ひさびさに見応えのある番組だったなぁ。。。
群馬県の「あかつき村」に住むベトナム難民のサンくん。
「くん」っていうから少年かと思ったら、浮浪者みたいなおっさんだった。
統合失調症を発症して20数年。
長い髪はべとべとに固まり、爪は汚くのびて、前歯がない。
きっと近寄ると臭うんだろうな。
そんなサンくんを佐藤さんはかいがいしく世話をする。
食事の支度、洗濯、布団干し。
1時間おきに様子をチェックし、1日に5回ドライブに連れ出す。
佐藤さんは50歳半ばぐらいの女性。
バブル期に証券会社で働いて、周りから見れば順調で充実した生活のはずなのに、本人は「むなしかった」。
そこで退職して修道女になり、あかつき村の職員として精神を病んだ人たちとともに歩むことになる。
サンくんは何とも気の毒な経緯で日本に暮らしていた。
19歳のとき、ベトナムから脱出しようとしていた人たちと偶然鉢合わせ、口封じのために船に乗せられたそうだ。
別に来たくもなかった日本、孤独の中でサンくんは統合失調症となり、数年後、ベトナムに帰国できたものの、両親は彼の引き取りを拒否。
サンくんは失意の中、統合失調症に加えて幼児退行で3~4歳の子どもに返った。
このいきさつを聞けば、サンくんに同情しないわけにはいかないよね。
でも、佐藤さんのサンくんへの接し方は、同情とか、保護とか、そういうんじゃなくて。
佐藤さんは「一緒にいて、見るの」って、言う。
番組を見る限り、佐藤さんはご結婚とかされてなさそう。
実家の長崎も長い間帰ってないとか。
でも佐藤さんは「とても幸せ」なんだって。
これが、一番の衝撃だった。
好景気の中心地で人生を楽しめなかった人が、群馬の片すみで精神疾患のおっさんと過ごす中見つけた「幸せ」。
端から見れば「何を好き好んで」と首をかしげるような生活なのに。
けれど、稼ぎのいい夫とかわいい子どもがいても、佐藤さんみたいに一点の曇りもなく「私は幸せです」って言える女性、どれくらいいるかな。
幸せの形は人それぞれ、って言うけどさ。
いや、参りました。。。
