8/7~8/8に開催された

第29回りんごの木夏季セミナーに参加しました。

 

本当は全日程参加したかったけど、

いつものようにまた直観で、今はコレ!と思った講座を2つ。

 

第2部 映画・対談「みんなの学校」

第3部みんなでつくる みんなの学校〜普通ってなに?〜

 

ちなみに

りんごの木夏季セミナーは何年も前から参加したいと思っていたけれど

島から参加するのはなかなか難しく、今回が初めての参加。

女性の参加者がほとんどでした。

 

映画「みんなの学校」を観るのは2回目。

とは言え、かなり前のことなので、なんとなく記憶に残っているくらい。

 

あれから色々な事を経験した今の私は、何を感じるのだろう。

 

そんな事を考えながら映画を見始める。

 

 

最初は、ああ、そうそう、こういう感じだった、とか思いながら。

 

 

その後は、何度も何度も涙涙涙。。。。。

 

 

なんだろう。

 

本当に色々な感情が入り混じって、心をグルグルされる映画だった。

 

本気でこどものことを思っている大人がここにもいるんだ!

 

という思いとか

 

やっぱりやろうと思えば出来るんじゃん!

 

とか、

 

私もこういう先生に出会いたかったな。

 

とか、

 

この子たちはもう絶対大丈夫だな。

 

とか、

 

私もこういう大人でありたい!

 

とか、

 

こういう場所を作っていきたい!

 

とか、もう本当に色々。

 

 

これは島の人とも、白馬の人ともシェアしたいなー。

 

 

 

心落ち着かぬまま

木村先生と愛子さんの対談が始まって…。

 

なんとなく想像していたけど、やはりお二人は息ピッタリ。

 

漫才を見ているような、

それでいて、核心をついた言葉で溢れている。

 

テンポが速いので、メモを取るのも必死だったけど

数えてみたら、なんと10ページ!!

 

ポンポンポンポンポンッて話すのだけど、今の私に刺さる言葉が盛りだくさん。

 

沢山ありすぎて、まとめられないのだけど、、

ザックリ言うと、木村泰子先生も愛子さんも、

僭越ながら私とすごく近い考えなんだと思った。

 

私の大切にしていることと、木村先生や愛子さんの大切にしていることは

多分同じようなことなんだろうなあ。

 

みんなの学校と森のようちえんはすごく似ている!

 

私の大好きな森のようちえん宣言

 

 

私は

診断はつかないけれど、困っているこどもで、大人の助けが必要で

 

でも

大人が信じられなくて、人も信じられなくて。

 

みんなの学校だったら救ってもらえたんだろうなあ。。。

 

 

 

 

木村先生は

 

先生という看板を捨てた。

 

一人の人として目の前のこどもと向き合う。

 

 

人と人が学ぶ。

 

どうやったら楽しめるのか。

 

 

人と人が、人と学んでいる。

 

教えるという行為をしている以上、

 

こどもは自分から楽しめない。

 

 

職種が仕事といっているうちは、子どもは不幸だ。

(あなたの仕事は?と聞かれて、学校の先生です。と答えるということ)

 

 

指導力を持てば持つほど、力を使う。

 

 

という事を仰っていた。

 

現場の方がこういうことを発信してくださるのは

 

私たち外の人たちからすると本当にありがたいことです。

 

 

 

みんなの学校にはたった一つの約束があって

 

ルールではないのです。

 

なぜ約束にしたかというと

 

約束は破るものだから、と。

 

破ったらやり直せば良い。

 

 

ルールがあると、見なくてはいけないものが見えなくなるから、と。

 

 

その行動の裏にあるこどもの心が見えなくなってしまう、

 

見ようとしなくなってしまうから。

 

 

私が今まで大切にしてきたことと同じ。

 

感動したなー。

 

 

 

みんなの学校は、

 

どんなに困ったことがあっても

 

職員室に来たらなんとかなる!

 

大空の大人たちがいる!

 

とこどもたちが思っている学校。

 

 

 

こどもが大人を信用していないと、

 

大人に憧れたり

 

自分からやる気になったりしない。

 

 

子どもが大人の前で安心していなかったら、

 

子どもが大人を好きになれない。

 

まずは大人が安心して生きているのか。

 

 

 

私の想いを知っている人はわかると思いますが、

 

もうずっと激しく共感しまくり。

 

 

 

 

一番私の心に突き刺さったのは…

 

今のままで

 

こどもの命守れるの?

 

大人が変われば良いだけ!

 

でした。

 

 

本当にそうだなあ。って。

 

自分の地域ではそんなこと無いって思ってるかもしれないけど

 

もういつどこでこどもが死んでしまってもおかしくない状態になっている。

 

木村先生の本気に、ものすごい勢いで背中押されました。

 

 

 

 

あと、、

 

指示・号令・命令

 

て犬じゃあるまいし、

 

これを当たり前にやってる学校で

 

主体的にって…苦笑

 

て話をしたら、犬の育ちに関わっている方から

 

犬は犬の意思でやっています。

 

号令に従っているわけじゃありません。

 

て怒られた。

 

なんて話を面白ろ可笑しく話して下さって、

 

いやいやいや

 

じゃあ今現場でやっていることは

 

犬以下のものに対する扱いと同じじゃーん。って

 

なんとも言えない気持ちになりました。涙

 

 

 

今の学校現場に不満のある保護者の方へは

 

来年度からは学習指導要領が変わるから、

 

こどもが主体的に学べるように学校が変わらなければいけないって

 

文科省から言われている。

 

ご丁寧に保護者向けのリーフレットまで作ってくれているから、

 

それを沢山印刷して

 

見えるように手に持って学校に行ったら良い。

 

来年度になっても廊下は走らずに右側通行とか言ってたら

 

教育委員会とかにちゃんとやってませんって言えるようになる。

 

人にぶつからないように歩きましょう

 

にすれば子どもたちは一人一人考えて行動できる。

 

そういうことをどんどん言えば良い。

 

というエールを送られていました!!

 

 

 

最後に、特別支援教育についても少しお話があって。

 

 

文科省は現在、インクルーシブ教育を進めていますが、

 

それは日本独自の考えではなく、

 

ユネスコやOECD等が提唱し、主要先進国が推進している世界的な動きです。

 

国連の「障害者の権利に関する条約」にも、

 

2014年1月に世界で140番目の批准国として条約を締結しました。

 

 

インクルーシブ教育は、

 

全てのこどもが同じ場で学び合う

 

その中で、必要な子には合理的配慮をする。

 

 

というイメージがある方も多いと思いますが、

 

実際には、合理的配慮どころか、排除をしているのが現在の教育です。

 

特別支援学校の増設や、通級の充実などがそれを物語っています。

 

私の住んでいる白馬村でも、これから通級を充実させると言っています。。。。。

 

 

この不可思議なインクルーシブ教育についてはこちらをどうぞ↓

 

参考資料:

日本の特別支援教育におけるインクルーシブ教育の現状 と今後の課題に関する文献的考察 -現状分析と国際比較 分析を通して-

 

何か変だよ、日本のインクルーシブ教育 (6) the general educationって何?

 

 

 

 

ところが、

 

木村先生が出席された東大でのシンポジウム

 

文科省の方が、これからのインクルーシブ教育は、

 

みんなの学校をモデルにしていきましょう。

 

というようなことを言ってくださったそうです。

 

 

それはつまり、

 

排除するのではなく、これからは本当のインクルーシブ教育を目指しましょう。

 

ということですよね、きっと。

 

 

 

 

「すべての子どもの学習権を保障する学校をつくる」

 

 

『みんながつくる みんなの学校 大空小学校は 学校と地域が共に学び

共に協力しあいながら「地域に生きる子ども」を育てている学校です。』

 

『すべての子どもが地域の学校に居場所をつくり、

自分から自分らしく周りの人たちと学び合えることを、心から願います。』

「みんなの学校」が教えてくれたこと学び合いと育ち合いを見届けた3290日 木村泰子より

 

私も心からそう願います。

 

 

 

また直接お話しを伺いたい大好きな大先輩のお一人

 

木村泰子さん

 

本当に本当に素敵な方でした♡