いつもLYSTAを応援してくださっている皆様、ありがとうございます。

 

今日は、応援してくださっている皆様に重要なご報告があります。

「そんなことあるのか?」と、驚かせてしまうでしょう。

応援してくださっている皆様には最後までお読みいただけたらと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

昨年から、シェルター移設基金やクラウドファンディングなどでご協力をいただき、シェルター移設を目指してまいりました。

 

中古物件購入のための、政策金融公庫の融資審査が通り、支払いを済ませ、登記も完了しております。

9月初旬から、先ず外構工事が始まる予定でしたが、天候などの関係で先週から外構工事が始まっておりました。

 

 

外構工事が始まって3日目のことでした。

仲介してくれた不動産屋さんから、声を震わせて電話が入りました。

 

 

電話の内容は、購入した物件は住居として使用し、事業として使えるのは建物のなかの15平米のみだったという説明でした。

要するに、シェルターとして使用できない物件だったのです。

 

 

物件を探している最中、まずは都市計画法で事業ができる地域なのか、都度不動産屋さんに確認しておりました。

 

 

不動産屋さんのほうにも、もちろん用途は伝えてあり、購入した物件では事業OKとのことでした。

このようなことになり大変なことをしてしまった、と

迷惑をかけて申し訳ないが、賠償請求していただくようになるという説明でした。

 

 

 

発覚から10日ほど経ちました。

この間、弁護士さんや、LYSTAの決算をしてくださっている税理士さん、政策金融公庫とのやりとりがあり、今後のある程度の道筋がたち、経済的な損失がないところまで話がまとまりましたので、本日ご報告させていただくことにいたしました。

 

 

ご報告が遅くなってしまったのは、皆さんからお預かりしているご寄付が無駄になってしまうのではないか、とか

必要のない物件を購入してしまって、借金ができるのではないか、とか

そのような不安を払拭した上でご報告したいと思ったからです。

 

ご報告まで時間をいただきましたこと、支援してくださっている皆様にこのような報告をすることになってしまったこと、誠に申し訳ございません。

 

 

 

今後の流れですが

不動産屋さんに、購入金額や仲介手数料・登記費用なども含めてこの物件を買い取っていただき、融資を受けた分は公庫に一括返済することになりました。

 

 

このようなことになってはしまいましたが、特に犬猫物件となりますと上から目線で相手にしてくれない業者さんも多いです。

そんななか、親身になって物件さがしに付き合ってくださっていました。

不動産屋さんに対しては、今も、仕事とは言え付き合ってくれて有難いと思っておりますし、一緒に移設を目指してきてくれたと感じております。

 

 

悪意をもってこうなってしまったということでもなく、大きな問題でしたが単純なミスだと感じております。

きっと不動産屋さんのほうでは損失がでてしまうことになります。

単純なミスを責め立てても、前向きなことは何も生まれません。

 

 

この物件に移設するためにここまで走ってきて、わたしのことを心配してくださる方もいらっしゃるとは思いますが、不動産屋さんに対して、怒りや恨みつらみ、時間を無駄にしてしまった、というような感情はありません。

万が一そんな感情があったとしても、自分がそんな感情に支配されたくないと思っております。

 

 

LYSTAを始めて10年、様々なトラブルや問題解決をしてきたなかで、たいしたことでは驚かなくなりました。

大きな問題ではありましたが、このことが発覚した時点で「こういうことも起きるのか」と、意外と冷静で、考え方を前向きに切り替え、軌道修正していくことを考えておりました。

恐らく、保護犬猫や、里親さんにいった子たちが脱走してしまったほうが、心臓がバクバクして頭真っ白になってしまうと思います。

 

 

 

ただ、移設を楽しみにしていたスタッフの子たちにはすぐに言えませんでした。

すこしの目途が立ち、顛末を伝えましたが、スタッフの子たちも、後ろ向きな感情にならずに受け止めてくれたと感じました。

ボランティアとして参加してくださっている皆様には、一部の方にだけお伝えするわけにもいかず、ボランティアの皆様にはこれが初めてのお知らせとなります。

 

 

不動産屋さんには誠意をもって対応していただいておりますので、この件については支援者の皆様にもどうかご理解をいただきたいと願っております。

 

 

 

 

そして、そんな報告だけでなく、光が見えるご報告もございます。

今後の処理の流れを確認しつつ、次の物件を探し始めました。

 

 

同じ不動産屋さんが担当されている元介護施設の賃貸物件で、ちょうど入居者募集となりました。

犬猫が入居することを大家さんに確認していただき、大家さんがご承諾くださいました。

リフォームも好きにやっていいよ、とのことです。

 

 

この活動を辞めて活動の後始末まで考えると、もともと不動産は購入したかったわけでなく、賃貸を希望していました。

しかし、これほどの頭数の犬猫が入居できる物件はみつかりませんでした。

介護施設だったり、旅館のような物件だと部屋数もたっぷりありますが、そういう物件の場合、家賃が20~50万円ほどかかりますし、そもそもこれだけの頭数の犬猫の保護施設としては貸してもらえません。

 

 

新たに紹介していただいたその賃貸物件は、家賃もお安くて、ランニングコストをおさえることができます。

全てのお部屋にエアコンもついています。

 

IMG_3826.jpg

 

しかし、この賃貸物件で契約となりましても、リフォームは必要です。

 

クラウドファンディングとシェルター移設基金に頂戴したご支援につきましては、そのままそちらの物件のリフォーム費用として使わせていただくことを、ご理解いただけますでしょうか。

目指すところは変わっておりませんので、どうかご理解いただければ幸いでございます。

 

 

もし、クラウドファンディングにご支援いただいた方で、物件が変わるなら応援できないという方がいらっしゃいましたら、返金に応じさせていただきますので、お手数をおかけしますがご連絡くださいますようお願い申し上げます。

 

 

まだ賃貸契約までは至っていないので確定ではありませんが、こちらの賃貸物件でシェルター移設を実現するべく、動いて参ります。

これに懲りず、今後もLYSTAの活動を応援していただけましたら幸いでございます。

今後ともLYSTAっ子のわんこにゃんこ・スタッフ一同、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

NPO法人動物愛護団体 

代表理事 鈴木理絵