雨が葉を打つ
ぼつぼつとざあざあと音を立てて山を洗うその雨粒で
頭から足先まで洋服まで全てずぶ濡れでいたかった
気分を悪くすることがあった
店を閉めても、気持ちがおさまらなくて
このまま家路に向かうのか嫌で寄り道したのに、結局家で鳥たちに八つ当たりする始末
夜が明けて、外は雨
仕事が終わってもまだ気持ちも晴れなくて
このまま雨のなか車を走らせた
山あいのコーヒーショップの片隅の暗がりで
よく知るコーヒーの香りに包まれ身を埋める
通路の向こう、入り口近くの明るい席から女の子たちのギターを遊び弾きする音と笑い声が聴こえてくる
明るくて救われるような気がした
雨が上がったら気持ちも晴れますように
いまは土砂降りでいいからじゃんじゃんやって
わたしは願うように声のするほうを見て雨音を聞き続けた

