]

 

つい20年前までは、インターネットにつながっていないのがあたりまえの状態であったが、20年後の2040年はインターネットにつながっていることが自然の状態になる。

 

それはパソコンやスマートフォンだけではない。身の回りのものがすべて、コンピューター並みの処理能力を持つようになる

 

[6Gで自動運転が可能になる]

 

公共のバスや電車などは、ネットワークに接続された自動運転になり、輸送や物流なども効率的になるはずだ。

 

上空はドローンが行き交い、どこにでも欲しいものを配達してくれるはずだ。

 

クラウド経由で、リアルタイムに翻訳することも可能だ

 

[バーチャルが日常になる]

 

[瞬時にデータを把握するのも低遅延だから可能]

 

それぞれの履歴も確認できるため、売り場で手に取られたが戻されたなど商品の動きも追える

 

なぜ、これほど便利なものが普及していないのか疑問に思う人もいるだろう。

 

それは、コストだ

 

物流や生産、販売といった生活維持に欠かせないエッセンシャルワークの人出不足を解消するには、もうテクノロジーしかない

 

[家中が便利な家電でいっぱいになる]

 

2040年は、家の中もこれまで以上に「つながる」ことになる。

 

ひとりあたりの機器数で考えると、2010年インターネットにつながった機器はひとりにつき2台である。

 

それが、2040年には1000台になる

 

ネット接続されている家電は、ディスプレイでの操作や音声入力になる。

 

人が操作しなくても、人の行動を先読みした家電が一般的になる。

 

[現在は自動運転のちょうど過渡期]

 

2040年に、新車でのレベル3以上の自動運転システム車は、4112万台になり、世界の新車の29.4%を占める。

 

2030年以降、レベル4が普及し、2040年には完全自動運転の「レベル5」も実用化していると思われる。

 

[すでに未来を変える技術はチラホラ実用化されているーーライダー]

 

こうした自動運転の実現に向けて、欠かせないのがセンサー類だ。

 

ミリ波レーダーに比べて、小さな物体も検知できるのが特徴と言われている

 

ライダーは2020年10月に発売された[iphone12]のproシリーズに搭載されている。

 

「12」のカメラの性能の高さに驚いた人もいるだろうが、その一因はライダーだ。

 

「12」の特徴は、人物と背景の境界の鮮明さだ。


「新しいテクノロジーは突然現れない」と述べてきたが、ここでも、すでに自動運転の要素技術は我々の身近に転がっている。

 

[空飛ぶクルマも2040年には可能になる]

 

「空飛ぶクルマ」は日本では少子高齢化という確実に迫り来る課題を解決するツールになるはずだ。

 

[コンビニやスーパーは無人店舗になる]

 

日本の総人口は、2019年で1億2616万7000人。

 

9年連続で減少している。

 

2040年には1億1000万人程度となる。

 

20年で1500万人以上減るわけだ。

 

3人にひとり以上が「老人」になる。

 

[無人店舗の研究をするならキオスク]

 

日本のコンビニ会社はアメリカしか見ていない。

 

足元にビジネスのヒントがあるのに、わざわざアメリカの真似をする。

 

いつもの光景だ。

 

[無人店舗のメリットは、万引きが防止できること]

 

2040年、有人店舗の形態も大きく変わるだろう

 

2040年、我々は手ぶらで店舗に買い物に行くのが主流になっているだろう。

 

[中国と監視カメラと個人データ]

 

2040年、監視カメラは生活を便利にし、治安維持のためにも不可欠なインフラになっているはずだ。

 

アリババとテンセントはこの膨大な取引履歴を活用して、個人の信用レベルをスコアリングするサービスを提供している

 

大手企業が構築したスコアリングの仕組みに、地方政府が持つ個人情報をのせて判断する

 

[日本の過疎化を救うのは5Gでの診療]

 

過疎化がオンライン診療を後押しするのは間違いないのだ 

 

続く