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今日は楽器に用いられる『木材』について書けます
ライアーを製作するにあたり
沢山の木材を見て、触って、叩いたりもして色々試してきました
木材というても、皆さんがその辺でよく見かける
ネットやホームセンターなどに売っている木材などでは全く違います
家の内装やテーブルやタンスなどの家具に使われる木材よりも
乾燥時間やアク抜きなどより時間や手間暇を掛けて
やっと出来上がるのが楽器用の木材です
楽器用の木材にも、色々あります
細くて長くなる様な所には固くて丈夫な木材
音が響く広がる要の所には、高級な木材
木材も種類や同じ種類でもピンからキリまであります
最終的に自分は、国産の楓と国産の本桜と国産の桐を今は扱っています
そして、『和ライアー』とは
『天使のライアー』シリーズの中の『和ライアー』としてラインナップしており
和ライアーとは、桐を使ったライアーの事なんですよ
なんで桐だけが『和ライアー』かと説明しますと
桐とは、昔から日本では楽器の琴や琵琶などで使われ
あと、桐のタンスや下駄や米びつやまな板など
日本人にとっては、とても昔から縁のある木材なんです
原産は中国なんですけど、日本に桐が入ったのは
室町時代とか奈良時代とかいわれてるほど、大昔から日本で愛されてる木材です
今でも地方によっては、こんな風習もまだ残ってます
女の子が産まれれば庭に桐の木を植える
桐は、約15年~20年で一人前の立派な木に育ちます
女の子もすくすくと育って昔なら15才~20才位には結婚してお嫁に行ってたので
花嫁道具として、育った桐の木でタンスなどを作って持たせていたそうです
あと、桐と言えば『家紋』
桐を使った家紋が一番多いそうです
てな感じで日本人には昔なら馴染んできた桐
それと、ライアーの仲間である琴が桐
それで桐のライアーの『和ライアー』と名付けました
桐が他の木材よりも、優れている所はが沢山ありますので紹介します
《桐の特徴》
・湿気を防ぐ
木材の中では、もっとも吸湿の少ない部類にはいる。 導管内のチロースが水の通りを妨げ、また繊維の膜の穴が小さいので、一度乾燥した後 は、水がなかにはいりにくい。
・光沢が美しい
年輪が明瞭で、磨くと銀白色の美しい光沢(絹糸光沢)がでる。
・非常に軽い
水の比重1に対して桐は、0.3であり、国産材のなかでもっとも軽い。
細胞の膜壁が薄く、なかの空気層が大きいので柔らかく、持ち運びや取扱いに便利である。
同じ大きさなら、桐は欅の半分ほどの重さになる。
・狂いや割れが少ない
木材の収縮率が大変小さいので、加工しやすく、はじめから精密に作ることができる。
タンスの引出しの一つを押し、その空気圧で上下の引き出しを前に出すなど、腕自慢の仕事が可能になる。
板目方向で約20%、柾目方向で約40%収縮率が小さい。
・虫がつかない
桐の箱に入れておくと、中のものに虫がつかず、腐りにくいといわれている。
・音の響きが良い
木繊維を始め諸細胞の膜壁か薄く、空間が多い(多孔質)ため、音響性に優れ、様々な楽器に用いられている。
・熱が伝わりにくい
熱伝導が低いので、触ってひゃっとしない、保温効果も高い。
内側に空気層が多いため、燃えても表面が炭化しやすく、内部まで燃えるのに時間がかかる。
熱伝導はけやきの半分、着火点は杉や硬いけやきなどより高い。
桐って凄くないですか?
楽器、特にライアーなどの弦楽器には素晴らしく適した木材だと思います
そこで、また次回は桐でライアーを作るのと
他の木材とでは、どう違うかを書きたいと思います
続く‥‥
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