いつもありがとうございます。
現役薬剤師セラピストの上窪悠唯(Kamikubo Yui)です。薬や医療に頼らず「ひとの手でケアする大切さ」をお伝えしています。
だいぶ前に書いておいた記事だけど出すの忘れてました。
もう、新年度始まってしまったけど、せっかく書いたのでネット上にそっと置いておきます。
国家試験の合否が出るこの時期、絶対出るのが「大学別、国家試験合格率ランキング」
これねーーーー、ちゃんと見てほしいんですよ!!!
ランキング1位 ○○大学 95% ってのを、
「○○大学薬学部に100人入学したら卒業時95人合格するんだ」と理解しないでいただきたい
何から説明しようか…
まずは、
■ランキングというのはすべてひっくるめた合計だということ
・新卒と既卒(過去に卒業してて国家試験受かってない人が受ける)の合格率をまとめてる
・データとして分けられてるけど既卒の中に旧4年卒で受験資格を得た人の合格率も別で算出されています
次に、
■出願者数、受験者数、合格者数があるということ
出願100 受験100 合格100 だったら合格率100%なのはわかると思うけど
この場合、卒業見込みの人が全員卒業できてさらに全員合格したってこと
出願は卒業できるできない関係なく卒業見込みで出願します
卒業できなかったら受験はできません
実際卒業試験(ある大学と、ない大学があると思う)に合格できずに卒業留年をすることもあります
こういう場合もあります
出願100 受験50 合格50 これ、合格率100%になります
どういう意味か?っていうと、学校が合格率下げたくないから、国家試験に合格しそうな成績の人しか卒業させないってことです
これは、普通にあります。そのどこを「合格しそうな人」と判断するかは学校によると思いますけど。
逆の例からすると
出願100 受験100 合格50 だと合格率50%
国公立のハイレベル校にはよくあります。薬剤師として就職せず、たとえば大学の研究に残るとか製薬会社の研究職になるとかだと免許は必要ないので、一応受けてみるけど落ちてもいいや、って人もいます。
ちなみに、同様に既卒者でも同じ見方です
出願してたけど受験しない理由は知りませんがwww
これだけを知ってからランキングの詳細データを見るだけでもいろいろわかります
・合格率が高い理由は卒留が多いから、とか
・基本的に新卒より既卒のほうが合格率は低い、とか
・既卒の合格率悪いのにひっぱられて大学全体の合格率が下がってて見栄え悪いな、とか
ちなみに数字が小さいのでわかりやすいし、新卒合格率トップは東大なので、東大の今回の数字をピックアップ!!
新卒: 出願10 受験10 合格10 100%
既卒: 出願1 受験1 合格0 0%
その他既卒:出願10 受験8 合格7 87.5%
ぜーーーんぶ合計すると、89.47%
もちろんこれはいいほうです、さすがだなと思います
東大レベルだと国家試験受験対策を学校の授業や補講などで扱わない気もするし(←知りませんが…想像です、スミマセン)
何が言いたいかというと、ランキングは見方によるということ
合格率が高い大学に入れば楽に合格できるなんてことはないです
そもそも、私立の学校は各学年留年は多いです
なので、ストレートで卒業できる人の割合がどの程度か?ってのも本当はデータでほしいところですよね
私立薬学部で各学年1割ずつ留年すると仮定すると(←ザラ)
入学200人→2年次180人→3年次160人→4年次140人→5年次120人→6年次100人
下手したら同じ期で入学したメンバーの半分くらいしか一緒に卒業できない計算です
※各学年留年で落ちてきた人と同じ学年になりだいたい学年200がキープされるとするので、毎年20人留年としています(2留するひとも、ザラです)
何が言いたいか、っていうと合否は結局個人の問題だということ
それから、個人的に思うのは
薬学部に何を求めてるか?
国家試験に合格するために6年間過ごしたいのか、研究も含めた大学生だからこそできる深い学びをしたいのか?
国家試験対策に力を入れるため研究はほとんどしない(させない)大学もありますし、大学内でも成績の良くない生徒には研究室で過ごす時間を少なくしてその代わり、試験対策授業を受けさせるということも普通にあります
私は個人的には、国家試験に受かるためだけに行く6年間はもったいないと思います
理系の大学で、研究にまともに携わらないで卒業するってありえます???理系で研究に興味ないとか、嫌いとか、ありえます??? 絶対研究しっかり取り組んだほうがいいと思う
そして学校に国師合格させてくれなんて求めるのは絶対間違ってる
そんな人、医療の現場にも要らないですね
お勉強ばっかりしてて国家試験の点数が良くても、人とのコミュニケーションが取れなければ医療人には向いていません
仕事は、自分で考えて自分でやれる力がなければ、まわりません。
・勉強もして
・バイトもして
・サークルや部活もやって
・研究もやって
大学は、いろんな人と関わって、いろんな経験をして人間として成長する時期だと思います
究極、国家試験は合格ギリギリラインでも別にいいんです
名前のいい大学を出てなくても、試験に受かれば薬剤師です
そして、別に薬剤師なんてほんと難しい仕事をしているわけでもないし地位が高いわけでもありません、
御用聞きです
責任の重たい、パシリ、というか仲介業者というか…
なんせメンドクサイ仕事です、そして責任重大だし、一生勉強だけど、でも「すでに分かっていることを正しくやる」仕事なので、その点では楽なのです
とことん調べればわかるんです、正しくやれるんです
(ただ、時間にも常に追われているのでその点は悩ましい)
わからないことを考え抜いたりアイデアを出したり考察したりディスカッションしたりの仕事ではないので、発明&発見的な素質は要らないのです
なんか、この記事書き始めたときのゴールからずれてきちゃったけど(笑)
ランキングの順位だけを鵜呑みにしないでね!!!!ってこと
国家試験合否は、結局個人の問題だから。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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