$TAR/ター 映画
$あらすじ
世界最高峰のオーケストラの一つであるドイツのベルリン・フィルで、女性として初めて首席指揮者に任命されたリディア・ター。彼女は天才的な能力とそれを上回る努力、類稀なるプロデュース力で、自身を輝けるブランドとして作り上げることに成功する。
今や作曲家としても、圧倒的な地位を手にしたターだったが、マーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャーと、新曲の創作に苦しんでいた。そんな時、かつてターが指導した若手指揮者の訃報が入り、ある疑惑をかけられたターは、追いつめられていく──
監督
脚本
出演者
$TAR/ター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
TAR/ター | |
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Tár | |
監督 | トッド・フィールド |
脚本 | トッド・フィールド |
製作 | トッド・フィールド スコット・ランバート アレクサンドラ・ミルチャン |
製作総指揮 | ケイト・ブランシェット フィル・ハント スティーヴン・ケリハー マルクス・ロゲス コンプトン・ロス デヴィッド・L・シフ ウーヴェ・ショット ナイジェル・ウール |
出演者 | ケイト・ブランシェット ノエミ・メルラン(英語版) ニーナ・ホス |
音楽 | ヒドゥル・グドナドッティル |
撮影 | フロリアン・ホーフマイスター |
編集 | モニカ・ウィリー |
製作会社 | フォーカス・フィーチャーズ スタンダード・フィルム・カンパニー EMJAGプロダクションズ |
配給 | フォーカス・フィーチャーズ ギャガ |
公開 | 2022年10月7日 2023年5月12日 |
上映時間 | 158分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
興行収入 | $5,185,463 |
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『TAR/ター』(原題: Tár)は、2022年のアメリカ合衆国のドラマ映画。監督と脚本をトッド・フィールドが務め、ケイト・ブランシェットが主人公のリディア・ターを演じた。
ストーリー
リディア・ターはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団における女性初の首席指揮者であり、作曲家としても指揮者としても当代随一と評価されていた。レズビアンである事を公表して女性パートナーと暮らし、幼い養女にパパと呼ばせて思う通りに人生を謳歌するリディア。だが、権力を握った彼女は気に食わない学生を吊し上げて退席させたり、長年仕えて来た副指揮者を非情に切り捨てる等、恨みを買う行動も目立っていた。
かつての教え子であるクリスタが自殺したと知らせを受けるリディア。クリスタはリディアに性的関係を強要され、悩んだ末に去って行った女性だった。リディアは自分を裏切ったクリスタが音楽業界で働けないように、非難するメールを各所に送っていた。それらのメールを素早く消去するリディア。その頃からリディアは不可思議な幻聴や幻影に悩まされ始めた。
リディアの弟子で秘書でもあるフランチェスカは副指揮者に抜擢されると信じてリディアに尽していたが、他の男性に地位を奪われ、リディアを攻撃する側に回った。クリスタを含む複数の若い女性に、仕事をチラつかせて性的関係を迫ったと記事にされ、フランチェスカによって証拠のメールも提出された。クリスタの両親から告発されてネットは炎上し、追い込まれるリディア。パートナーも養女と共に離れて行った。
コンサートの指揮から外され、当日に満員の観客の前で代役の指揮者を指揮台から引きずり降ろすリディア。会場から連れ出されたリディアには、もはや音楽業界で働く余地は無かった。
しばらく身を隠した後に、フィリピンで指揮の仕事を得るリディア。それは。仮装したオタクたちが聴衆のゲーム音楽のコンサートだった。リディアのその姿を没落と取るか、無心に音楽を愛する新境地と取るかは、映画を観る者の心に託された。
キャスト
※括弧内は日本語吹替。
- リディア・ター:ケイト・ブランシェット(塩田朋子)
- フランチェスカ・レンティーニ:ノエミ・メルラン(英語版)(清水理沙)
- シャロン・グッドナウ:ニーナ・ホス(浅野まゆみ)
- オルガ・メトキーナ:ゾフィー・カウアー(ドイツ語版)(白石涼子)
- アンドリス・デイヴィス:ジュリアン・グローヴァー(糸博)
- セバスティアン・ブリックス:アラン・コーデュナー(英語版)(田村勝彦)
- エリオット・カプラン[注 2]:マーク・ストロング(安井邦彦)
- クリスタ・テイラー:シルヴィア・フローテ
- 本人:アダム・ゴプニク(英語版)(櫻庭裕士)
- ペトラ:ミラ・ボゴイェヴィッチ(望田ひまり)
- マックス:ツェトファン・スミス=グナイスト(ドイツ語版)(宮本昌輝)
$解説
芸術と狂気がせめぎ合い、怪物が生まれる。その衝撃に世界平伏!
目を凝らせ!
五感を震わせる圧巻のラストが、あなたを待つ!
$視聴者レビュー引用・編集
女性は少数だと感じる指揮者の世界
そんな中、ベルリンフィルの主席指揮者に就いたカリスマ的女性指揮者リディア・ター
この人物は、監督・脚本をつとめたトッド・フィールドによる架空のキャラのよう。
オーケストラの指揮者、というと、生物学的に女性であっても、こう男性的なキャラになるのか。
同性婚で家庭を持っていて、リディアは夫として、パートナーのシャロンは妻として存在している
台詞の字幕も男言葉、なるほど、凜として知的で威厳も醸し出すケイト・ブランシェットのたたずまいは、このキャラにピッタリ。
2時間半とけっこうな長尺なんですが、中盤からホラー要素も加わってきて、怖さに惹きつけられ・・
終盤もリディアの身の振り方が気になり、みいってしまった。
ホラー映画ではなく、リアリズムの映画だと思うのですが、リディアのなかにある不穏な感情が投影されたシーンがホラーのように作られていて、新たなジャンルの作品だと感ずる。
フランチェスカとクリスタ、そしてふたりとは関係のないようなオルガ・・
首にしてしまったセバスチャンあるいは授業で衝突した生徒?あるいは挨拶しなかったためオーディションで(おそらく)落としたであろう生徒などなど、リディアの足をすくったかもしれない人物がいつのまにか大勢いて、背筋が凍る思い。
商品の説明
ケイト・ブランシェット、新たなる最高傑作の誕生!
そして、映画史上に残る衝撃のラスト!
芸術と狂気がせめぎ合い、怪物が生まれる。
■ケイト・ブランシェット、新たなる最高傑作の誕生!
『ブルージャスミン』『アビエイター』でアカデミー賞を2度受賞しているケイト・ブランシェットが主人公リディア・ターを熱演。
第79回ヴェネチア国際映画祭最優秀女優賞、第80回ゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)他多数の映画賞を受賞。
第95回アカデミー賞主演女優賞は惜しくも逃したが、最有力候補のふたりとして、ミシェル・ヨーとの一騎打ちが話題に。
■トッド・フィールド監督16年ぶりの待望の最新作!
本作の監督・脚本・製作を務めたトッド・フィールドは、映画監督デビュー作となった2001年の『イン・ザ・ベッドルーム』、
続く2006年の『リトル・チルドレン』、そして本作と、これまで手がけた作品すべてがアカデミー賞にノミネートされた。
■天才芸術家の転落と狂気が描かれる、驚愕のサイコスリラー!
音楽界の頂点に上りつめたリディア・ター。
しかし、名声を守り続けるための重圧と、何者かに仕掛けられた陰謀によって、少しずつ心の闇が暴かれていく―。
架空の人物リディア・ターがまるで実在するのではないかという錯覚に陥るほどの真に迫った演出と演技に酔いしれる。
■本物のクラシック音楽へのこだわり! その完成度の高さ!
・『ジョーカー』でアカデミー賞作曲賞を受賞したヒドゥル・グドナドッティルが音楽を担当。
ホアキン・フェニックス主演の『ジョーカー』(19)で、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞、グラミー賞を受賞するなど、数多くの称賛を受ける。
エミー賞とグラミー賞を受賞したTVミニシリーズ「チェルノブイリ」(19)も代表作のひとつ。
近年は『ウーマン・トーキング 私たちの選択』(22)でもゴールデン・グローブ賞にノミネートされた。
・「指揮者は何を考えているか」の著書で知られ、レナード・バーンスタインと親交の深かった指揮者ジョン・マウチェリが脚本の監修を務めた。
・ベルリン・フィルハーモニーホールの特徴である、ステージのまわりを客席が囲む「ヴィンヤード型」のホールを拠点に持つドイツのドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団に協力を依頼。
彼らの本拠地となるクルトゥーア・パラストの一部で撮影が行われた。
【ストーリー】
世界最高峰のオーケストラの一つであるドイツのベルリン・フィルで、女性として初めて首席指揮者に任命されたリディア・ター。
彼女は天才的な能力とそれを上回る努力、類稀なるプロデュース力で、自身を輝けるブランドとして作り上げることに成功。
現代音楽界を牽引する圧倒的カリスマとして君臨するが、マーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャーと、新曲の創作に苦しんでいた。
そんな時、かつてターが指導した若手指揮者の死をきっかけに、彼女の完璧な世界は少しずつ崩れ始める―。
【キャスト】
リディア:ケイト・ブランシェット(『ブルー・ジャスミン』『ナイトメア・アリー』『ロード・オブ・ザ・リング』)
フランチェスカ:ノエミ・メルラン(『燃ゆる女の肖像』『パリ13区』)
シャロン:ニーナ・ホス(『東ベルリンから来た女』)
オルガ:ソフィー・カウアー
エリオット:マーク・ストロング(『1917 命をかけた伝令』『キングスマン』)
【スタッフ】
監督/脚本:トッド・フィールド(『リトル・チルドレン』『イン・ザ・ベッドルーム』)
編集:モニカ・ヴィッリ(『ハッピーエンド』『愛、アムール』『白いリボン』『ファニーゲーム U.S.A.』)
撮影監督:フロリアン・ホーフマイスター(『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』)
音楽:ヒドゥル・グドナドッティル(『ウーマン・トーキング 私たちの選択』『ジョーカー』)
■製作:2022 アメリカ
(C) 2022 FOCUS FEATURES LLC.
※映像特典、商品仕様、ジャケット写真などは予告無く変更となる場合がございます。