$じゃりン子チエ
じゃりン子チエ
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じゃりン子チエ | |
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ジャンル | 人情コメディ・青年漫画 |
漫画 | |
作者 | はるき悦巳 |
出版社 | 双葉社 |
掲載誌 | 漫画アクション |
レーベル | アクション・コミックス 双葉文庫 |
発表号 | 1978年10月12日号 - 1997年8月19日号 |
巻数 | 全67巻(アクション・コミックス) 全47巻(双葉文庫) |
映画 | |
監督 | 高畑勲 |
制作 | 東宝・東京ムービー新社 |
封切日 | 1981年4月 |
上映時間 | 110 |
アニメ | |
原作 | はるき悦巳 |
総監督 | 高畑勲 |
音楽 | 風戸慎介 |
アニメーション制作 | 東京ムービー新社 |
製作 | 東京ムービー新社 |
放送局 | 毎日放送 |
放送期間 | 1981年10月3日 - 1983年3月25日 |
話数 | 65 |
アニメ:チエちゃん奮戦記 じゃりン子チエ | |
原作 | はるき悦巳 |
監督 | 横田和善 |
音楽 | 中村暢之 |
アニメーション制作 | 東京ムービー新社 |
製作 | 東京ムービー新社・東宝 |
放送局 | 毎日放送 |
放送期間 | 1991年10月19日 - 1992年9月22日 |
話数 | 39 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 漫画・アニメ |
『じゃりン子チエ』(じゃりンこチエ)は、はるき悦巳による日本の漫画作品。また、それを原作としたアニメ、舞台など派生作品の総称。
概要
『漫画アクション』(双葉社)にて1978年10月12日号から1997年8月19日号まで約19年間連載された。全786話。2020年6月時点で累計発行部数は3000万部を突破している[1]。第26回(1980年度)小学館漫画賞受賞。
1981年4月、高畑勲監督によりアニメ映画化され、その後1981年10月、1991年10月と二度にわたりテレビアニメ化された。そのほか、1980年代から2010年代にかけて度々舞台化、ゲーム化されている。
2021年8月7日、連載が終了して以来24年ぶりに本作の漫画が描き下ろされ、朝日新聞大阪本社版の夕刊に掲載された。内容は本作とパインアメの関係性を描いた「パインアメの巻」で、パインアメとのコラボレート作品である[2]。
タイトルの「じゃり」とは子供を意味する俗語で、さらに「子」が付くと特に女の子を指す意味となる。 作品の舞台は作者が小さい頃に遊んでいた場所をイメージして描かれている。
あらすじ
大阪市頓馬区西萩を舞台に、仕事をしない父・テツに代わり、自分でホルモン焼き屋を切り盛りする元気な女の子・チエと、彼女を取り巻く個性豊かな人々の生活を描いている。
物語はチエが小学5年生である1年間を循環する形で、時間は進行しない。このことについては、同級生のマサルが「来年は6年生になる」とノイローゼになるが、新学期に「今年も5年生でいいんですか」と狂喜する話がある他、登場人物や壁の貼り紙で言及されている。
登場人物
担当声優は、第1期テレビアニメ、第2期テレビアニメ、劇場版、2007年パチンコ版のキャストをカッコで表記する。 担当声優に何も記載が無い場合は共通とする。
竹本家
- 竹本 チエ(たけもと チエ)
- 声 - 中山千夏
- 本作の主人公。大阪の架空の地名、頓馬区西萩2-4にあるホルモン屋(「テッちゃん」改め)「チエちゃん」を営む小学5年生。1968年生まれ(11歳)。一人称は基本的に「ウチ」だが、ごく稀に「わたし」と言うこともある。ポッチリと呼ばれる赤い髪留めと下記の下駄がトレードマーク。
- 勉強こそ苦手だが、得意教科である体育だけは非常に成績が良く、男子をケンカで圧倒する身体能力を持つ。また、仕事でも用いる算盤は得意。外に出る時は下駄を履いており(この下駄はケンカの時には武器となる。ただし、運動会の時などは運動靴を履いている)、両親譲りの足の速さを誇る。テツには似たくないと考えているが、同級生のマサルは「(性格も顔も)チエはテツにそっくり」と言っており、実際に似ている点も多いが、結局は全て祖母・菊に似ており、菊の幼馴染からは「若い頃の菊ちゃんそっくり」と言われたこともある。一方、小鉄は(特に横顔を見て)ヨシ江に似ているという感想を抱いている。
- バイタリティーに溢れ、根は素直で明るい性格。周囲の人気者で、店の常連からも「チエちゃんの笑顔」目当てに訪れる客も多い。一方で、喜怒哀楽が激しく、とても落ち込んだり、時には接客中にも無粋な表情を返したりすることもしばしばで、ケンカっ早いところも父親や祖母に似ている。
- 基本的には父親・テツのことを「テツ」と呼び捨てにするが、母親のヨシ江からは「お父はん」と呼ぶようにたしなめられている。遊んでばかりで働かないテツのことを、人前では決して良く言わないが、いいところもあると密かに認めていたり、自分が退屈している時は自らテツの遊び相手になるなど、父として大切に思う描写も見られる。
- ホルモン屋の経営も結構気に入っており、客の扱いは祖母も感心するほど上手だが、テツや周りのつまらない大人たちの様々な騒動に巻き込まれる自分の不遇をボヤくこともある。「ウチは日本一、○○な少女や」が口癖である。子供同士の時は年齢相応の無邪気さを見せるが、大人に囲まれるとクールな一言で大人を凍りつかせることもある。また、年齢不相応にしっかりしたところもあり、いざという時のためにヘソクリも貯めている。金銭こそ賭けないが、ギャンブルは父親に似ず驚異的な強さを持ち、カブでテツと遊ぶ際はほぼ圧勝している(テツ曰く「カブの天才」)。下戸の父親と異なり(小学生でありながら)酒は飲める。好物は巻き寿司、バッテラ、回転焼き、善哉、チョコレートパフェ、餃子など。下ネタなど下品な言動を嫌い、「レディーに向かって何ちゅうこと言うんや!」と激怒することも度々。他にオバケや幽霊といったものも苦手。給食のキャベツやクリームシチューを残したこともある。
- 猫好きで、小鉄以前にも猫を何度か飼おうとしたことがあるが、テツのせいで逃げられてしまった。また、小鉄の世話は基本彼女がしているが、劇が進むに連れて扱いがかなり荒くなっている。
- チエの人物像について、作者のはるきが幼少期に観た「がめつい奴」の向山テコの影響が強いといい、中山と対談した際に、「(中山演じるテコが)強烈なイメージで自分の中にずっと残っていた」と明かしている。
- 竹本 テツ(たけもと テツ)
- 声 - 西川のりお
- チエの父。37歳。1942年生まれ。漢字での表記は「竹本 哲。一人称は「ワシ」だが、まれに「僕」と言うこともある。
- ホルモン屋「テッちゃん」を営むも、ロクに働かず博打とケンカに明け暮れるため、チエに店を奪われ実質無職。店名も「チエちゃん」に変わる。坊主頭に口元のヒゲ、黒シャツと腹巻がトレードマーク。腹巻は真夏でも常に着用しており、長時間外していると腹を壊す。
- 自他共に認める負けず嫌い。強面で筋骨隆々の体格を持ち、ボクシング元日本ウェルター級1位をパンチ一発でKOしたり、酔った幕内力士3人を相手に場所を欠場させるほどの大怪我を負わせたり、単身でヤクザの事務所に殴り込みをかけるなど、その格闘能力はとてつもなく高い。母親の菊と小学校時代の恩師である花井拳骨からは一方的に叩きのめされる場面が度々あるものの、菊が正体を隠して襲撃してきた際は返り討ちにしており、花井からも仮に同じように正体を隠して戦えば自分でも危ういと評されている。連載初期には1人で4人以上を同時に相手にすると思考が追いつかなくなるという弱点を突かれて不覚をとったこともあるが、作中ヤクザ数十人相手に打ち勝っている場面もおり、本人も「あれは後ろから奇襲されたから」と弁解している。猫とのケンカを苦手にしており、小鉄をはじめ、作中に登場する様々な猫に再三、手ひどく痛めつけられている。百合根のお好み焼き屋やラーメン屋「カルメラ亭」をブラブラしたり、ヤクザやチンピラから金をゆすり取るのが日課。一応、ヤクザ以外からは恐喝をしない自分なりのルールを持っているが、一方で知り合いの弱みに付け込んで食事を奢らせたり、タダ同然で仕入れた物を売りつけるといったことは平気で行う。非常に執念深く、やられたらやり返すまで絶対に諦めないため、ヤクザ関係者からは☆5つ(最上級)の危険人物としてブラックリストに挙がっており、警察からもマークされている。少年期に(本人によると「無実の罪で」)鑑別所に入っていたことがあり、当時の収監仲間には今でも慕われている。男性相手にはすぐ手が出るものの、女性に対して暴力を振るうことはほぼ皆無であり、女性陣との口ゲンカで神経を磨り減らすナイーブな面も持ち合わせ、ノブ子、朝子など作中の女性にはけっこう気に入られている。また、現在はヨシ江一筋であるため、女遊びもしない。母親の菊がギックリ腰になったときは本気で喜んでとどめを刺そうとしたり、おジィのことは金づるとしか思っていないなど、両親への情は希薄な一方で、なんだかんだで放っておけずに助けることも少なくない。
- 上記のように大人としては極めて問題の多い傍若無人な性格だが、妻のヨシ江に加え菊と花井の二人には基本的に頭が上がらず、チエや彼らの介入で失敗したり、チエに店を任せっきりにしたり定職に着かないことなどだらしのなさを咎められることもしばしばある。幽霊やお化けも大嫌いで、チエと違って正体が人間と分かっていても怖がる。結局、それが原因で、お化け屋敷にてヨシ江にプロポーズすることになった。注射も苦手。
- 青年時代、得意の健脚がヨシ江にはかなわず(コーナーを回るのが下手)、彼女に極度のコンプレックスを抱くことになる。劇中の現代でもヨシ江に見られているといつもの調子が出せなくなり、ヨシ江と2人きりになると緊張してアガってしまうが、彼女はそんなテツの意外性を気に入っている。
- おいちょかぶが大好きだが、持ち札の良し悪しが顔に出るためあまり強くない。ただしその弱点については本人も自覚しており、お面を被った時はチエに勝利している。また、金を賭けていない時は普通に強い。その特技を活かして博奕で財産をなくした人のお金を取りかえすことにも貢献している。
- 母親の菊に子供の頃から仕込まれたホルモン焼きの技は体で覚えているものの、テツが店に立つことはごく稀で、いざ店に立った時には客が寄り付かなくなる。一般市民を狙うヤクザも彼を恐れているため(ヤクザの間でテツやテツの身内に対し、非礼なこと《劇中ではスリ、窃盗など》が起きたりすると、上から落とし前を付けてこいといわれるほど。また、常連客が、チンピラからテツに助けてもらったと発言している場面もあり、テツが大活躍する話も多い)、テツによって周囲の治安が保たれている一面もある。
- 娘のチエのことは大切に思っている一方で、金が無くなるとチエにまで小遣いをせびったり、家財道具を質に入れようとするため、たびたび激怒させ呆れられたり返り討ちにされている。良かれと思ってしたことでチエを泣かせてしまったこともある(授業参観に勝手に現われ、マサルと担任の花井渉までも脅迫まがいの発言で泣かせている。しかし、それが原因で拳骨と新たな接点ができてしまった)。
- 好物はかりんとう、天丼、天ぷらうどん。また、ジュース、冷やし飴、チョコレートパフェ、赤福など甘いものも好んでいる。シジミの味噌汁も好物で、「あのめんどくさがり屋がほじって食べる」とお好み焼き屋(百合根氏)に言われた。荒くれなイメージと違って酒は全く飲めず(第7話で花井に強引に勧められ日本酒を飲んだ際にはその後、何度も嘔吐している)、タバコも吸わない(一度、口にしたものの、むせてしまい断念)。博打やかりんとうは好きだが下戸という設定は、作者のはるきの私生活の投影でもあるらしい(はるき自身はタバコは吸うが下戸であるという)。
- 野球に興味は無いとチエは発言している。そのため、阪神ファンではないものの、少年時代に川上哲治のホームランボールを頭に受けたため、巨人の帽子を見たら怒り狂う。一方、草野球は好きな方で、鑑別所でピッチャーをやっていたり、地獄組と賭け野球をしたり、男性陣と女性陣で対決したりしている。
- 勉強はダメだが、そろばん検定3級を取っている。また鑑別所時代に様々なことを経験してきたため、色々な知識を持っている(チエに運動靴を買ってあげた後、靴擦れを防止するために石鹸を靴の踵部分に塗る等)。
- 方向音痴でもあり、「一人でひょうたん池より遠くへ行ったことがない」と菊に言われている。
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@https://web.archive.org/web/20160307055112/http://www.mxtv.co.jp/jarinko_chie/
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