明後日は今後どうなっていくのかが決まる日である。あいにく、選択権は私にはない。確率は常に2分の1。ネガティブな方向が示唆された場合、私はいくつかの大事な選択をすることになる。
 

 

 

 

 “Judgement Day”(審判の日)と題されたLOVEBITESの最新アルバムに伴う国内ツアーが敢行された。
 世界的なネームにも関わらず、小さなハコだったため、今回は先行抽選に応募し、無事に当選してチケットを確保していた。間もなく、全公演ソールドアウトになったことを鑑みると、もしかすると運を使い果たしたかもしれない。

 ツアー初日ということもあって、小一時間列に並んだにも関わらず、物販は潤沢に収穫できた。例によってPA付近の好位置をキープしたが、ソールドアウトということもあって、フィストバンギングさえもままならない鮨詰めの状態となった。忌まわしきコロナ禍は意図的に収束させられ、今回の会場はマスクも声出しも任意となっていた。アラフィフ率80%、女子率3%、マスク率5%といったところか。開演前のBGMのセレクトは私好みで、メンバーの嗜好とシンパシーを感じざるを得なかった。

 



 

 

 メタル畑ではないasamiのオペラティックな歌唱は非常に抜けがよく、終始安定していた。メロディックパワーメタルと言えど、ややクラシカル志向の楽曲が多いせいか、再現度を重視したパフォーマンスに思えた。目を引いたのは、はるぴーの安定感抜群のドラムで、トリッキーなシンバルを複雑に盛り込みながらもバンド全体のサウンドを牽引していた。新加入のFami(B)が笑顔を絶やさないので、少し冷たい印象のあったバンドのステージングが、よりフレンドリーなものになっていた。
 残念だったのは、ツインギターの出音のバランスが悪かったこと。私のきき耳は左なので、真ん中に立っていれば普通は大きく聞こえるはずのmidoriの音が小さかったので、ツインリードの魅力が半減してしまっていた。また、全体的に音が抑え気味だったので、斜め後ろの奴の歌声が聞こえるのも不快ではあった。
 ともあれ、新旧織り交ぜた神曲の連発は、細々と繋がっていた私の活力をより戻すに余りあるものとなった。

 ショウの途中から疲労がとっくにピークを越えていた私は、足早に車に戻り、煙草をくゆらせた。

 さて。

 準備は整った。これからは真摯に向き合おう。
 審判の日がやってくる。

 

 最後にこの日のセットリストも書いておこう。

 

 

(写真の下からはネタバレになるので、セットリストを知りたくない人はここで読了してください)


 

 

 

 

= LOVEBITES "Judgement Day Tour 2023" SETLIST = 
at Drum Logos Fukuoka on August 26th, 2023

 1 We Are the Resurrection
 2 Judgement Day
 3 When Destinies Align
 4 Disonance

 5 Above the Black Sea
 6 Piano Solo
 7 Lost in the Garden
 8 Drum Solo
 9 Screaming for Me
10 My Orion
11 Signs of Deliverance

12 Don't Bite the Dust

13 Stand and Deliver
14 M.D.O.

15 Edge of the World

16 Soldier Stands Solitarity

 

En

17 Holy War
18 We the United

 

 

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