JAMES COTTON★Cotton Mouth Man | key's music navi

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明日も今日の夢のつづきを

~やっぱり 書かずにはいられない~

25センチで大騒ぎの夜に 入魂のブルースを

不屈のブロウが 熱く叫ぶ

人生を投影した力作が出来上がった



コットン・マウス・マン/ジェイムズ・コットン


1. Cotton Mouth Man
2. Midnight Train
3. Mississippi Mud
4. He Was There
5. Something For Me
6. Wrapped Around My Heart
7. Saint On Sunday
8. Hard Sometimes
9. Young Bold Women
10. Bird Nest On The Ground
11. Wasn’t My Time To Go
12. Blues Is Good For You
13. Bonnie Blue


先日、グラミーベストブルースアルバムをご紹介したときに、ノミネートされた今作にちょっとだけ触れ、そのまま素通りするつもりでしたが、なんか後ろ髪ひかれるようなムズムズ感が消えないので(笑)、紹介してみることにしました。

ジェイムズコットンの2013年リリースアルバム「コットンマウスマン」(アリゲーター)です。このアルバムは、ドラマーでも有名な敏腕プロデューサートム・ハンブリッジを迎え、チャックレヴェルが参加し鉄壁のバッキングを作り、さらにグレッグ・オールマン、ジョー・ボナマッサ、ウォーレン・ヘインズ、ケブ・モら豪華ゲストまで迎えた最上級アルバムです。作品のほとんどがコットンの生き様からヒントを得た新作で、重みが半端じゃないんです。
中でも一押しはテキサスのソウルディーヴァルーシー・フォスターをヴォーカルに据えたスローマイナーブルース⑥です。かっこいいだのソウルフルだのどんな形容詞も越えてしまうぐらいの出来だと思うのです。震え・ビリビリ感電あたりまえ、ゴスペル風味の深いヴォーカルにコットンの哀愁たっぷり切なくヘヴィー級のブロウが絡み、ギターが泣きまくり・・・てな感じの逸品です。ルーシーフォスターに関しては名前ぐらいしか知らなかったので、これを機に遡ってみようと思っています。皆さんもいかが^^
そしてラストには、なんとなんとにっくき癌に奪われた声が20年ぶりに復活します。カナダのブルーズマンコリン・リンデンのギターをバックに、絞り出すという表現がぴったりの息絶え絶えに聴こえ、これがまたジーンときて余韻をたっぷり残してくれます。(余談ですが、あの2011年3.11の時、ジェイムズコットン氏は我が国に向けて祈りのメッセージを送ってくれていたようです)
①(ジョー・ボナマッサ:G)

②(グレッグ・オールマン:V)

⑧(デルバート・マクリントン:V)