$沈黙の戦艦 スティーブン・セガール(主演)

 

 

$『沈黙の戦艦』(ちんもくのせんかん、Under Siege)は、1992年に公開されたアメリカ映画。核弾頭ミサイルを狙ってテロリストに乗っ取られたアメリカ海軍の戦艦を、元海軍特殊部隊の指揮官であったケイシー・ライバック英語版)が奪還を目指すアクション映画。監督はアンドリュー・デイヴィス。主人公のケーシー・ライバックをスティーヴン・セガール、テロリストたちのリーダーをトミー・リー・ジョーンズが演じた。第65回アカデミー賞で2部門にノミネートされた。

セガールが主人公を演じる「沈黙シリーズ」の第1作にあたるが、これは日本独自のものであり、タイトルに「沈黙」と付いていても本作とは関係がない。

あらすじ

退役が発表されたアメリカ海軍のアイオワ級戦艦ミズーリは、ハワイからサンフランシスコに向かって最後の航海を始めた。艦のコック長を務めるケイシー・ライバック上等兵曹は敬愛する艦長のJ・T・アダムス大佐の誕生日を祝うため、食事の準備を行っていたが、もとより仲の悪い副長のピーター・クリル中佐の命令に背いたため、彼の勘気に触れ乱闘騒ぎを起こす。

コックにしては強いライバックに勝てないクリルは上官権限で処分しようとするが、営倉処分には艦長の許可が必要なため、彼をキッチンの保冷倉庫に閉じ込める。

クリルは艦長に対するサプライズ・パーティーを企画しており、ロックバンドやケータリング業者、プレイメイトなどを独断で乗船させる。

ところがロックバンドやケータリング業者の正体は、元CIA工作員のウィリアム・ストラニクス率いるテロリスト集団であり、クリルもその仲間だった。一味は船員たちを船倉や船室に監禁したうえに、アダムス艦長を殺害し、ミズーリを乗っ取ってしまう。その狙いは艦に搭載されている核弾頭搭載トマホーク巡航ミサイルを奪い、ブラックマーケットに転売することであった。

倉庫に閉じ込められたがゆえに難を逃れたライバックだったが、その素性は海軍特殊部隊「ネイビー・シールズ」対テロ部隊の元指揮官(海軍大尉)であった。彼はパナマ侵攻時に情報の行き違いから部下を多数死傷させ、当時の情報将校を殴打して降格処分になったところを、不憫に思ったアダムスの計らいで、前歴を伏せたまま艦の烹炊所に配置されていたのだった。不穏な事態に勘づいたライバックはクリルの命令で自分を殺しにやってきたテロリストを、その場のものを使って効果的に返り討ちにする。やがて不審に思ったクリルは艦長室の資料からライバックの来歴を知り驚く。

状況把握を始めたライバックは、巻き込まれたプレイメイトのジョーダン・テートや、自分のように難を逃れた同僚を発見し、共に艦の再奪取に向けて動き出した。

一方、ストラニクスは攪乱のため、国防総省に戦艦を乗っ取ったことを通告する。これを受けて海軍のベイツ大将らは対応を迫られ、海軍特殊部隊を武装ヘリで派遣するが、テロリスト集団が持ち込んだ携帯式地対空ミサイルで撃墜される。そして乗員の中にライバックがいることを知ると、彼に望みをかけ、もし失敗した場合は最終手段として人質の船員もろともミズーリの撃沈を命じることを決める。

ストラニクス一味は仲間が北朝鮮から奪った潜水艦にミサイルを積み込み始める。一方、ライバックを仕留められず業を煮やしたクリルは船倉に注水して乗員たちに溺死の危険を与えることで、彼を誘い出そうとする。

しかし、ライバックに出し抜かれたうえ、ミサイルの積み込みが終わった潜水艦もライバックの仲間たちに砲撃されて撃沈され、潜水艦内にいたクリルも死亡する。

潜水艦が撃沈され自暴自棄となったストラニクスはホノルルに向けてトマホークミサイルを発射する。これを阻止するためライバックはCICに乗り込み、ストラニクスとナイフと徒手格闘による一騎討ちを展開。ストラニクスはまったく歯が立たないまま返り討ちにされ、勝利したライバックはトマホークに指令を送って空中で自爆させ危機を阻止する。船倉に閉じ込められ水責めを受けていた乗員たちも全員助かる。

そして後日、ミズーリ艦上ではアダムス艦長の葬儀が行われ、ライバックたちミズーリ乗員一同が艦長に別離の敬礼を贈る場面で物語は終わる。

登場人物

主人公

ケイシー・ライバック英語版)(Casey Ryback)
主人公。上等兵曹(E-7)。ミズーリのコック長で、アダムス艦長の専属コックも務める。料理人としての腕前は高く、気さくな性格から、同僚からも慕われている。
現職の印象に反して、元の階級は海軍大尉(O-3)、元ネイビー・シールズの対テロ部隊指揮官という経歴を持つ。海軍十字章2回、銀星章2回、名誉負傷章4回、Vデバイス青銅星章3回、Vデバイス付海軍表彰章2回、戦闘行動賞、国土防衛従軍章3回など多数の勲章を授与され、軍高官のガーザ大佐にも知られるほどの存在であったが、パナマ侵攻作戦において多数の部下を死なせ、その原因となった情報将校を殴りつけたことで降格処分を受け、それを不憫に思ったアダムスに拾われたという来歴を持つ。
火器を使った戦闘はもちろん、ナイフや徒手による格闘技においても無類の強さをもつ。さらには工作技能、洞察力、判断力にも優れており、現場対応能力も高く、食材や日用品・砲弾の炸薬を応用して即席の仕掛け爆弾を作ったりする。

 

https://www.imdb.com/title/tt0105690/

 

 

 

 

 

 

http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=10244