ネタ「テラバン取手支店 ローラー作戦」
門田基(もんたもとい):テラバン取手支店長
オオノ:テラバン専務執行役・営業推進部長
オオノ:「(資料をみながら)う~ん、数字が伸びんにゃ~取手は競争が厳しいのう。おいちょっと、門田呼んできて」
行員A:「支店長!専務が呼びよります」
門田:「あ、専務。なんでしょうか?」
オオノ:「前月比で、かなり数字が落ちとる。特に給与振り込みは。どういうことや?」
門田:「あ、それは、専務が営業してたことで、渉外がそれらを取ってきましたが、取手支店のアナウンスメント効果が一巡したら、解約されたという」
オオノ:「アホウ、何度も言うたろうが、数字は達成するだけじゃダメ。それを維持することに意義がある。ウチの行員何をやってんねん?」
門田:「すいません、すいません」
オオノ:「謝るだけが能やないぞ。特に藤代で落ちとる。これはちょっとローラーかけなあかんな。門田、誰か手の空いている行員を連れてこい!」
門田:「ヒー専務、私を含めてウチは渉外行員たった5人で取手で契約取りにいきゆうがですきに。みんな多忙」
オオノ:「それじゃ~門田来い!俺が「銀行の渉外マン」の本質を教えちゃるぜよ」
門田:「じゃ車を用意します」
(車中で)
オオノ:「門田、何か言いたいことがあるか?」
門田:「そうですね~社用車をこのホンダのフィットにかえたら、みんな便利や、便利っていいよります」
オオノ:「俺はな~親父の経営してた内装会社が、日産プリンスと取引があったきよ~小さいときから日産オンリー。ゴーンさんの来る前や。親父が嘆いとったで~「日産の車は~」って」
門田:「専務、そういう話はお止めになってください。(テラバンの)本店営業部で、日産さんと取引がありますきに」
オオノ:「門田。最近メガバンクって言いうろうが~?昔は都市銀行の時代や。ちょうどバブルごろ。その辺のネタ知っちゅうか?行員のチャリの話?」
門田:「なんですの、それ?」
オオノ:「渉外が乗る自転車のスピードでそいつらーの所属しちゅう銀行が分かるという話や」
門田:「へぇ?」
オオノ:「つまりこういうことや。普通、興銀さんとか長銀さんとかはゆっくり。三井さんとか三菱さんとかはそこそこ速い。住友さんや三和さんはめっちゃ速い、ということや」
門田:「専務は何でも知っちょりますね~」
オオノ:「特に凄いのが住友銀行。上り坂になってもスピードが落ちるどころか逆にブワ~ンてな、スピードが上がるねん。そういう人のスーツ見たら、井桁(いげた=住友)のマーク住友さんや。門田、銀行員はそういう風にならんといかんぜよ」
門田:「専務はそういうのがお好きですから~」
オオノ:「いや、住友さんは話が分かるで。社用車にエアコンつけたの住友さんが初めてや。あと、高卒の役員もおる。離婚した人でも優秀な人は役員にするがーやって。門田、どや信じられるか?」
門田:「信じられんですね。さすが住友」
オオノ:「あとな住友さんって関西やねんから、東京の平和相互銀行を合併した時、行員がめっちゃ燃えた、言うとった。「これで、支店長のポストが100人分くらい増えた」って。でもな、むっかし住友の取締役に就任した行員さんが、役員になったと同時に出家した、って笑えん話もあったでーお、着いた藤代に」
門田:「どっから行きます」
オオノ:「この辺の町内会長の家はどこや?あの白い大きな家か」
門田:「そっから行こう」
オオノ:「(ピンポ~ン)お世話になっております。テラバンと申します。今度取手にお邪魔~」
藤代の方:「いや、もう常陽(銀行)さんで間に合っているからー」
オオノ:「何かご用命があれば、当行に。われわれは金融商品は売りますが、お客様のニーズにピッタリ沿います。何でも言ってくれなはれ、やりまっせー」
藤代の方:「何でもいいの?」
オオノ:「左様でございます」
藤代の方:「あ、サランラップ切らしちゃったから、買って来てくんな~い?」
オオノ:「お安い御用です。代金は立て替えておきます」
藤代の方:「悪いね」
(車の中で)
オオノ:「すまん、門田、近くのスーパーまで」
門田:「専務はガチですね。サランラップは無いですよ。あの住民ふざけてる」
オオノ:「馬鹿もん、俺らーは取手では後発。銀行員の因襲的な営業方法ではアカン!お客様のニーズに徹底的に沿う。お前もサランラップを切らした時、買って来てくれる銀行員は便利やろ!そういうことや」
(20分後)
オオノ:「(ピンポーン)サランラップを購入してまいりました。お客様の家族構成を鑑み、30cm幅の50メートル巻きを買いました。代金は189円です。バーゲンでした」
藤代の方:「君感じ良いね~どこの銀行の人?」
オオノ:「テラバンです!今度取手に出店した」
藤代の方:「何度も言うようだけどさ~俺、今間に合っているからー」
オオノ:「結構です。私どもは取手を良くするために存在してますねん。どんなことでもやりまっせー」
藤代の方:「君、いいねーで、どんな商品があるの?」
オオノ:「当行の一押しは、「テラバン・ビザ・アージェント」限度額10万円。ほら、財布を落とした時困りまっしゃろ?そういう時に、このカードがあれば、コンビニATMで即座にお金が下ろせます。財布に入れてもいいんですが、当行の推奨モデルとしては、革靴の中にいれることを想定しております。ついでにカードには芳香作用もあります」
藤代の方:「ふんふん。でも要らねーや。だけどあなた感じがいいから、今度町内会の会合の時に町内会の人に紹介しておくよ」
オオノ:「ありがとうでございま~す」
(帰りの車中で)
オオノ:「門田、俺らーは銀行業界に新風を入れるで。今までの銀行員に出来ない発想をする。それはなんでかというと、寺さん(=寺西務頭取)と俺が精神病院に入院しちょったことに起因する」
オオノ:「俺らー二人とも、US CPA(米国公認会計士)の受験経験があるという。そんな奴ら二人が集まってできた銀行やきに、当然同業他社とは違うのが出来る。寺さんはSMおれは黒人。分かるか?この女性の趣味」
門田:「分かりませんね~私は外国人は白人くらいまでですか」
オオノ:「やっぱしな、いいもんはいい、悪いものは悪いと言わなアカン。そのような価値観に渉外活動を載せること。究極の広告が「口コミ」や。ええか?門田、支店の行員に言えよ。人が見てる時でも見てへん時で手を抜くな。スーツ着てても、着ていなくても、制服着てても、着ていなくとも、常にテラバン社員であることを忘れるな。背筋は伸ばして歩け。あとボランティアはしろ。一言でいうと「一人一人が広告塔」や。忘れんなよ!」
門田:「あ、財布落とした。家に帰れませんぜよ」
オオノ:「そういう時は、テラバン・ビザ・アージェント」
門田:「それ持ってる行員、支店の中で専務だけ」
オオノ:「お前な~」
(藤代のみなさん、ゴメンね)