独りという時間は、かつては荒涼とした茫漠であった

今は、生暖かな南国の岸辺
ちゃらちゃらと足首に纏わりつく温度が心地良く、これが同じものであったかと驚く


均衡を保つのは難しい
匙加減ひとつでどうにでもなってしまう危うさと、他愛なさ
揺らいでしまったあとは、誰にもわからない


不可視でいたいと思うことは、ある
不可触民であるような存在
存在というよりは、位置

どんなに愛し合おうとも、互いが捉えられないどころか、見えもしない歯痒さと、いらだち
そんなものが、とても大事で愛しく感じるような