前回の「機材のお話 その7」で書いたように、2019年に録音環境を一新して始めて録音した曲がこれ。

 

 DAWの仕組みがいくらかわかってきたとはいえ、ドラムパターンを作るまでは至らなかったため、とりあえず古い曲のドラム音源をそのまま流用して、ほとんど新しい曲として作り直してみた。このブログでもすでに公開したインスト曲 ”Maybe Fine Like Usual” の ”2019バージョン” である。テンポと曲構成はオリジナルそのままだが、キーとコード進行、メロディはまったく新しくなっている。

 

 この曲のオリジナルバージョンのコンセプトは人との「別れ」で、別れの「負」の側面にスポットしたものだったが、2019年バージョンはタイトルの "Maybe Fine Like Usual" 和訳すると「おそらくいつものように大丈夫」という、別れの「正」の側面をモチーフにしている。別れがあったとして、それはこれから先において決して負の側面だけではないはずだ。

 

 2019年の10月初めからアイデアをまとめ始め、リードギターは約1ヵ月後に録音したテイクを採用、リードに合わせたバッキングのアレンジを経て、ミックスダウンとなった。テクニカルな面では新しいことや難しい試みはなく、アレンジも極力シンプルにまとめてある。リードギターに関してはハムバッカーを使用しており、ワウペダルの半止めトーンを試してみたりもしている。

 おおよそ20年の沈黙期間、特に練習をしていたわけでもないし、むしろ速いフレーズなどは弾けなくなってきたりしていたが、20年のうちに音楽の好みはそれなりに拡がった。聴いていただいている皆様には、これまでの過去作と比べて、自分では自覚していない変化など感じ取ってもらえれば、この上なく嬉しかったりする。

 

 

 

Maybe Fine Like Usual 2019

 

5'04"

This song was written in 2019.

Recorded 2019. Mixed Nobember 2019.

L.W.Samy on Guitar and Bass.

YAMAHA RY20 on Drums.

 

 

 下記のリンクをクリックすると「Soundcloud」というサイトに移動し、楽曲が聴けるようになっています。アカウントを持っていない方も「Listen in browser」をクリックすると聴けます。

 

 

 

 

 

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↓この曲のオリジナルバージョンについての過去記事は、こちらからどうぞ。

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