西野亮廣「音楽戦士、初登場、BREAKERZの皆さんです。どうぞ!」
西野「初めてでしょ。音楽のことで、DAIGOさんと僕がお仕事させていただくのは」
青木さやか「私もそうだ」
D「あっ…そうでしたっけ?」
西野「そうですよ。本業アーティストですから」
D「そうなんですよ。よろしくお願いします」
西野「今日、機嫌どうですか?」
D「機嫌…や、もうめっちゃね…いい感じういっしゅ」
“3分でわかるBREAKERZ”
2007年、音楽業界に彗星の如く現れた超新星・BREAKERZ。
その中でも「マジっすか?」「ハンパないな」…と浮世離れした、ちょっと変わった個性が、なぜか人気となっているボーカルDAIGO。
そんな彼が、元総理大臣・竹下登の孫で、筋金入りのお坊ちゃまであることは、今や誰もが知っていることだが…。
その「ちょっと変わった個性」が、いつ生み出されたのかは、実はまだ知られていない。
それは1987年、千葉から東京の小学校に転校することになったときのこと。
転校初日の朝礼で、見知らぬ子供たちに囲まれ、これから始まる学校生活に不安を感じたDAIGO少年は、なんと、貧血でぶっ倒れてしまう。
しかしその時、後に華やかな芸能界へと歩むきっかけとなる、彼のある思考が開花する。
D「貧血デビュー、ぶちかまして」
西野「ツッこみたいとこ、いっぱいあるけど(笑)」
D「逆になんか、一気に知られちゃって、逆にいい感じみたいな」
西野「や、恥ずかしいとかじゃないんですか」
梶原雄太「逆が多すぎてわからへん」
そんな、普通じゃない思考が芽生えたDAIGO少年は、さらに人とは違う、ちょっと変わった個性を作り出していった。
そして1993年、中学3年になったDAIGO少年は、兄の影響で伝説のバンド・BOØWYの曲を初めて聴く。
そしてその瞬間、今の人気に繋がる独特な要因が生まれる。
D「いやもう、“ガチでハンパない”っていう」
梶原「ガチンコで、ハンパじゃない」
西野「どのあたりがハンパない」
ゆる~い低音で、「マジ、ハンパない」と言い続けながら、音楽を始めたDAIGOは、高校3年生のとき文化祭で友達とバンドを組んでライブを開催し、大成功を収めた。
「音楽って、マジ面白ぇ~」そう言い続けながら、高校卒業後もバンドを続け、ライブの経験を積んでいったDAIGOは…。
2003年、なんとソロデビューを果たすことに。
しかもデビュー曲は、憧れの元BOØWYの氷室京介が、楽曲を提供してくれたのだ。
バッチリ売れる環境が整ったかのように思えたが、ここにきてDAIGOの浮世離れした個性が爆発。
名前をDAIGO☆STARDUSTと名乗り、設定は「星から舞い降りたロック王子」。
さらに衣装は、決まってド派手なキラキラファッション。
そして極め付きには、ちょっと変わった行動をとって、ファンを喜ばせていたのだ。
D「これは、握手会とかの代わりに、スペイシーハグ会ってやつをやってて」
西野「こうでしょ、ハグっていったら…」
D「そうなんですけど。ちょっとスペイシーなんですよね」
西野「スペイシー!」
その後も、個性むき出しのプロデュースを続けたが、ソロ活動3年目を迎える頃には、色んな設定を乗せすぎて、自らキャラを見失うことに。
普通なら、失意のどん底に落ちるが、DAIGOはそんな状況下でも「じゃあもう一回、バンドしかないっしょ」とすぐに切り替え、音楽の道を諦めなかった。
そこで目を付けたのが、DAIGOのサポートギターとして、ソロ時代を支えてきてくれたAKIHIDE。
そして、スタッフから紹介してもらったSHINPEIだった。
が、SHINPEIはDAIGOのことを「羽をつけた王子」という先入観を持っていたので、アイツはある意味、危ないヤツと、決め込んでいた。
が、実際会ってみると。
S「や、もう見るからに、めっちゃ変わってるなと思ったんですけど、実際会ってみると、意外と礼儀正しくて」
西野「あ、そうですよね、DAIGOさんは」
2007年、3人はBREAKERZを結成し、晴れてメジャーデビューを飾る。
デビューから一周年を迎え、ますます絶好調。
そんな三人の伝説は、今始まったばかりである。
西野「色々ね、ババッと3分で振り返ってみましたけど。育ったの、だいたい東京じゃなくて千葉なんです?」
D「3歳から9歳まで、千葉いましたね」
西野「何をしてたんですか、子供の頃は」
D「いやもう、すごいまったりしてて。自然が多かったんすよ」
西野「はいはいはいはい」
D「外で遊んだり。すごくこう…活発だったんですよ」
西野「まったりしてないんじゃ」
梶原「全然ちゃうやん」
西野「活発まで言うてもうたやないか。活発だったんですね、じゃあ」
D「完全に活発でしたよね」
梶原「なんで、まったり言うたんですか」
西野「DAIGOという名前は本名ですか?」
D「本名っすね」
西野「ああ、そうなんだ」
D「下の名前で」
西野「そうでしょうね(笑)。だと思います。どういう字を書くんですか?」
D「漢字で、大きい湖って書くんすよね」
西野「大湖(ダイコ)ですか」
梶原「当て字なんすか、じゃあ」
D「ちょっと、やや強引に“ご”にしたみたいな」
青木「どういう意味で、誰が付けたの?」
D「なんか大きい湖のように、広い心を持った人間になれ、みたいな」
青木「その通りな感じになってるよねー」
D「まあ、若干広めかもしれないですね」
西野「(笑)ああ、なるほど。じゃあDAIGOさん、東京の学校に転校して、初日にしでかしちゃってますよね」
D「初日にね、貧血デビューを」
西野「カッコ良く言うてますね」
D「それで、名前が一気にもう…」
西野「貧血をかましたヤツだと、バーッと広まったんだ」
D「いきなりミスター貧血みたいな」
西野「どうなんすか。僕からしたら不本意な名前。そんときは将来、何になろうとしたんですか」
D「そんときは、まあ漠然と、なんか漫画家とか」
DAIGOが子供の頃に書いていた、ちょっと変わった漫画の中身とは!?
西野「絵は得意なん?」
D「上手いっていうか、そこそこだったんすけど」
西野「お話作るの好きやったとか」
D「好きだったんで、色々こう漫画描いたり」
西野「オリジナルですか」
D「書いてました」
西野「へ~、どんなヤツですか」
D「クラスメイトに、原ちゃんて子がいて」
西野「男子ですか、女子ですか」
D「男なんですけど。で、“原ちゃん物語”って漫画を」
西野「ちょっとでいいんで、その原ちゃん物語のさわりだけ。原ちゃんが何をする物語ですか」
D「原ちゃんが、色んなところ冒険するっていう。そーゆー漫画なんですけど」
梶原「戦ったりとかするんですか」
D「そうなんすよ」
西野「時代設定がよく分かんないですけど、現代ですか」
D「現代なんですけど」
西野「戦わなくってもいいんじゃないですか、現代だったら」
D「まあそうなんすけど、でも、メガネとか掛けてたのが印象的な」
西野「原ちゃんはね」
D「で、原ちゃんがメガネを普及させに行ったりとか」
西野「名刺配っての…企業戦士ですよね」
D「そういう…近いっすよね」
西野「クラブは、何かされてたんですか」
D「僕は、小学校のときに陸上クラブっていう。それでこう、なぜかクラブ長に俺、就任しちゃって。キャラがいいって言って、後輩に推薦されちゃって。まさかの支持率で」
西野「AKIHIDEさんは、昔は」
A「僕は、あのワンダーフォーゲル部っていう」
梶原「ああ、山登るヤツ」
A「で、練習がいっつも非常階段あるじゃないですか、あれを50往復とかやるんですよ」
一同「ええーー」
青木「体力作りですか?」
西野「足腰をこう鍛えるために」
A「そうなんですよ。で、晴れ舞台は年に一回の山登りだけなんですよ」
青木「地味ですねー」
西野「そこに照準を合わせて」
A「合わせて、一生懸命登る」
西野「雨降ったら、どないしますのん」
A「雨降ったんですよ!」
西野「SHINPEIさんは」
S「俺はですね、ずっとサッカーやってましたね」
西野「ああ~、ポイな~」
S「中学のときの思い出なんですけど、各小学校で有名なヤツらが集まってきたんですよ」
西野「サッカーでも名を馳せてるヤツですか」
S「だから結構強いチームになるんじゃないかと、盛り上がってて。ウチの近くに日産横浜マリノスジュニアチーム」
梶原「めっちゃ強いですよねー」
S「近くにいて、そこと試合することになったんですよ。やってみたら13-0くらいで負けちゃって」
西野「とてもサッカーの点数ではないですよね。13-0は。そして、DAIGOさんはロックに出会ったのは」
D「BOOWY聴いて。“マリオネット”っていう」
西野「はいはい、分かりますよ」
D「あるじゃないですか。それで、これマジきたって感じだったんですよ」
ロックに目覚めたDAIGOが、まず最初にとった行動とは一体。
D「ギターじゃないですか、やっぱやりたいなと思って。近所のクラシックギター教室に行って」
西野「ちょっと待ってください」
D「それで、ちょっと始まったんすけどね」
西野「でもBOØWYが持ってるものと、多分違いますよね」
D「そうなんですよ、だから結構弾いてて、基礎とか教えてもらって。ちょっとそれでBOØWYの曲とか弾いてたんすけど。なんかちょっと違えなと思って。ちょっと半年ぐらいで気付いて」
西野「遅!」
D「ちょっともう止めて、エレキ入ったんですけど」
西野「それから…そんときはもう高校のときですか」
D「そうっすね」
西野「やっぱ楽しかったんですか、音楽ってのは」
D「そうっすね」
青木「あのさ、“そうっすね”って言葉がなければ、かなり短縮できると思う」
D「えっ、マジで…」
青木「いいんだけど、いいんだけどさ」
西野「それでDAIGOさんは、高校の文化祭をきっかけに、バンドを組むことになったんですか」
D「そうっすね」
西野「それ!そしてDAIGOさんは高校で、恋をしたんですか」
D「恋しちゃいましたよ」
西野「しちゃいました」
高校時代の彼女との、甘~く切ない恋愛エピソードを告白。
D「高2の夏前ぐらいに、初めて人生でお付き合いして」
西野「それはどういう方だったんですか、相手は」
D「これはクラスメイトで、結構ねあの…俺がちょっと後ろとか見るじゃないですか。そしたらよく目合うなみたいな」
西野「はいはいはい」
D「なんかチラ見されてる感じで。それで、ま、ちょっといい感じになって」
西野「気になって」
D「ええ。で、ちょっと雨の日に、いい感じの雨宿りスポットがあったんで」
西野「ただ屋根が、ちょっと出てたってだけでしょ。命名してますけど」
D「そこで、付き合ってほしいって言って、ビシッと言って。したら相手も“うん
”みたいな」
西野「はいはいはい、いいなー」
D「んで、付き合いましたね」
西野「はー、それは順調に」
D「それは…2ヶ月ぐらいで」
西野「2ヶ月ですか。なんでよー。どっちが終わらせたんですか」
D「いやもう、相手から。フラれちゃって」
西野「なんでフラれたんですか」
D「いやだから、俺も初っ端だから“なんでなんで?”って」
西野「そうですよね」
D「普通、ダサいから訊かないけど、そん時はもう、ゴリ押しで訊きまくっちゃったんですよ」
西野「理由、知りたいですよね」
D「そう、告った場所が俺、結構、通学で使う電車の線路沿いなんすよ。だからもう毎日見て、毎日そこでブルー入っちゃって」