2009年も残すとこわずかとなった。




この時期のオイラの恒例行事は競馬『有馬記念』に投票すること。




基本的に賭事(特に公営ギャンブル)は全くと言っていいほどやらないオイラだけど、この『有馬記念』だけはなぜか15年くらい毎年買っているんね。




ん?結果は聞くなかれ




全敗じゃぁぁ!




十数年継続してて、ただの一度も勝ったことがないなんて・・・ある意味自慢できると思わんか?




どうじゃ、恐れ入ったかぁぁぁ




そして、この『有馬記念』が近づいて来るとギャンブルってキーワードに関連して毎年思い出す事がある。

それが独身時代にフィリピンを一人旅したときに遭った『ブラックジャック詐欺』。


今回はそれが本題。




ちなみに『ブラックジャック』は手塚治虫マンガの方じゃなくって、カジノで人気の高いカードゲームの方ねぇ。



普通のオヤジになりたくねぇ…って日記-国旗




その時フィリピンへの渡航はすでに5回目で、首都マニラならば大抵の場所に迷わず行ける程になっていた。




寝床もガイドブックにも載らないような安宿を自分の足で探して、十日間宿泊するからもっと安くしてくれと値切って泊まったりなんかしていた。




フィリピンという国はアジアでは珍しく、英語が第2公用語となっているから比較的旅しやすいのだけれど、やはり一人旅になると完全に世間から切り離された状態になる。


ま、余計な情報が耳から入ってこないから孤立した状態が逆に心地良かったりするんだけどね。



普通のオヤジになりたくねぇ…って日記-ジープニー



そんなこんなで街中を目的もなくブラブラしたり、昼間っから呑んだくれたりしながら旅程も中頃。




その日は泊まっている安宿近くのショッピングモールをウロついていた。




フードコートで簡単に昼食を済ませて、マンウォッチングを兼ねながら更にモール内を徘徊していると不意に背後から声を掛けられた。




『ェクスキューズミー?アーユーチャイニーズ?』


二十歳そこそこの女の子だ。


『ノー。ジャパニーズ』




条件反射のようにそう答えてしまった。


正直、これはマズい。


フィリピンに限らず海外に行ったら出来る限り日本人であることを明かさないのが鉄則じゃんか。


いやぁ、モンゴリアンとか何とか言っとけば良かったぁ・・・




オイラが日本人と解ると彼女、少し時間ありませんか?そこの喫茶店でお話したいんですが・・・と切り出してきた。モチロン英語でね。




どうも危ない気もするが何せこの女の子、小柄だけどボン・キュッ・ボンのセクシーバディ、顔立ちも整っていて今で言うところの石原さとみ系の雰囲気。
それにスッゴくいい香りがするんだよね。




目の前にあるコーヒーショップでお話するくらい何もヤバい事はないでしょ?


これをキッカケに仲良くなっちゃって、あんなコトやこんなコトしちゃったりして・・・ムフムフドキドキ・・・いやぁ、ロマンスの神様どうもありがとぉ♪的なぁ?




そんな下心を胸にコーヒーショップへ。




ちっちゃなテーブルを挟んで座り、いつフィリピンに来たか?とか、いつ帰る?なんて他愛もない話題ではじまる。




名前はジャネット。年齢は22歳でナースをしているそうだ。




まさか、ナースの格好でムフフドキドキですかぁ?


あぁぁいかん!
思考回路がそっちに切り替わってしまっているぅ(汗




いやいや、そうではなくて、1年後に神奈川県は川崎の病院に看護婦として働きに行く予定なのだが、そんな見知らぬ土地に大事な娘を独り行かせる訳にはいかないと両親に猛反対されているらしい。




ほほぉ、それは大変だねぇ




で?




日本は安全な国だと・・・ウチに来て両親を説得してほしい?




なんでぇぇぇ!?




なぜにオイラがぁぁぁ!?




いきなりやって来た見知らぬ外国人の説得に乗るほど物わかりの良い両親ならアンタが自分で説得すりゃいいでしょが!?




怪しい・・・


ゼッタイ怪しい・・・




いや、でも・・・




キミがウチの娘を守ってくれると言うなら・・・
いっそ結婚したまえ。そうしたら娘を安心して日本にやれる。そうしたまえ。

いや、お父さん、結婚だなんて・・・オイラ、心の準備が・・・
それにオイラたち出逢って間もないですし。
たしかに愛に交際期間の長さは関係ないですが・・・




って、なに考えてんだぁオイラはぁぁぁ!?




あり得ん!


ゼッタイあり得ん!




今さっき会ったばかりの男を自宅に連れて行こうなんてゼッタイに裏があるに違いない!






そんな疑念も上目づかいのオネガイセクシービームの前に敢えなく玉砕。





結局、彼女の自宅に両親を説得に行く事になってしまった。






後編 につづく