小ネタですが、ちょっとした思考実験を伴います。お付き合いください。
まず、以下の制約を課します。
- 人狼を最低一匹入れなくてはいけない
- 部屋の最低人数は4人
- 恋人は1組しか入れられない(11人以下の場合)
1と2は部屋を成立させる条件です。3は部屋の人数を最小限にするためです。後述しますが、12人以上の場合はかなり簡単になります。
前提を置いたところで、全滅するために必要なことを考えます。
- 人狼が死ななくてはいけない
当たり前ですが、全滅するのに狼が生きていてはいけません。
初日に人狼が死亡する要因は、恋人の後追いだけです。よって、人狼が恋人でなければなりません。
(人狼が盗まれて死ぬパターンがあるじゃないか! と思うかもしれませんが、人狼が盗まれて死ぬのは「市民」です。怪盗が新たに人狼になり、その怪盗が死ぬためには…… と考えなくてはいけないため、結局意味がないことになります)
- 人狼が恋人である
人狼と誰か(仮にAとします)が恋人です。では、Aが何らかの要因で死ぬ必要があります。
初日に死ぬ要因としては、「呪殺」「サイコに関わる」「盗まれる」がありますが、
- Aが呪殺される場合、占い師を殺すことができません。
- Aがサイコに関わる場合、サイコを殺すことができません。
占い師かサイコがAを殺しつつ、彼ら自身も死ぬには、他の誰かと恋人である必要がありますから、恋人が1組だけでは無理です。
よって、Aは「盗まれて死亡」する必要があります。
- 人狼の恋相手が盗まれて死亡する
さて、次は怪盗が死ぬことを考えなくてはいけません。
盗んだ側である怪盗が死ぬことは基本的に無いので、怪盗も後追いさせる必要があります。
- 怪盗が後追いする
盗まれた側が死に、かつ後追いする可能性があるのは背徳系・キューピット・ねずみ娘になりますが、背徳系は狐を殺さなくてはいけないため、無理です。悪女は怪盗と一緒に使えません。
したがって、人狼と自分を恋人にすることができ、盗まれると死ぬキューピットが適していることになります。
人狼・キューピット・怪盗、これで3役です。部屋を成立させるには4人必要ですから、あと1人後追い役が必要になります。
残り1枠に入れるのはねずみ娘だけです。純愛者・テレパシストは怪盗と一緒に使えません。
よって、怪盗・人狼・キューピット・ねずみ娘の4役職が確定しました。
パターン1:キューピットが自分と人狼を恋人にし、怪盗がキューピットを盗む
あれ……??
パターン1:失敗
なぜかねずみ娘が残ってしまいます。ねずみ娘は本来恋人陣営の全滅時に後追いしますから、これはバグだと思われます。
しかもよく見ると、市民が恋人を選んだとGMが言っています。これも変です。
しかし、ねずみ娘が1人生き残るのはレアですね。
初日に決着がつくと、こんな表示が出ます。
パターン2:キューピットが怪盗と人狼を恋人にし、怪盗が人狼を盗む
全滅しました!
パターン2:成功
今度は成功しました。本質的にやっていることは同じだと思うんですが、何故かこっちではちゃんとねずみ娘が後追いしてくれます。
動画はこちら。
パターン3:キューピットがねずみ娘と人狼を恋人にし、怪盗がねずみ娘を盗む
全滅しました!
パターン3:成功
このパターンでもいけるようです。
パターン2と3ではやっていることが少し違うのですが、終了後の状態を見ると同じなのが面白いですね。