$『アンダーグラウンド』(Underground)

 

アンダーグラウンド [DVD]

ミキ・マノイロヴィチ (出演), ラザル・リストフスキー (出演), & 1 その他 

 

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フォーマット 色, ドルビー, ワイドスクリーン
コントリビュータ エミール・クストリッツァ, ミキ・マノイロヴィチ, ラザル・リストフスキー
言語 セルビア-クロアティア語
稼働時間 2 時間 51 分

 

$視聴者レビュー引用・編集

表面的には、ドタバタコメディでありファンタジー。ユーゴスラビアの歴史がテーマなので、その辺詳しくないと理解は無理。
なんとなく軽くて重い映画だなあということは感じられる。ふざけているようでいて、その裏にはとても強い何かがある感じ。
そしてかなりの大作です。時間も170分と長いですが、ものすごく手間暇かけて撮ってる。
歴史を肌で知る人々にとっては、つまり旧ユーゴスラビア界隈の人々にとっては、かなり刺さる映画なのではないかと思う。

Amazonより

第二次世界大戦中、ドイツ軍に侵略されたセルビアの首都ベオグラードに住む武器商人のマルコは、レジスタンス活動を行うために市民を率いて地下に潜伏し、そこで武器を製造させて巨万の富を築きあげる。そして大戦が終結した後も、彼は市民にそのことを告げず、せっせと武器を作らせ続けていく…。
サラエボ出身のエミール・クストリッツァ監督が、バルカン半島の情勢が緊迫する90年代半ばに作りあげ、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した問題作。シニカルで滑稽な作風のなか、哀しく愚かでありながらも生き続けていく人間への賛歌を露にしていく171分の力作でもある。クストリッツァ映画に欠かせないジプシー・バンドの音楽も効果的だ。(的田也寸志)

レビュー

製作総指揮: ピエール・スペングラー 製作: カール・バウムガートナー 監督・脚本: エミール・クストリッツァ 原作・脚本: デュシャン・コバチェヴィチ 撮影: ヴィルコ・フィラチ 音楽: ゴラン・ブレゴヴィク 出演: ミキ・マノイロヴィチ/ラザル・リストフスキー/ミリャナ・ヤコヴィチ/エルンスト・ストッツナー/スラヴコ・スティマチ/スルジャン・トドロヴィチ/ミリャナ・カラノヴィチ/ミレナ・パブロヴィチ/ダヴォル・ドゥイモヴィチ
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)

商品の説明

Amazonより

第二次世界大戦中、ドイツ軍に侵略されたセルビアの首都ベオグラードに住む武器商人のマルコは、レジスタンス活動を行うために市民を率いて地下に潜伏し、そこで武器を製造させて巨万の富を築きあげる。そして大戦が終結した後も、彼は市民にそのことを告げず、せっせと武器を作らせ続けていく…。
サラエボ出身のエミール・クストリッツァ監督が、バルカン半島の情勢が緊迫する90年代半ばに作りあげ、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した問題作。シニカルで滑稽な作風のなか、哀しく愚かでありながらも生き続けていく人間への賛歌を露にしていく171分の力作でもある。クストリッツァ映画に欠かせないジプシー・バンドの音楽も効果的だ。(的田也寸志)

レビュー

製作総指揮: ピエール・スペングラー 製作: カール・バウムガートナー 監督・脚本: エミール・クストリッツァ 原作・脚本: デュシャン・コバチェヴィチ 撮影: ヴィルコ・フィラチ 音楽: ゴラン・ブレゴヴィク 出演: ミキ・マノイロヴィチ/ラザル・リストフスキー/ミリャナ・ヤコヴィチ/エルンスト・ストッツナー/スラヴコ・スティマチ/スルジャン・トドロヴィチ/ミリャナ・カラノヴィチ/ミレナ・パブロヴィチ/ダヴォル・ドゥイモヴィチ
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)

 

 

$『アンダーグラウンド』(Undergroundセルビア語: Подземље)は1995年フランスドイツハンガリーユーゴスラビアブルガリア歴史コメディドラマ映画。監督はエミール・クストリッツァカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞(同監督の受賞は1985年の『パパは、出張中!』に続き2度目である)した。ベオグラードを舞台に、第二次世界大戦からユーゴ内戦まで、ユーゴスラビアの激動の歴史をブラックユーモアを交えて描いている。

劇場公開時のバージョンは163分。本作は『Once Upon a Country』(Била једном једна земља, Bila jednom jedna zemlja)というタイトルでも知られ、これはセルビア国営放送で5時間のミニシリーズとして放送したロングバージョンのタイトルである。劇場公開にあたり、クストリッツァは共同製作者から、320超分から大幅なカットを強いられたとインタビューで述べている。

ストーリー

第一章「戦争 (Deo Rat)」

1941年4月、ナチス進攻下のベオグラードでは、パルチザンの義賊・詩人にして共産党員のマルコが元電気工のクロ(ペタル・ポパラ)を党に入党させ、めきめきと闇社会で頭角を表していく。4月6日、ベオグラードはナチスの本格的な爆撃を受け、都市は焼け野原となり、マルコの弟・イヴァンが飼育係を勤める動物園も爆撃により多くの動物が死傷した。ナチスによる共産党員・パルチザン狩りが進むなか、マルコはクロを含む一族郎党を丸め込み、地下室(アンダーグラウンド)に退避させ武器の密造を行わせる。

マルコとクロの両者が恋焦がれる女優ナタリアは、障害者の弟・バタと自分の身の保身のためにナチス将校・フランツの恋人となるが、クロの奇策により奪還される。しかし船上でのクロとの結婚式の最中にフランツ率いるナチス部隊の襲撃を受け、ナタリアは再びフランツの下へ、クロは捕縛されパルチザンの情報を引き出すために拷問を受ける身となる。マルコは医師に変装しフランツを暗殺、ナタリアとクロを奪還するが、その際のトラブルによりクロは大怪我をし地下室の住人となる。

第二章「冷戦 (Deo Hladni Rat)」

祖国解放により、ユーゴ共産党政府の重要人物となったマルコとその妻ナタリア。しかしマルコは地下に幽閉したまま武器の密造をさせているクロたちの事が気がかりだった。マルコはクロの事を「祖国解放戦争で英雄的な死をとげた」とし、銅像を立て記念映画の製作にまで踏み切る。

地下世界では多くの人々が武器製造に従事しており、マルコが毎晩主題歌『リリー・マルレーン』とともに流す偽物のドイツ軍ベオグラード放送のおかげで、いまだに第二次大戦が続いていると信じていた。地上で映画撮影が進むころ、地下世界ではクロの息子・ヨヴァンとエレナの結婚式の最中、欺瞞に耐え切れないナタリアが酒に酔い、マルコとの関係をクロに知られてしまう。クロに問い詰められたマルコは自殺のふりをし、自分の脚を銃で撃つ。そんな中、イヴァンの親友であるサルのソニが地下で製造された戦車に乗り込み、偶然に主砲を発射してしまう。血気にはやるクロは、息子のヨヴァンを連れ、戦車の砲弾によって出来た穴から地上に撃って出る。しかし彼らが目にしたのはマルコが企画した「国家英雄クロ」のプロパガンダ映画の撮影班だった。ナチス兵に扮するエキストラやフランツに扮する俳優を本物だと思い込んだクロとヨヴァンは映画撮影班を血祭りにあげてしまう。

第三章「戦争 (Deo Rat)」

1992年、イヴァンはベルリンの精神病院にいた。新年を祝う花火が打ち上げられる中、ユーゴに帰りたいと泣くイヴァンに担当医は「第二次世界大戦はもうとっくに終わっている。旧ユーゴは内戦の最中だ。おまえの兄マルコとナタリアは武器商人として国際指名手配されている」と真実を打ち明けてしまう。真実に耐え切れなくなったイヴァンは嘔吐し、その後マンホールから地下世界に帰っていく。地下には大戦中にパルチザンが作り上げたヨーロッパ全土を結ぶ大通路があり、そこを国連軍や難民が行き来していた。ボスニアから来たという国連軍の兵士にどこへ行くのかと訊かれたイヴァンは「ユーゴスラヴィアへ」と答えるが、兵士から「ユーゴはもうない」と言われ激しく動揺する。その後担当医と別れたイヴァンは地下を彷徨い、サルのソニと再会する。ソニに導かれて戻った旧ユーゴでは激しい内戦と虐殺が行われていた。

重砲陣地から砲撃が行われていた。その部隊の指揮官はなんとまだ生きていたクロだった。クロは息子ヨヴァンを探しつづけ、内戦を戦っていたのだ。国連軍の質問にクロは答える「あなたはクロアチア勢力なのか? セルビア勢力なのか?」「俺はペタル・ポパラ"クロ"だ」、「どの部隊に所属しているのか?」「俺の部隊だ」、「上官はいるのか?」「いる……。"祖国"だ」

 

……ドナウ河に面した小さな半島。そこではヨヴァンとエレナの結婚式が行われていた。死んだはずのクロの妻、地下室で戦火をくぐりぬけ、マルコに爆殺されたはずの仲間も宴を楽しんでいる。マルコも、ナタリアも正装して宴にやってくる。「許してくれ」「許そう、でも忘れないぞ」友情は蘇り、また楽しげな宴が繰り返される。小さな半島は陸から離れ、河を漂っていく。……「苦痛と悲しみと喜びなしでは、子供たちにこう伝えられない。『むかし、あるところに国があった』、と」

 

 

キャスト