$狂四郎 第1話「公式」

 

 

 

 

 

$眠狂四郎(ねむり きょうしろう)は、柴田錬三郎剣豪小説シリーズ、その主人公の剣客1956年から『週刊新潮』に『眠狂四郎無頼控』として連載開始し、五味康祐柳生武芸帳』と並んで剣豪ブームを巻き起こし、たびたび映画化テレビドラマ化、舞台化された。

大菩薩峠』(中里介山著)の主人公机竜之助に端を発するニヒル剣士の系譜と、柴田の作風を貫くダンディズムが融合した複雑な造形がなされている。転びバテレンと日本人の混血という生い立ちによる虚無感と、平然と人を斬り捨てる残虐性を持ち、豊臣秀頼佩刀と伝わる愛刀「無想正宗」を帯び「円月殺法」という剣術を用いる。映画評論家の佐藤忠男が指摘するように歌舞伎の伝統では恋愛するのは二枚目で、立役は恋愛しないことになっているのが西洋の騎士道と違うところで、このシリーズは明らかにその伝統を破っている。

 

ストーリー

江戸時代の将軍徳川家斉の頃、狂四郎は祖父の大目付松平主水正の長女千津が、オランダ医師で転びバテレンのジュアン・ヘルナンドに犯されて生まれた。15歳で母千津と死別し、剣法修行に励み、20歳の時に出自の究明のため長崎へ行く。その帰途に船が嵐にあって孤島に泳ぎ着き、そこで出会った老剣客に1年あまり学んで円月殺法を編み出し、島を去る時に老剣客より極意秘伝書がわりに無想正宗を与えられた。『独歩行』の中で、円月殺法は「剣は、敵の闘魂を奪う働きを示す」「敵をして、空白の眠りに陥らしめる殺法」という催眠剣法として説明されている[8]

老中水野忠邦の側頭役武部仙十郎に雇われ、忠邦による幕政改革(天保の改革)を妨げる水野忠成をはじめとする勢力との暗闘の渦中にあって、次々と敵方の隠密らを斃してゆく。『独歩行』では、徳川家康直属の忍者集団であった風魔一族の末裔が幕府転覆を図る陰謀を、武部の依頼で狂四郎が阻止する。『殺法帖』では佐渡金山に関わる不正を調べに赴き、加賀の豪商銭屋五兵衛による密貿易の秘密を暴きだす。『無情控』は、大阪落城の際に運び出された太閤の御用金を探しに来日した安南日本人町の人々に加担することになり、様々な勢力との暗闘に飛び込んでいく。『異端状』では、飢餓に苦しむ秋田藩による密貿易に関わって南支那海に現れる。

 

映像化作品

小説が連載開始した1956年に鶴田浩二主演で3本が制作されたが、ニヒルさに欠け、殺陣がうまくなく、円月殺法も小手先で刀を回すだけで評判は良くなかったが、3作目で戸上城太郎が敵役となって殺陣は体裁が整った。1957年に江見渉がテレビ局に企画を持ち込んでドラマ化された。円月殺法では音無しの構えをモデルにして、原作では刀を右に振るのだが、それでは絵にならないと左から振る形で演じた。

1963年から市川雷蔵による映画シリーズが制作される。当初は興行成績も良くなかったが、第4作『眠狂四郎女妖剣』がヒットし、本格的にシリーズ化した。「凛とした気品と清洌さ、そして何よりも内面からにじみ出る知性で、現代的感覚を持った狂四郎を演じきった」と評される1967年に平幹二朗主演でドラマ化、「長身痩躯のスゴみのある狂四郎を見せた」とされ、殺陣師の湯浅謙太郎が、円月殺法は下段ではキマらないので、長身を生かして上段で刀を振らせた。1972年に田村正和主演でテレビドラマ化、舞台でも演じた。円月殺法はストロボ撮影を使い、片膝をついて刀を右にはね上げる型で演じており、柴田錬三郎はこの田村を気に入っていた。1982年に片岡孝夫でテレビドラマ化、円月殺法はビデオ撮影と合成で、「深紅の大空に無数の蝶が舞う幻想催眠の中で相手を切る」として描かれた

 

https://www.twellv.co.jp/program/drama/nemuri-kyoshirou/

 

 

 

眠狂四郎 コレクターズDVD

田村正和 (出演), 山本陽子 (出演)  形式: DVD

 

https://www.amazon.co.jp/%E7%9C%A0%E7%8B%82%E5%9B%9B%E9%83%8E-%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BADVD-HD%E3%83%AA%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E7%89%88-%E7%94%B0%E6%9D%91%E6%AD%A3%E5%92%8C/dp/B07L5PZGGY

 

$視聴者レビュー引用・編集

古いドラマDVDをよく見るのであえてブラウン管TVを貰ってきて見てる。
アスペクト比の関係で今時のTVでは自動でアップスケーリングされてしまいかなり画像が落ちるはず。
ブラウン管TVなら多少の劣化を感じるもののバッチリのクオリティです。
元々、片岡孝夫の眠狂四郎が好きで最高だと思っていました。
田村正和版の最初のTVシリーズが素晴らしいと噂は聞いていましたが本放送時は幼児でしたので寝ているか見ても意味が分からない。
時代劇専門チャンネルで放映されてBlu-rayに録画したもののDVD化されているのを知ったのが訃報を聞いた夜中。
ギリギリ間に合って入手。
甲乙付け難いが田村版の狂四郎は素晴らしいです。
脚本も良いし美術さんも良いけれどやはり田村正和が凛々しいというかカッコいいというか歩き方、佇まい、着こなし、殺陣、全てが美しい。
特にオープニングで円月殺法の刀身が残像を伴い回転して止まり残像が消えて重なると逆袈裟で斬り上げる映像が超カッコイイ。
スタイリッシュで美しくカッコいい。
狂四郎の髪が茶髪で、それは原作に忠実だから仕方が無いけれど、黒髪のままに方がかっこいいのになあと。
以後の作品では狂四郎は黒髪になっています。
黒の陣笠を被って黒の着流の姿が凛々しく完璧な格好良さ。
田村正和ファンで眠狂四郎も好きなら絶対見るべき。
本当に大傑作。

 

商品の説明

【解説】
時は、第11代将軍・徳川家斉の治下。己の残酷な出生の秘密を知り、義理・人情・憐憫の情に眼をそむけ、孤独に生きる眠狂四郎。柴田錬三郎の傑作小説を原作に、1972年10月~1973年3月に関西テレビ・フジテレビ系にて全26話が放送された連続ドラマは、原作者の希望により田村正和が主演に抜擢されたという。その美貌と虚無的なムードで女たちを虜にしながら、降りかかる事件を秘剣・円月殺法で斬り捨てる田村正和の“眠狂四郎"は、お茶の間でも注目を集め、その後他局でもスペシャルドラマが放送されるほどの人気を呼んだ。そんな話題のTVドラマが、ついに初ソフト化! TVシリーズ全26話を収録!!

<収録作品>
Disc1:第1話~第5話
Disc2:第6話~第10話
Disc3:第11話~第14話
Disc4:第15話~第18話
Disc5:第19話~第22話
Disc6:第23話~第26話

【スタッフ】
原作:柴田錬三郎
脚本:高岩肇、石松愛弘、池田一朗 ほか
監督:井上昭、田中徳三、倉田準二 ほか

【キャスト】
田村正和、山本陽子、野川由美子、山城新伍 ほか

【放送期間】1972年10月-1973年3月 関西テレビ・フジテレビ系にて放送

【スペック】
封入特典:ブックレット(24P)

DSZS10098/COLOR/本編約1216分/片面2層6枚組/1.オリジナル(日本語)(モノラル)/4:3/全26話収録

【発売元】ベストフィールド【販売元】東映・東映ビデオ

登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 1.33:1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 製品サイズ ‏ : ‎ 25 x 2.2 x 18 cm; 280 g
  • EAN ‏ : ‎ 4988101203901
  • メディア形式 ‏ : ‎ 色, ワイドスクリーン
  • 時間 ‏ : ‎ 20 時間 16 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2019/4/10
  • 出演 ‏ : ‎ 田村正和, 山本陽子, 野川由美子, 山城新伍
  • 販売元 ‏ : ‎ TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • ASIN ‏ : ‎ B07L5PZGGY
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 6
 
 
 
 

眠狂四郎無頼控(一) (新潮文庫) 文庫 

柴田 錬三郎 (著)

 

https://www.amazon.co.jp/%E7%9C%A0%E7%8B%82%E5%9B%9B%E9%83%8E%E7%84%A1%E9%A0%BC%E6%8E%A7-1-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9F%B4%E7%94%B0-%E9%8C%AC%E4%B8%89%E9%83%8E/dp/4101150060

 

幕閣の権力争い、邪宗の徒、大奥の秘事、悪徳豪商。
眠狂四郎推参。日本文芸史上最大最強のヒーロー。

徳川二百年の泰平が文化・文政の爛熟を生んで、人情、風俗ともに頽廃した江戸を舞台に、異端の剣客眠狂四郎を登場させ、縦横無尽の活躍を描く。ころび伴天連が大目付の娘を犯して生ませた混血特有の風貌で女をひきつけ、しかも平然と犯し、異常の剣“円月殺法"をふるって容赦なく人を斬る。
昭和31年「週刊新潮」の創刊とともに登場するや大反響をまき起した著者の代表作である。

目次
雛の首
霧人亭異変
隠密の果て
躍る孤影
毒と柔肌
禁苑の怪
修羅の道
江戸っ子気質
悪魔祭
無想正宗
源氏館の娘
斬奸状
千両箱異聞
盲目円月殺法
仇討無情
切腹心中
処女侍
嵐と宿敵
夜鷹の宿
因果街道
解説 遠藤周作

本文より
「眠狂四郎の円月殺法を、この世の見おさめに御覧に入れる」
静かな声でいいかけるや、狂四郎は、下段にとった。刀尖(とうせん)は、爪先(つまさき)より、三尺前の地面を差した。そしてそれは、徐々に、大きく、左から、円を描きはじめた。男の眦(まなじり)が裂けんばかりに瞠いた双眸(そうぼう)は、まわる刀尖を追うにつれて、奇怪なことに、闘志の色を沈ませて、憑かれたような虚脱の色を滲ませた。
刀身を上段に――半月のかたちにまでまわした刹那、狂四郎の五体が、跳躍した。
(「雛の首」)

本書「解説」より
狂四郎は生れながらにして不幸な運命を生涯、背負わねばならぬ男であり、転びばてれんと日本の女との間に生れた私生児なのである。原作者によればここから彼は人生にたいする虚無感と復讐感とを養ったそうである。彼はある陰惨な使命をおびた人間なのだ。狂四郎は隠密であり、隠密であるためもし敵に捕えられれば味方の毒殺を甘んじて受けねばならぬ。後をふりかえっても死、前をみても死、彼の顔にはいつもその使命の故に死の翳(かげ)が漂っているのである。
――遠藤周作(作家)

柴田錬三郎(1917-1978)
岡山県生れ。慶應義塾大学支那文学科卒業。在学中より「三田文学」に現代ものの短編を発表。戦後、「書評」の編集長を経て、創作に専念。1951(昭和26)年、『イエスの裔』で直木賞を受賞。以後、時代小説を中心に創作し、1956年より「週刊新潮」連載開始の『眠狂四郎無頼控』は、一大ブームとなった。狂四郎シリーズ以外の主な作品に『剣は知っていた』『赤い影法師』『運命峠』『御家人斬九郎』『剣鬼』『決闘者 宮本武蔵』等がある。
 

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社; 改版 (1960/9/2)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1960/9/2
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 512ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101150060
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101150062
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm

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