short NOVEL 061 薫と隆の情事3 | イマ、アカイスイカアマイ。

short NOVEL 061 薫と隆の情事3


少し落ち込んでいる様子の薫が、防波堤に腰かけている。

隆が防波堤に駆け上がり、薫の横に座ると同時に薫の背中をポンと叩きながら

「落ち込むなって」

「えっ?なんか背中に貼った?」

「寒いと思ってカイロ」

「取ってよ」

「あたたかさって、届きそうで届かないから…」

「あっ!取れた」

想像以上に薫の体は柔らかかった。