「お勧めしない」私の中国語学習法 | 中国語上達への道トレーナーのブログ

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大家好!

 

中国語上達への道トレーナーの鈴木律子です。

 

 

今回はわたくしの中国語学習法をお話ししたいと思います。

わたくしはこれまで沢山の学習法を試しました。

 

 

その中で今回私がお話しするのは、お勧めしない学習法です。

お勧めしないという意味は役に立たないということではありません。

役に立つか立たないかといえば、役には立つと思います。

 

 

学習法を話す前にそれ以前のわたくしの状況を簡単に振り返ってみます。

 

 

中国語は大学の専攻で4年間びっちりと勉強しました。

この4年間の中で、40日間の中国短期留学を経験し、

大学3年の夏と4年生の冬にそれぞれ40日以上と1ヶ月の個人貧乏旅行を

実行したくらいでそれ以外はすべて国内での勉強でした。

 

 

もちろん上達はしましたが、

語学習得というのはそれほど甘いものではありませんでした。

 

 

大学卒業時のわたくしは中国語の旅行会話が途切れ途切れではあるものの

まあまあできるくらいでした。

 

 

ただ、旅行でする中国語会話なら大丈夫だったわたくしの悩みは

生活中国語が話せないということでした。

中国語を話していても、実感が今ひとつ沸かないのです。

言語だけが一人歩きしているようで、いつも不安定さが付き纏っていました。

現地で生活をしていないということが大きなプレッシャーとしてありました。

(当時はインターネットなど無い時代、英語のように中国語を聞いたり話したり

する環境がいまほどありませんでした)

 

 

ある日、「スプーン※でかき混ぜる」の「かき混ぜる」という単語が分かりませんでした。

何て言うのだろうか。考えているところに、

近くにいた留学経験のある日本の方が“搅拌”だ、と教えてくれました。

「かき混ぜる」は生活に密着した単語。

もしかしたらすでに勉強したことのある単語。

そんな簡単なことも自分には分からない(思い出せない)のだと愕然としました。

自分の勉強不足と、中国語がしっかりと身についていないことを改めて突きつけられた

わたくしにとって大変衝撃的な体験でした。

 

 

“搅拌”という単語が載っているテキストはあると思います。

けれども、テキストが拾い切れない沢山の生活中国語があるのではないかと思ったのです。

留学した方には分かるが、自分には分からない生活中国語

そしてそれを習得してこそ、自分が話す中国語がより生き生きしてくると思いました。

 

 

習得するためには留学するしかない。

そして遅咲きではありましたが、日本を離れ、いざ北京での留学生活が始まりました。

 

 

しかし、実際に留学してもその土地でただ生活をしているだけでは駄目でした。

 

 

留学しているにも関わらず、わたくしの中国語はそれほど急激な伸びを見せませんでした。

 

 

答えは簡単。

 

 

留学先の学校の勉強だけをやっていたからです。

 

 

留学先の学校の勉強は素晴らしい内容でした。

テキストも難しいし、毎日の宿題もそれはもう沢山出ます。宿題と予習に遅くまでかかることもありました。

 

 

けれど、それ以上の何かをやらなければ、さらなる進歩は望めません。

 

 

そこで、留学生楼のお掃除の方から、小さな文具店のお店の人、新聞売りのお姉さん、

自転車修理のお兄さん、果物店のお姉さん、卵売りの人、よく朝食を食べに行くお店の店員

などなど大学周辺にいらしたあらゆる方々を毎日つかまえてはお話をしました。

 

 

しかし、昼間は彼らには本業があってわたくしのような留学生に付き合っている時間はない。

おまけに、一対一なので会話があまり深まらない。内容に発展がないので、使う単語が広がっていかないのです。

 

 

そこで、編み出したわたくしのお勧めしない学習法

 

 

それは『公園で相手を見つけて話をする』学習法です!

しかも昼間ではなく、夕方から夜にかけて。特に夏に実行。

 

 

わたくしの留学していた北京は夏の暑いときの夕食後に

家族あるいは近所の人たち一緒に夕涼みに公園へ出かけます。

そこを狙って公園に行くのです。

夜といっても公園には子供たちも大人たちも沢山いるので危険ではありませんでした。

(注:当時はです)

 

 

 

 

わたくしは公園に集まっているあるひとつの団体に目をつけました。

大柄の40代くらいの男性とその奥さん、とさらにもう一人40代くらいの男性。

そこにわたくしより少しだけ歳が若そうな男性2名とその女友達2名が

その大人たちとくっついて公園のベンチを囲んで話しています。

なぜその団体かというと、その中に日頃自転車を修理してくれていた若い男性がいたからです。

すでにわたくしはその子とよくお話をしていたため、私を見つけると快く仲間に入れてくれたのです。

 

 

聞くと、彼らは皆大学関連のお仕事をしている仲間同士でした。

皆日本人のわたくしにとてもよくしてくれ、彼らと話をしているうちに色々なことを学びました。

わたくしのことをたくさん聞かれる日もあれば、彼らが話している和に入って話をずっと聞いている日もありました。

毎日毎日夜な夜な公園に行っては彼らたちと楽しい日々を過ごしたのです。

そういう体験を経て、だんだんと生活に密着した中国語を覚えていき、

なんとなく自分が話す中国語が経験に裏づけされたしっかりとしたものに

なってきた感覚を味わいました。

 

 

これは数十年前の話で、いまはそのときから語学を取り巻く環境が随分変わりました。

したがって、この方法は今の状況にマッチングしないかもしれません。

現在コロナが世界中で蔓延している中では、そもそも留学ということ自体が難しいですね。

またわたくしは運良く良い仲間に巡り会えましたが、そうでない場合がないとも限りません。

というわけで、この学習法をそのままお勧めすることはいたしません。

 

 

では、いまの学習法として全く利用できるところがないかというとそうともいえないでしょう。

 

 

例えば、いまではあちこちで行われている交流会なるものにどんどん参加して話すこと。

これはとても良いことです。お互いに言葉を教え合うことも良いでしょう。

 

 

ある程度話すことができたら、さらに踏み込んで、中国語オンリーの交流会に

飛び込んでみるのはどうでしょうか。

初めはなかなか友達、知り合いがいない中で苦労するかもしれません。

ところが、何回も出席するうちに数人くらい知り合いができればラッキーです。

毎回その方たちとお話しすると良いでしょう。別の人でももちろん良いですが、

ある程度同じ人で慣れる時間も必要かと思います。

 

 

参加したら出来れば2名の中国の方を見つけてお話ししましょう。

自分がひとりで2名の中国の方とのお話では中国語を聞いたり話したりする機会が

日本語を使う機会より多くなるでしょう。(そうじゃない場合もありますが)

中国の方が多ければ多いほうが自分が中国語を話したり聞いたりする時間や

チャンスが多くなりますので、とても良い方法です。

 

 

語学習得はなかなか簡単ではありません。

したがって、チャンスは自分からどんどんつかんでいきましょう。

 

今回はお勧めしない学習法でした。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 

※「スプーン」は“勺子” 、“小勺子”

 

 

本日も素敵な1日になりますように。

今天就到这里,下次再见バイバイ!!パンダ

 

 

 

 

 

 

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