街が寝息をたてて眠っている傍らで僕はアルコールを飲みながら絡まった思考を辿っていった


その過程で僕は草原の香りがする風を感じ、何処までも続く海を眺め、広大な山々を目の前にしたがどれもプツンと思考の糸は途切れていた


糸を辿ることを諦め煙草に火をつけて天井を仰いだ


何処かで繋がっているこの感覚はなんだろう


静まり返った夜の空気に新しい季節が滲んでいた