わたしが中国語検定受験をすすめる3つの理由 | 中国語上達への道トレーナーのブログ

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大家好!

 

中国語上達への道トレーナーのむうさんです。

 

🐼🐼🐼

 

 

日本中国語検定協会が実施する

中国語検定試験。

 

 

この試験をご存知ですか。

 

HSK(汉语水平考试)は知っていても、

こちらの中国語検定試験については

よく分からない、まだ試験を受けたことがない

という方が結構いらっしゃるように見受けます。

 

2023年6月の検定試験の受験者数は5,009名。(全級合計しています)

5年前の2018年同月は8,845名。(同上)

さらに5年遡った2013年同月では13,322名。

 

上記は6月開催の試験受験者数だけをみたものです。

この10年間だけみても、

受験者数は半分以上減少しています。

 

試験日、試験会場、内容の難易度、費用などなど

いろいろな諸事情が絡み合っての結果ではないかと推測します。

 

ただ、その背景にはHSKのパワーとスピードを持った

普及活動が大いに関係しているのではないでしょうか。

HSKは世界各国で展開していますし、

主催は中国国家教育部です。

 

中国語検定試験は世界各国には展開していません。

「出題は主に日本語を母語とする中国語学習者を対象としています。」と

協会の公式サイトではうたっています。

 

HSKと中国語検定(略して中検)

どちらが良い、どちらが悪いということはなく、

どちらもそれぞれの良さがありますね。

 

そうそう、中検のお話をする前に

中国語が話せるようになりたいと思っている方向けに

あえてお伝えしますが、テストや試験の〇〇級が受かった

からと言って中国語が話せるようにはならない。

ということを覚えておいてくださいね。

 

これはHSKの場合でも同じです。

 

話せるようになるには、

テストや試験のために勉強してきて

培ってきた全てのものを駆使して

話す練習や訓練を続けていくことで少しずつ形づいてくるのです。

話せるというレベルがどのくらいなのかは人それぞれなので

そのレベルに合わせてどのくらい練習・訓練をするかはまたそれぞれ異なります。

 

さて、本題に戻します。

 

先ほども少し言いました。

中国語検定試験は受験者が減少しています。

 

それでも私は、HSKと並行して

コンスタントに中検を受験することをお勧めします。

 

それはなぜか。

理由は3つ。

 

  1. 日本人の弱点とするポイントを熟知した出題がなされる
  2. 中国語の能力(聞く、書く、話す、読む、訳す力)がしっかりと身についているかが問われる

  3. 四字熟語、成語、慣用句、中国の歴史や古典から引用された文章などが多く出題される
 
 

1. 日本人の弱点とするポイントを熟知した出題がなされる

 

欧米の国の人が中国語を学ぶ際に簡体字の習得に苦労されています。

しかし、日本人は漢字を使用しますので簡体字の習得は彼らに比べると容易です。

ところが、それがかえって間違えて理解するもとともなると言えます。

 

大家、手紙、丈夫、愛人、床、検討、湯

 

上記の漢字は意味が日本語のそれとは異なりますね。

では、中国語での意味はなんですか。

答えは下に書いておきましょう。

 

試験では、日本人が間違いやすいポイント目掛けて出題されます。

中検は1981年から行なっています。すでに40年以上の歴史があります。

HSKより早いんですよ。

従って、日本人の学習での弱点をよく研究しています。

ここが強みですね。

 

 

2. 中国語の能力(聞く、書く、話す、読む、訳す力)がしっかりと身についているかが問われる

 

赤字でマークした「しっかりと」という部分がポイントです。

決して曖昧やうる覚えなどではなく、これらの力がしっかりと身についているかが問われます。

 

それの良い例が、リスニングの試験で“听写”が出題されることですね。

少し長めの中国語の文を聞いて、全てを簡体字で書いていく。

簡体字で書くだけではなく、句読点も正しくつけなければなりませんよ。

句読点というのは、文の意味がしっかりと分からないと正しいものをつけることができません。

総合的な力が培っていくことで答えられるようになります。

 

だから「しっかりと」なんですね。

 

 

3. 四字熟語、成語、慣用句、中国の歴史や古典から引用された文章などが多く出題される

 

中国のドラマや中国語の小説、新聞、雑誌などあらゆるものを見れば、

四字熟語、成語がどんどん出てきます。

以前、皇帝ものの中国ドラマを見ながらドラマに出てくる成語を書き出したことがあります。

ものの10分くらいで4Aの白紙の半分以上が成語で埋め尽くされてしまいました。

 

中国の方達はこういうものに日々接しています。

また中国の子供たちは幼い頃から中国の古典に親しんでいます。

中国の古典は中国人の生活の知恵や人々の考え方に

大きく影響を与えていると言っていいでしょう。

 

成語というのは、文字数が制限された中で

確実に物事を言い表すのに非常に便利ですし、

成語が入ると、文章がキラリと輝きます。

つまり文章がワンランクアップするといったイメージです。

その代わり、勉強の難易度はグッとアップします。

 

わたくし個人的には

中国語初級の段階から少しずつ学んだ方が

良いくらいだと思っています。

 

日本語にもある成語から始めてみるなどすると良いでしょう。

例えば、「四面楚歌」などいいですね。

 

 

長くなりましたが、

中検受験をお勧めする理由をお伝えしました。

 

 

おっと、ここで

海外にお住まいの方にも朗報です。

 

中検は海外にもいくつかの試験会場を設けています。

まだまだ少ないと言わざるを得ませんが。

しかも北京会場は閉鎖してしまいましたし。。。

 

2023年12月9日時点では、

上海、深圳、台北、シンガポールに試験会場を設けています。

インターネットで受験申し込みができます。

 

 

次回の試験日は

2024年3月24日(日)です。

 

あなたも、そしてあなたも、

2024年は中国語検定試験にチャレンジしてみませんか。

また違う中国語の世界が見えてくるかもしれませんよ。

 

 

 

 

 

*大家、手紙、丈夫、愛人、床、検討、湯の中国語の意味は、

 皆、トイレットペーパー、夫、配偶者、ベッド、自己批判する、スープ。

 

*トップ画像は日本中国語検定協会公式サイトから引用させていただいております。


 

【中国語検定についてさらに調べたい方へ】

 

日本中国語検定協会公式サイト

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