津波で破壊された漁港。
津波によって、港にあった建物には大きな船が突っ込みめちゃめちゃになっていた。
港につながる橋の手前の住宅街は、津波と火事で、壊滅状態となった。
港には、津波から生き延びた猫がたくさんいて、
猫たちは壊れた建物、建物というより、瓦礫の中で、雨風をしのいでいた。
餌をあげにきている方が何人かいた。
ごはんは大丈夫なようだったので、手術をしてリリースしたのが2011年の梅雨頃、
リスタを作る前の話です。
当時の写真を見直したら8匹済ませていた。
目の前は海、海が荒れている日は停めた車に波しぶきがかかる、
そして崖の真下、この写真の真ん中あたりの崖、ここで生きていた。
猫たちの雨除けになっていた瓦礫が撤去されると、恐らくごはんをあげにきている方だろう、新品の犬小屋がポツンと置いてあった。
その場所には不釣り合いな犬小屋だけど、そこの猫たちは近所の餌やりさんに守られているようだった。
先月半ば頃、その場所に子猫がいると聞いた。
手一杯、というか、里親さんをみつけられる自信がないから保護できないよと思って
何もせず二週間程が過ぎた嵐の日、気になってしかたがなくて行ってみたら、中が水浸しになった犬小屋からずぶ濡れで目がぐじゅぐじゅの子猫がでてきて、三匹連れて帰ってきてしまった。
もう少し雨宿りできる場所を、と思って、犬猫救済の輪
さんに発砲スチロールの寝床をいただいておいてきた。
ここの雨宿り場所はもう少しコンパクトに性能よく改善しないと。
捕獲作業中、犬のお散歩をしていた近所の方のお話で、
この地区の集まりの時に、ここの猫たちのことが問題になっているそうで、
餌をやるな、猫に餌やるから狸が増える、保健所で殺処分してもらえ、可哀想だけどいなくなってほしい、
そしてそれに反対する餌やりの方もいるそう。
結局原発事故の立ち入り禁止区域の猫と扱われ方は一緒。
でもここはいつでも誰でもごはんをあげに行ける場所、
雨宿り場所をちゃんとして、殖やさないようにしたら、
この場所で生かす道を選んでもらわなくちゃ。
正直ここの餌場は汚くて、いつあげたかもわからない錆びた猫缶の空がたくさんあって、
ごはんをあげている方が何人かいるようだけど、ごはんをあげるなら、自分があげたごはんの空じゃなくてもゴミは片付けなくちゃいけないんじゃないかな?
生かす道を選んでもらうには、最低ごはんのゴミぐらいはちゃんとしないと、反対派に納得してもらうことなんてできないんじゃないか・・・。
一昨年、手術しきれてなかったのか、どこからか新たにやってきた猫がいたのか、棄てられたのか、
わからないけど、もう一度手術をすることにした。
手術も、犬猫救済の輪
さんに厚かましくもお願いしてしまいました。
快く引き受けてくださり、本当にありがとうございます。
昨日今日の悪天候で、捕獲は思いと裏腹な数で、成猫3匹でした。
10匹くらい目撃されているようだから、一昨年手術の子と合わせれば、これで全頭終わったかとも思うけど、また同じことを繰り返したくないから、もうしばらく様子をみる、と言うか、手術してない子がいないか調べなくちゃ。
一昨年手術済みの耳カットした子も昨日捕獲器に入っていてリリースしました。
昨日今日の三匹は、シェルター作業帰りのダイゴさんと、うめちゃんママでリレーして、手術のため川崎に搬送していただきました。
ありがとうございます。
治療をしてリリースするわけにもいかなくなりました。
保護したときは、磯くさいにおいがしていましたが、すっかりキレイになって、風邪ももう一息です。
里親さん募集しますので、白血病キャリアでもいいよという方いましたら、よろしくお願いいたします。