今はもう、親が憎いという気持ちはなくて

 

「愛されていた時間もあったよね」と

 

断片的に幸せだった瞬間のことも思い出せて

 

自分の幼少期の何が問題だったか、忘れそうになるくらいなんだけど

 

でも、何十年も苦しんできたということ、

 

今でも、たまに過去の辛い感情がよみがえってくること自体が

 

幼児期に不適切養育(毒)があったという証拠なのですよね。

 

 

先日、久しぶりに幼児期のネガティブな感情がよみがえったような体験をして

 

そんなふうに思いました。

 

 

はたから見て、または、時間が経った後で

 

大したことない出来事に思えても、それがその時のその子の心身にとって

 

どんな作用(毒)を及ぼしたかが問題なので、

 

事実がどうだったかとか、「責任の所在」などは、本質的な問題ではないし

 

法律や倫理や道徳や常識で判断できる事でもない。

 

 

優しくされたこともあったとしても、チャラにはならない、

 

いったんついた傷は簡単には元に戻らない。

 

毎日、子どもが滋養(愛)を与えられていたとしても、

 

1回でも、悪意がなくとも、その子にとって毒になるものを与えられたら(心が)死ぬ。

 

 

完璧な親はいないのだから、親を責めてはいけないという「道徳」は理解できるけど

 

そういう感情を抱く「原因」は必ずあったわけで、「忘れろ」と言われても

 

時間経過や意志の力でそれができないのが

 

「トラウマ」「PTSD」と呼ばれる病気なのですよね。

 

 

と、いう、発達性トラウマの仕組みについて知らないエライ人が

 

「親を許しなさい」なんてにこやかにたしなめている姿を見ると

 

「いら~」としてしまう。

 

 

親に適切な養育をする能力がなかったことは、

 

「罪」ではないから、責められないと言われればそうだし

 

第一、能力がないのだから責任も取れない、責めたって仕方がない。

 

でも、子どもの心にとげが刺さって一生抜けない(かもしれない)ことの

 

「原因」であるのは確かだし、そういう親の元に生まれたのは

 

自然災害とおなじくらい、「偶然(ガチャ)」だと諦めるしかない。

 

そしてそのトゲは、精神論やお説教では何ともならない「病気」なのだと

 

ちゃんと原因となった状況(出来事、環境、親との関係など)を見つけて、理解して

 

科学的な方法で治療していかないと治らないものなのだと

 

世間に理解してほしいな。

 

そういう精神論やお説教(無理解)が、病気を悪化させたり、

 

毒親育ちの人生をおかしな方向に向かわせたりしていると思うな。

 

 

(芸能界の性加害の問題も、「そんな昔のことをほじくり返すなんて」と、被害者を見下している人がいて、なんにもわかっていないんだなーと思う。被害者は一生、心から血を流し続けるのに。)

 

 

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