中学1年、2年で同じクラスだったいくえちゃんはスピッツが大好きらしく、どれくらい好きかというとたぶん押し売りして義理で「よかったよ」といわれるのがもったいないと惜しまれるくらいだったんだと思います。スピッツの名前は聞いても「この曲を聴きなさい!」と言われたことはありませんでした。


月日は流れ……ハチクロが映画化されたとき、エンディングで「魔法のコトバ」を聴いてああこれがいくえちゃんの好きな、と思い出しました。でも漫画版のハチクロがもっと好きだったので、特にスピッツを知ろうという気持ちにはならず。


最近、なんでだか唐突に来ました、旋風が!


うっかり歌詞カードを見たら奇妙すぎる言葉たち。草野さんの言語中枢を文字にして並べてもらえたなら私は狂喜するでしょう。私あんな人を初めて見ました。女子校育ちなのでそもそも男の人の「ふつう」とか「平均値」がわかりませんけれども、少なくとも今までに私が出会った人たちの中に草野さんのヒントみたいなキャラクターは、いたであろうか。いやいない。


(ukiちゃんに私信:私たちの代のエースSちゃんが流行にあんまり興味を示さないながらスピッツだけは例外的にきちんと聴いているのは、やはり語彙との戯れ方が魅力的だから?)