$映画「南の島に雪が降る」

 

 

 

 

$文芸春秋所載の加東大介の同名体験記を小野田勇が劇化、「可愛いめんどりが歌った」の笠原良三が脚本化した戦争喜劇。監督は「駅前団地」の久松静児、撮影は「地獄の饗宴」の黒田徳三。

1961年製作/102分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1961年9月29日

ストーリー

昭和十九年秋、太平洋戦争下の西部ニューギニアの首都マノクワリにある日本軍は補給を絶たれ四万の兵士は飢餓とマラリヤにやられ七千に減っていた。こうした中で兵士の人間性を復活させ生きる望みを与えようと司令部の杉山大尉は小林参謀の賛成を得、演芸班を組織することにした。兵站病院勤務加藤衛生軍曹を班長に叶上等兵、前田一等兵などの経験者、各中隊からの選抜兵で班はできた。第一回の演しものは菊池寛原作の「父帰る」。これが大成功で次ぎは劇場を建設することになった。四月二十九日の天長節、やせ衰えた兵士たちの手で作られた「マノクワリ歌舞伎座」は司令官浅川中将の温情で集められた海岸線配置の部隊も観客に盛大にコケラ落しをした。「浅草の灯」上演中、空襲警報。しかし誰一人、立ち上ろうとしない。月日は流れ、「マノクワリ歌舞伎座」は将兵に夢と希望を与えてきたが戦局は次第に危機的様相を呈してきた。浅川中将は、もう先きも長くはないと判断し東北出身の兵士が多いところから「瞼の母」の中で雪を見せてくれないかと加藤軍曹に注文を出した。そして間もなくニューギニアと目と鼻の先きのビアク島全滅の報が入った。「瞼の母」上演は実現したが、この日限りで演芸分隊は解散することが発表された。--さて司令官の注文による「瞼の母」の雪の場面。照明がつくと舞台は白一色。兵隊たちの中から思わず嘆声が上った。それはパラシュート用の絹を舞台一面に敷いたのだった。そして上からは紙の雪が……。その中で加藤軍曹扮する番場の忠太郎とおはまの親子対面の場がくりひろげられる。兵たちの中から嗚咽が起った。やがて舞台は終った。日本が戦争に敗けたのは、それから間もなくだった。

 

 

$南の島に雪が降る <東宝DVD名作セレクション>

久松静児 (監督), 森繁久彌 (出演), 伴淳三郎 (出演)  形式: DVD

 

$視聴者レビュー引用・編集

原作は過去に数回読んであらかた頭に入っているのだが、加藤大介の本人役出演の映像でどうしても見たい、しかしレンタルになさそうだったので購入。
主役級の一流俳優、芸人が二桁人数出演していてキャスティングは男性だけだがとにかく豪華。
全体の尺の中に原作に登場する様々なエピソードがちりばめられてるので、物語の進行がやたらとせわしなく感じる。また個々のエピソードも前後が端折られたりしてるので、原作を読んだ時ほどの感動には乏しかったりする。
というような欠点もあるが、出演者が超が付く芸達者ばかりなので個々のシーンが見ていて飽きない。
加藤大介が初演の挨拶をする場面の口上は、まさに本人がやっているので、おそらくは当時の自分の口上を思い出して、そのように演じているではないだろうか。
また製作、出演はおろか映画の観客側も往時の体験のある年代の方々がたくさんいる時代なので軍装や軍人としての所作などが迫真のものなのだろうと思われる。加藤大介が会話しながらゲートルを外すやりかただったり、士官と下士官のベルトの違い、階級章や参謀肩章の付け方など、細かい所も見ていて飽きない。
大道具や爆破シーンも事前の想像よりも馬鹿に出来ない迫真ぶりだし、米軍機来襲の特撮も予想以上の出来でしらける事もない。
私のように原作を読んで感じ入り、映像化したものも見たいというような人にとりわけお薦めではないかと思う。

 

商品の説明

内容紹介


東宝が誇る名作映画を厳選! 東宝DVD名作セレクション

戦記もの作品
「南の島に雪が降る」「ひめゆりの塔」ほか8作品一挙リリース

終戦から75年。
忘れることのできない戦争の悲劇を描いた作品、戦地で懸命に生きた兵士たちを描いた人間喜劇、戦争が抱えた不条理を描いた作品、豪快な戦争アクションなど、バラエティー豊かな8作品が<東宝DVD名作セレクション>に加わります。

8月19日同時リリース! お求めやすい各\2,500+税

南の島に雪が降る <東宝DVD名作セレクション> \2,500+税
俳優・加藤大介の太平戦争中の体験を映画化。感動の戦争秘話。
ニューギニア・マノクワリに配備された日本兵たちは、補給が途絶え全滅の危機に瀕していた。
戦意を鼓舞しようと演劇分隊が結成され、手作りの劇場が作られる。
しかし、戦局が好転することは無く、敵の空襲も激しくなる中でも公演が続けられるが…。
『七人の侍』や『大番』に出演した名優・加東大介の戦地での経験を映画化。故郷へ思いをはせながら異国に散っていった兵士たちを描いた人間ドラマ。
品番:TDV30092D/POS:4988104124920
本編102分/カラー/音声1日本語モノラル(オリジナル)/字幕なし/シネスコサイズ/片面2層/映像特典:予告編/スチールギャラリー(静止画)
原作:加東大介/監督:久松静児/脚本:笠原良三/音楽:広瀬健次郎
出演:加藤大介/森繁久彌/伴淳三郎/有島一郎
(C)1961 TOHO CO.,LTD.

内容(「キネマ旬報社」データベースより)

俳優・加東大介の戦争体験記を映画化。昭和19年秋。敗色濃厚のニューギニアの前線基地で演芸班が組織される。俳優だった加藤衛生軍曹を班長に芸能経験者たちが選抜されるが…。“東宝DVD名作セレクション”。

内容(「Oricon」データベースより)

ニューギニア・マノクワリに配備された日本兵たちは、補給が途絶え全滅の危機に瀕していた。戦意を鼓舞しようと演劇分隊が結成され、手作りの劇場が作られる。しかし、戦局が好転することは無く、敵の空襲も激しくなる中でも公演が続けられるが…。

 

登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 2.35:1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 製品サイズ ‏ : ‎ 25 x 2.2 x 18 cm; 90 g
  • EAN ‏ : ‎ 4988104124920
  • 監督 ‏ : ‎ 久松静児
  • メディア形式 ‏ : ‎ 色, ワイドスクリーン
  • 時間 ‏ : ‎ 1 時間 42 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2020/8/19
  • 出演 ‏ : ‎ 加東大介, 森繁久彌, 伴淳三郎, 有島一郎
  • 販売元 ‏ : ‎ 東宝
  • ASIN ‏ : ‎ B088P14XQB
  • 原産国 ‏ : ‎ 日本
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1

 

 

 

https://natalie.mu/eiga/film/139861

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

https://editor.note.com/notes/ne8c814e71dec/edit/