仄暗い青の世界で感情になり損ねた残骸を見送った

 

淡い光を明滅させ夕暮れの名残を残す空へと旅立っていく

 

煙草の煙があとを追いかけるがやがて儚い夢のように消えていった

 

心にあるのは温度のない乾いた温かさだけで

 

地平線からやってくる潮風が側を無言のままで通り過ぎて行った