空虚感 | 【 THE LOST ANTHOLOGY 】

【 THE LOST ANTHOLOGY 】

うらおもての記録。

あの頃
誰も助けてはくれなかった
誰も必要としてくれなかった
誰も手を差し伸べてはくれなかった

あの時
誰に助けられたかったんだろう
誰でもいいはずがない
誰かの傍で泣きたかった


いつからだろう
ずっと空虚感がある
ずっと憂鬱
たぶん一生この空虚と付き合っていくんだろう
何も哀しむことはないはずなのに
ぽっかり空いた穴

空虚で空虚で空虚で
それを埋めようとお金を使い物を買い
吐くまで食べ続け
なんとか満たそうとするけど
埋まらない空虚

そんなもの欲しくない
食べたくない
はじめからわかってる病気なんだって

でも誰が信じてくれよう
誰が手を差し伸べてくれるというのだろう

足りない足りない足りない足りない
情緒不安定
この苦しみ哀しみは何処からやってくるの
誰にも話せない
誰にも心許せない
辛いのに笑うしかない


損ないながらすり減らして
身を隠しながら
ずっと足りない何かに凌駕されたまま
それでも生きていく

早く鼓動が止まるのを
早くその時が来るのを
毎日願いながら
じっと待っている


何も楽しくなんかない
何も望んでなんかいない

空虚だけがこの胸にあるだけ