$George Harrison :All things Pass

 

 

 

$『All Things Must Pass』の起源は、1968年11月にジョージがアメリカを訪問した時に遡る。その時、彼はウッドストックに滞在していて、ボブ・ディランと長きに渡る友情を築いていた。それはちょうど、ビートルズ内外でジョージが精力的に曲作りに取り組み、自信を深めるようになっていた時期だ。 1969年初めには、クリームのアルバム『Goodbye』で、ジョージはエリック・クラプトンと「Badge」を共作している。

アメリカーナの影響

1969年にアップル・レコードと契約したビリー・プレストンやドリス・トロイの作品に携わった他、ジョージはデラニー&ボニーのツアーにも参加。このツアーには他に、エリック・クラプトン、レオン・ラッセル、デイヴ・メイソン、ボビー・ウィットロック、カール・レイドル、ジム・ゴードンらが加わっている。こういった経験の全てが、ゴスペルの要素や、後に広く流行して“アメリカーナ”と呼ばれるようになる音楽と並び、ジョージの作詞作曲に影響を与えるようになった。

ジョージの精神的な旅路は、ハレー・クリシュナ運動にも向かっていった。これもまた、やがて『All Things Must Pass』を構成する音のジグソーパズルにとり、重要なもう1つのピースとなる。 1969年2月25日、26歳の誕生日に、ジョージは「All Things Must Pass」のデモと共に、「Old Brown Shoe」および「Something」のデモを録音。 後者2曲はビートルズでレコーディングされたが、何がしかの理由で「All Things Must Pass」はレコーディングに至らなかった。

「All Things Must Pass」は、老子による『道徳経』第23章の一部のティモシー・リアリーによる翻訳を基に書かれたものだ。

All things pass
A sunrise does not last all morning
All things pass
A cloudburst does not last all day
すべては過ぎ去っていく
日の出は朝の間ずっと続くわけではない
すべてが過ぎ去っていく
土砂降りは一日中ずっと続くわけではない

 

 

 

$『オール・シングス・マスト・パス』(All Things Must Pass)は、1970年11月27日に発売されたジョージ・ハリスンスタジオ・アルバムLPレコード3枚組(CDでは2枚組)というボリュームの大作で、全英・全米ともに第1位を記録した彼のソロ・キャリアにおける代表作である。

『ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・グレイテスト・アルバム500』において、368位にランクインしている.

 

解説

ビートルズ時代から温めていた楽曲なども含めて、彼のソングライターとしての実力が発揮されている。70年代の幕開けを飾るロックの金字塔とも評された。シングルでも「マイ・スウィート・ロード,美しき人生」といったヒットを生み出した。アルバム全体を通して、ハリスンが崇拝する神への念を素直に表現している。オリジナルLPのディスク3は“Apple Jam”と呼ばれ、ハリスンらを中心としたジャム・セッションの様子を収録。

エリック・クラプトンを中心としたデレク・アンド・ザ・ドミノスのメンバーや、リンゴ・スターバッドフィンガービリー・プレストン等の豪華メンバーがレコーディングに参加した。プロデュースはハリスンとフィル・スペクターの共同名義。

 

 

 

 

収録曲

特記のない楽曲はジョージ・ハリスンによるもの。

Disc 1

  1. アイド・ハヴ・ユー・エニータイム - I'd Have You Anytime (George Harrison, Bob Dylan)
  2. マイ・スウィート・ロード - My Sweet Lord
  3. ワー・ワー - Wah-Wah
  4. イズント・イット・ア・ピティー (ヴァージョン1) - Isn't It a Pity (Version One)
  5. 美しき人生 - What is Life
  6. イフ・ノット・フォー・ユー - If Not for You (B. Dylan)
  7. ビハインド・ザット・ロックト・ドア - Behind That Locked Door
  8. レット・イット・ダウン - Let It Down
  9. ラン・オブ・ザ・ミル - Run of The Mill

Disc 2

  1. ビウェア・オブ・ダークネス - Beware of Darkness
  2. アップル・スクラッフス - Apple Scruffs
  3. サー・フランキー・クリスプのバラード - Ballad of Sir Frankie Crisp (Let It Roll)
  4. アウェイティング・オン・ユー・オール - Awaiting on You All
  5. オール・シングス・マスト・パス - All Things Must Pass
  6. アイ・ディッグ・ラヴ - I Dig Love
  7. アート・オブ・ダイイング - Art of Dying
  8. イズント・イット・ア・ピティー (ヴァージョン2) - Isn't It a Pity (Version Two)
  9. ヒア・ミー・ロード - Hear Me Lord

Disc 3(Apple Jam)

  1. アウト・オブ・ザ・ブルー - Out of The Blue
  2. ジョニーの誕生日 - It's Johnny's Birthday (Based upon "Congraturations" by Martin & Coulter)
  3. プラグ・ミー・イン - Plug Me in
  4. アイ・リメンバー・ジープ - I Remember Jeep
  5. サンクス・フォー・ザ・ペッパロニ - Thanks for the Pepperoni