$ネットリンチがあたりまえの社会はどうなるか?

 

 

 

 

$解説

ネットリンチが日常風景となった日本社会。
「友/敵」思考が過激化していく社会のゆくえとは?
「ナチ・プロ」「統一教会」
「ホスト問題」「AIの台頭」
「安倍国葬」「強制する社会」etc.
哲学者・仲正昌樹が現代社会を鋭く分析し、この先の世界を予測する!
最悪の危機に気づけない日本人必読の書!!

目次

第1章

「ナチ・プロ」の正体
■「ナチス」について少しでもポジティヴに語るといきなり異端審問する人たち
■どうして「悪」は「陳腐」なのか?ナチ・プロの発想こそ全体主義である
■人間をまるでモンスターのように狩り、バグのように修正しようとする人たち

第2章

「統一教会」と「ホスト問題」の意外な共通点
■他人には愚かに見える「自己決定」をどう考えるか?
■〝キモイもの〟を感情的に例外扱いしていいのか?
■「エロス」と「聖なるもの」で蕩尽するのが人間ではないのか
■残念ながら会社員のあなただってMC(マインドコントロール)されている

第3章

生成AIへの恐怖と人間の動物化
■AI開発は停止すべき!?「シンギュラリティ」の何が脅威なのか?
■ChatGPTの普及で改めて暴露される「人間の動物化」とは
■ChatGPTに脅威を感じる前に、自分はちゃんと「人間」をやっているかを振り返ろう
■「楽に学べる」本ブームと陰謀論の深い関係

第4章
単純化したがる人たちの危険性
■「夫婦別姓を唱えているから統一教会だ」と非難する人たち
■宮台真司氏への刺殺未遂事件で犯人の“動機”を単純化したがる人たち
■メンタリストDaiGOを批判する人たちの「無意識の差別意識」
■アニメ・CM放映の自粛 何のためのポリティカル・コレクトネスか?
■学生や新入社員を過保護に扱う社会と彼らを「バグ修正」しようとするその先の世界

第5章
「影の支配者」幻想に取り憑かれた人々
■安倍暗殺の原因を勝手に決めつけ、誇大妄想的な自説を展開する人たち
■「政教分離」という言葉を理解せずにやたらと使いたがるお子様な人たち
■ネット社会が生み出した〝日本の影の支配者=統一教会〟という虚像
■なぜ「国葬」に反対しないで、「アベの国葬」に反対するのか?
■民主主義に「根回し」は不要か?
■人間は、自分が思っているほど理性的ではないし、公共的意識も高くない

第6章
今こそ考える「コロナ禍」と「強制する社会」
■「コロナ禍」はなぜ全体主義を呼び寄せたのか?
■病気をうつすことは「罪」なのか?
■誰も気づいていない「ニューノーマル」を強制する社会の臨界点
最悪の危機に気づけない日本人必読の書!!

 

 

商品の説明

著者について

仲正昌樹(なかまさ・まさき)
1963年、広島県生まれ。東京大学総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了(学術博士)。現在、金沢大学法学類教授。
専門は、法哲学、政治思想史、ドイツ文学。古典を最も分かりやすく読み解くことで定評がある。
また、近年は『Pure Nation』(あごうさとし構成・演出)でドラマトゥルクを担当し、自ら役者を演じるなど、現代思想の芸術への応用の試みにも関わっている。
最近の主な著書に、『現代哲学の最前線』『悪と全体主義̶̶ハンナ・アーレントから考える』(NHK出版新書)、『ヘーゲルを超えるヘーゲル』『ハイデガー哲学入門̶̶『存在と時間』を読む』(講談社現代新書)、『現代思想の名著30』(ちくま新書)、『マルクス入門講義』『ドゥルーズ+ガタリ〈アンチ・オイディプス〉入門講義』『ハンナ・アーレント「人間の条件」入門講義』『ニーチェ入門講義』『哲学者カフカ入門講義』(作品社)、『人はなぜ「自由」から逃走するのか̶̶エーリヒ・フロムとともに考える』(KKベストセラーズ)ほか多数。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ ベストセラーズ (2024/9/21)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2024/9/21
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 272ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4584139989
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4584139981
  • 寸法 ‏ : ‎ 12.8 x 1.8 x 18.8 cm