$映画「オールド・フォックス 11歳の選択

 

 

 

 

 

 

 

解説

台湾の名匠ホウ・シャオシェン製作のもと、台湾ニューシネマの系譜を継ぐ俊英シャオ・ヤーチュアン監督が、バブル期の台湾を舞台に正反対な2人の大人の間で揺れ動く少年の成長を描いたヒューマンドラマ。

1989年、台北郊外。レストランで働く父のタイライと慎ましく暮らす11歳のリャオジエは、いつか父とともに家を買い、亡き母の夢だった理髪店を開くことを願っていた。しかしバブルによって不動産価格が高騰し、父子の夢は断たれてしまう。ある日、リャオジエは「腹黒いキツネ(オールド・フォックス)」と呼ばれる地主のシャと出会う。シャは優しく誠実なタイライとは違い、生き抜くためには他人を見捨てろとリャオジエに言い放つ。現実の厳しさと世の不条理を知ったリャオジエは、父とシャの間で揺らぎ始める。

「Mr.Long ミスター・ロン」のバイ・ルンインがリャオジエ、「1秒先の彼女」のリウ・グァンティンがタイライ、台湾の名脇役アキオ・チェンが地主シャをそれぞれ演じ、「怪怪怪怪物!」のユージェニー・リウらが共演。また、経済的には恵まれているが空虚な日々を送る人妻ヤンジュンメイ役で、門脇麦が台湾映画に初出演を果たした。

2023年製作/112分/G/台湾・日本合作
原題:老狐狸 Old Fox
配給:東映ビデオ