2015年7月のバレンシア旅行の記録を、下書きのままになっていたものも含めて加筆編集し、再アップしています。
24日夜になりました。25日の朝の飛行機でジュネーブに帰ることになっていたため、バレンシア料理を楽しむ最後の機会でした。
残念ながら長男ザー(当時16歳)はお腹を壊して寝込んでいました。
長女ガル(当時4歳)は昼間、ギリギリまで海で粘った結果、疲れ果ててゴーゴーといびきをかいて眠っています。
ロット 「ガルが起きるのを待ってたけど、もう9時を過ぎちゃった。起きないなあ」
ソニック 「幸か不幸かザーも出かけられないんだから、この際、ザーとガルの2人にはお留守番してもらうことにして、2人で出かけない?」
ロット 「確かに、いくらバレンシアは宵っ張りとは言っても、俺たち、明日は早起きなんだからそろそろ食べないとなあ」
ソニック「じゃあ、ザー、悪いけど、ガルちゃんと一緒にお留守番お願いね」
期せずして、滅多にチャンスの無い夫婦2人でディナーですよ~~~~っヾ(@^▽^@)ノ
いつものラ・ロンハは昼間に行ったし、今夜はガルちゃんはお留守番だから、浜辺を散策してから、どこかのシーフードレストランに行きましょう。
そろそろ日も沈み、月が昇った午後9時過ぎ・・・。
泳ぐわけでもないのに、日中の強い日差しがなくなった夜のビーチには昼間以上に大勢の人たちがやってきていました。
知らなかった。バレンシアのビーチは夜もこんなに賑わっていただなんて・・・。
私たちが行ったLa Malvarrosa beach は浜に沿ってとても広い遊歩道が整備され、歩道沿いに海鮮レストランが軒を連ねています。
月と、たくさんの街灯に照らされて輝く広い広い遊歩道が、そぞろ歩きをする人々であふれていました。
石畳の模様の美しさ。そこかしこに設けられた子供向けの遊具コーナーで子供を遊ばせている家族連れ。
遊歩道にたくさん用意されているベンチに座ってピクニックをしている人たちも大勢います。
なんと、レジャーシートの代わりにテーブルセットをかついできているのです。
お料理は自分たちで用意してきたものだけでなく、ビーチ沿いに立ち並ぶ海鮮レストランから出来立ての揚げ物などをテイクアウトしてきています。
うっわ~、美味しそう。
家族や友達同士でよく冷えたサングリアやビールで乾杯し、お料理に舌鼓を打ち、会話を楽しんでいます。
リゾートだということを差し引いても、時間の流れがぜんぜん違いました。
なんてゆったりしているのでしょう・・・。
ソニック「ねえ、ロット。スペインって経済危機だって聞いてたんだけど、あれ、なんだったんだろう・・・」
(2015年当時は、ギリシャ経済危機まっただなか。ギリシャの次はスペインだと大騒ぎでした)
ロット「みんな、楽しそうだねえ。ピクニックに来てる人たちは俺たちみたいな遠方からの観光客じゃなくて、近所の人だよねえ・・・」
ソニック「夏の、夜9時過ぎってさ、東京近郊だったら、まだ会社に残って残業してる人もいっぱいだし、満員電車の中で押し合いへし合いしながら、片道2時間もかかる郊外のお家に帰宅中のサラリーマンも、珍しくないわよねえ・・・」
ロット「うん。そうだな」
ソニック「日本は経済大国だって言われてるのに、真面目に働いている人たちが、なんであそこまで苦労しなくちゃいけないんだろう・・・。経済危機のはずのスペインの人たちは、こんなに人生楽しんで暮らしてるのに。なんだか納得できない。><」
日本にも公共のビーチはあるけれども、バレンシアのこのビーチのように整備されているところはほとんどないでしょう。
けれども、このビーチのようなものこそ、「社会資本」というべきものなのかもしれないなあとため息をつきました。
この夜はビーチ沿いに並ぶ海鮮レストランの1つ、La Murcianaというレストランに入りました。
まずは真夏のスペインらしくサングリアで乾杯
ジャガイモの揚げ物^^。
ちょうど土用の丑の日でもありましたから、All i Pebreも頼みました。
ロットはうなぎをとっても食べたかったようで嬉しそう^^。
このお店は夜もパエリアが頼めます。お米料理は本来は昼のメニューらしく、お店によっては夜は食べられません。平たい巨大な鉄のお鍋でお昼にどーんと炊いて、その分が売り切れたらおしまい、というわけです。(このお店ではテーブルに乗るサイズの鍋で注文を受けてから炊くので夜も食べられますが、最低2人前からです。)
今回はあえてお米ではなくショートパスタを使った「フィデウア」を注文。思っていたより大きなお鍋だったので食べきれるかどうか・・・と思っていたら、ロットが綺麗に平らげてくれました。ありがとう。
ごちそうさま。おやすみなさい。
美味しくてついつい食べ過ぎちゃったバレンシア旅行。次回はもう少し「腹も身のうち」を意識しなくっちゃね。