梅雨 | 日々是好日

日々是好日

徒然なるままに

今年の梅雨は珍しく梅雨らしい梅雨だ。エルニーニョだか何だか知らないけどここ数日、入梅してから毎日のように雨だもんね。梅雨と言っても全然雨が降らなくて、なんだかジメジメ蒸し暑いだけっていうのが近年の傾向だったような気がする。

何かの意識調査だかアンケートだかで聞いた話だけど、日本人は梅雨を一つの季節として捉えている人がけっこう多いらしい。春夏秋冬に梅雨を加えた五季というわけだ。

梅雨と聞いてうんざりする人も多いだろうけど、実はけっこう梅雨って好きなんだ。たしかに食中毒が起きやすかったり、水まわりにカビが生えたりと嫌なこともあるにはあるけれど、それはそれで注意していればいいだけのこと。

しとしと雨の音を聞きながら寝床に就いてみたり、たまの晴れ間がまぶしかったり。梅雨明け宣言が出たときの開放感を得るために、むしろ梅雨ってあるんじゃないかとまで思う。

それに今の時期の代名詞、紫陽花ってすごく情緒があって好き。土の成分によっても花の色が変わるところや、優しい色づかいが日本人のDNAに組み込まれた「わびさび」やら「いとをかし」やらのスイッチを入れるんだろう。

一ヶ月ちょい、微妙な長さの季節だけど梅雨を楽しもうと思う。