3月24日(水)


入院生活2日目。

仕事を終え、入院先の病院へ行きました。


抗生物質の点滴を1日に4回投与。

糖尿病なので、今回はインシュリンの投与開始。

もちろん食事制限あり。


今日1日は様々な検査としたとのこと。

「どういう検査をしたの??」と聞いても、本人は覚えていない・・・

翌朝には検査結果が出るらしいので、その結果を見て判断するらしい。


右足の小指の状態は相変わらず黒く、異臭が漂っていました。


検査結果が出るまで今後どうなるのか、予測も出来ない。

結果が良ければ指1本の切断。悪ければ2本の切断だろう。

そうだと信じたい。


とりあえず、検査結果を待つしかない。





救急病院へ行き、医者に足を見てもらった結果、即入院。

足の小指まで血液が行かなくなり、壊死状態。

早急に手当てしないと、指を失う可能性があるとのこと。


原因は・・・・



糖尿病。


本人も自覚はしていたけど、甘く見ていました。

病院で血糖値を調べたら400を超えていました。


今から気をつけても彼の右足を救える確率は極めて低い。


病院に到着してから3時間。

救急で待機中。

病院に空いているベッドがないとのこと。

他の病院に移動するか、空くまでまで待つか、どうなるか分からない。


私は一緒に待っていても仕方がないので、一旦アパートに戻り

必要な身の回り品をかき集め、再度病院に戻りました。

16時頃にベッドに空きがでたらしく、移動することが出来ました。


本人は「いい昼寝が出来た」と相変わらずのユーモアたっぷりで

ことの重大さに気付いていない様子。


これから彼の病院生活の始まります。

3月21日(日)、仕事で団体のお客さんをグランドキャニオンから

ラスベガスまで連れて戻ってきました。

翌日はロスまでお客さんを送迎することになっており、

お客さんが宿泊するホテルに彼の部屋も用意されていました。


「右足の小指の色がおかしい・・・出血もしているみたい・・・」と

彼からの電話。

仕事を終え、急いで宿泊先のホテルへ向いました。


足の小指は根元からきれいに色が変わっていました。

完璧な紫色。皮膚も少しめくれていました。

異臭もしていて、発熱の症状あり。


正直、唖然としました。

何をしたらいいのか分からなかった・・・・


救急病院に行こうと言ったけど、翌日の仕事が彼の中での

優先順位だったらしく、仕事が終わってラスベガスに

戻ってきたら行くとのこと。


その日は表面を拭き、ガーゼを巻くことしか出来ませんでした。

熱は解熱剤を飲み、なんとか下がりました。


その時に思いました。

確か木曜日の午後、急に悪寒がして熱があると言ってた。

恐らく風邪の症状だろうと思い、風邪薬を飲んだはず。

でも翌日になっても熱は続いていた。

何か関係はあったのだろうか・・・・


3月23日、月曜日。

彼が市内に戻ってくるのは15時頃だろうと思い、連絡を待っていました。

17時になっても、連絡はなし。

電話をしたら、かなり疲れたらしく途中でバスを止め、2時間程休んだとのこと。

今までこんな仕事内容では疲れることもなかったのに、やっぱりおかしい。

とりあえず、時間をかけてゆっくり運転して帰ってくるように伝え電話を切りました。


帰宅時間は20時頃になりました。

疲れ切った表情で帰宅。

すぐに横になり、そのまま寝てしまいました。

熱はまだありました。

小指の色は変わらず紫色・・・


翌日、火曜日の朝に救急病院へ急ぎました。

小指を見た看護婦さんの一言。

「どうしてもっと早く来なかったの!!」


大変なことになってしまった・・・・

"Baby, they took my foot.... They took my foot"

電話口で泣きながら小声で話す彼。


3月25日、仕事を終え入院している彼に電話をした時の第一声。

一瞬、時が止まったかと思いました。

同時に込み上げてくる涙を抑えることが出来ませんでした。

すぐに車に乗り込み、入院先の病院へ急ぎました。


ベッドで寝ていた彼の表情はとても悲しそうでした。

私を一目見た時、抑えていた涙が爆発したかのように泣き始め、

"They took my foot" と泣きながら言った彼、足元にかけられたブランケットを

ゆっくりとめくりました。

膝下20センチ当たりで足が切断され、包帯で巻かれていました。

右足がなくなっていました。