$あの手この手(前編) 久我美子(主演)森雅之(共演)
あの手この手 [DVD]
久我美子 (出演), 水戸光子 (出演), 市川崑 (監督) 形式: DVD
$視聴者レビュー引用・編集
1952年、新東宝時代の作品。
若き市川崑が、その切れ味の片鱗を見せている作品。
「 ビルマの竪琴 [DVD ]」や「 野火 [DVD ]」のようなシリアスな作風とともに、この作品に代表されるようなドタバタ喜劇も後に洗練されて絶妙なシニカルさが加わり、「 黒い十人の女 [DVD ]」や「 鍵 THE KEY [DVD ]」のような代表的な作風を確立していくように思う。
この数作後に「 億万長者 [DVD ]」という作品があるのですが、この作品の延長線上にあり更にユーモアのセンスが深化していることがうかがえる。
作品のプリントは酷いです。
映像のノイズも酷いですし、音声もまともではない部分も多々あります。
見るには少々覚悟が必要。
なにしろ久我美子の可愛さが全てを決めています。
その存在で全てが許される。
どこかルイ・マルの「 地下鉄のザジ【HDニューマスター版】 [DVD ]」を思い出す。
久我美子といえば、木下映画や小津映画の常連で、スラリとした容姿でモダンな美しさを持った女性の代表格です。
この映画でも、現代的すぎるトンだ女の子の役で映画をかき回わす。
その可愛さを余すことなく演出する市川監督は、茶目っ気があってジョークが大好きなんだろうなぁと、内心ニヤリとしてしまう。
市川監督のユーモアのセンスは、当時にしてみると破格だったのではないでしょうか。
(1952年前後に作られた日本映画で、こういうトンだ作品は見かけないようです。)
古い映画ですので、市川ファンの人以外はなかなか見ない作品だと思いますが、それ以外の人にも見てほしい魅力的な映画。
商品の説明
Amazonより
小説家を目指す大学助教授、各種の婦人団体の役員になり、新聞の悩み相談欄を受け持っている妻。夫は妻を「奥さん」と呼ぶどこかギクシャクした夫婦だが、これまでなんとか均衡を保ってきた。ところがある日、妻の姪・アコが家出をしたと言って飛び込んできた。マイペースで活動的、天衣無縫な少女に振り回される夫妻だが、実は彼女にはある計略があった。
例えるならば『メリー・ポピンズ』のような映画と言えるだろうか。唐突に出現した少女が騒動を巻き起こすが、彼女は夫妻に欠けている何かを残して去っていく。そんなありふれた物語も、名匠・市川崑の手にかかるとかくも騒々しく、かくも愛らしいコメディーへと変貌するのである。アコを演じた久我美子のキュートな魅力は弾けんばかり。はずむようなタッチが心地よく、近代夫婦のあり方に疑問を投げかける、風刺がぴりりと効いた映画でもある。(斉藤守彦)
レビュー
監督: 市川崑 出演: 久我美子/水戸光子/堀雄二
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- 言語 : 日本語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4988008042689
- 製造元リファレンス : 43215-3490
- 監督 : 市川崑
- メディア形式 : ドルビー, ブラック&ホワイト
- 時間 : 1 時間 32 分
- 発売日 : 2002/1/23
- 出演 : 久我美子, 水戸光子, 堀雄二
- 言語 : 日本語 (Mono)
- 販売元 : 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- ASIN : B00005UDC7
- ディスク枚数 : 1