もうあと2週間になっちゃったけど、ドイツでの暮らしについてひとこと。



実をいうと本当に好きだった、ニュルンベルグでの暮らし。。。今更いったところではじまんないけど。でもこうやって居心地よかったのは全部夫が守ってくれてたからなんだよね。彼が矢面にたって、全部面倒な事は処理してくれてた。わたしが日本にいたときは全部やってたこと、ここでは彼が仕事しながら全部やってくれてたんだよね。



そう、夫は本当に忙しそうだった。仕事を抱えて、ここでの手続きもすべてやってくれて。それなのにわたしはパベルのことしかみてなかった。離婚は当然だよね。



ま、もうそれはしかたのないこと。最後に覚え書きとしてドイツ暮らしの事について書こうと思ってたんだった。



思いつくままに、好きだった事を箇条書きにしてみます。←誰にいってんの?(^^;)



1)教会の鐘の音。

有名なラフマニノフのピアノ協奏曲第2番で、しょっぱな鐘の音をイメージした和音が繰り返されますが、どうもドイツにくるまであれがピンとこなかった。あれー?教会の鐘の音ってあんなだったっけ?なんておもってた。・・・あんなでした。ドイツにきてから教会の鐘の音を聞くたび「ラフマニノフ、すげえ!」なんておもってます。・・・ってこれじゃラフマニノフ賛美だよ! いや、でもほんとにね、深夜とか朝とか、特に日曜は礼拝があるからでしょうね、低く荘厳に聞こえてくる鐘の音は本当に素敵でした。異国に住んでるんだなあと思わせられましたねえ。


2)森の国、そして公園。

ドイツに来る前、ドイツは森の国ですよ、なんていう表現をいくつかみつけましたが、ほんとにそう。森の中に街があって、街からちょっと出るとすぐに森。そんな感じです。もー、これが本当に大好きだった。公園も「いかにも整備いたしました!」という感じじゃなくて、森の延長、という感じ。でもほんとはすっごく整備されてるのね。ゴミとかぜんぜん落ちてないしゴミ箱のまわりもすごくキレイ。夏になると定期的に草刈りしてたし(ものすごく大きな草刈り車?そういうやつで)。うちのちかくにある公園はかーなーり広いんだけど、それでも見事に整備されてました。さすが几帳面ドイツ人。


3)迷惑かけないんだったらあんたの好きにしな。

なんかね、全体的にこういう雰囲気。迷惑かけるんだったらこっぴどく怒られそうだけど、「きちんとこちらのルールを守ってくれる限りはあたしもなんもいわないよ」っていう空気。これがすごく楽だった。変に顔色みなくていいし、あー、わたしも好きなように好きな事やっていいんだなー、って。誰もわたしのことを気にしない、わたしも誰の事も気にしなくていい。裏の裏を読んだり読まれたり、そういうこともなし。まあ、日本にいたって裏の裏を読んだりはしなかったけどさ。でもとにかく、そういう自由な空気がここにはあって、すごく心地よかった。


4)静か。とにかく静か。

3)でも書いたけれど、こちらの人はルールには厳しいんだと思う。ルールというか。。。みんなで居心地よく過ごすための工夫、というか。その一つが「音をたてない」ってことなんだろうな、と。もちろん生活音はたってしまうものだけど、たとえば廃品回収の車だったりだとか、街の広告宣伝カー。スーパーのBGM(クリスマス時期にも音楽一切なし!)、もちろん選挙カーなんて走ってないし、役場の広報スピーカーなんてものも当然ない。そうそう、電化製品も一切(もちろん)しゃべらないし、ブザー音さえないからいつ止まったのかもわかんない(笑)アジアの他の地域はしらないけれど、日本はそういう面でほんと騒音に寛容だなーとはじめて思いました。いま住んでるアパートで日中、あまりの静けさに「ここはどこだよ?」なんて思う事しばしばあります。娘が生まれた頃手伝いにきてくれてた私の母は「あまりに静かすぎて落ち着かない」とさえ言ってました。この静けさ、本当にすばらしい。


5)街の外観

まあ、これはヨーロッパですからね。考え尽くして作られた街、数百年という歴史が違いますもんね。一見色も素材も自由に使っているように見えて、統一感がある街並。アパートはアパートで、一戸建てエリアは一戸建てエリアで。アパートは5階までときめられているのか、横に一律きれいにならんでいます。また、外壁は各自いろんな色で塗られているものの、屋根の色はほとんど皆同じ。こういうところが統一感を生むんでしょうね。この「一見バラバラだけど、その実統一感がある」っていうのは結構ヨーロッパにおける共通の認識のような気がします。街並だけじゃなくて、なんというか考え方において。大枠のルールを決めて、あとは各自、っていう。日本は細部までルールを決め過ぎなのかな?細部までルールをきめすぎてごちゃごちゃになっちゃうタイプ?


6)ゴミだし

ま、これはヨーロッパ、ドイツ暮らし、っていうよりこの地域の自治体の問題ですかね。とにかくいつなんのゴミでも24時間オッケー!だった。すばらしい!!分別も日本に比べると超ゆるゆる←ドイツってもっとゴミに関してバリバリ厳しいのかと思ってた。


7)意外と親切、ドイツ人。

なんしかドイツ人のイメージはぶすっとしてて笑わない、というものだったんだけど(偏見ですよ)、まあ、そしてそれは当たらずとも遠からずなんだけど。だけどこちらが困ってるときは必ず、100%助けてくれました。だれも見なかったフリとかしなかった(笑)わたしは少なくともドイツで誰かに嫌な目にあわされたことは一度もありませんでした。まあ、ドイツ人のイメージが最初からめちゃめちゃいいわけじゃなかった、っていうのも一因ですかね。←だからそれって偏見です。ごめんなさい。
あれー、意外といい人じゃん!みたいなね。


8)物価が安い!

これは知らなかったなー。そしてこれも地域差によるものもあるだろうけど、食料品がめちゃ安。ヨーグルトとか結構たくさんはいっててすっごくおいしいのに50円とかね。チョコも70円ぐらいが相場とかね。←これもめちゃめちゃおいしい。
野菜があんまりないのはまあ、予測済みだったからしかたないですけど、野菜も安かったなー。肉も安かった。一体どういうコスト削減を実施すればこんな低価格が実現するんですかい?ってスーパーでしょっちゅう考え込んだもんです。ま、主婦としては安いにこしたことはないけど。


9)カラッとした空気。

まあ、これも有名(?)ですよね。今住んでいるアパートでは浴室に窓がないんです。あらー、やだなー、換気扇もないしお風呂のあとどうやって換気すんのよー、なんて思ってたんですけどね。換気、しなくていいんです。だってぜんぜんこもらないんだもん。床もお風呂のあとベチャ、ってなってもすぐにカラッて。まあ、乾燥肌の人は大変かもしれないですけどね。わたしはそれほど肌が強いっていうわけでもないですけど、別に冬の間も乾燥で困る事はなかったです。オイルヒーターつけてても大丈夫でした。逆に湿度がない恩恵だけを受けてた感じ。髪も広がらないし、気温が低くても湿度がないせいで、それほど寒さを感じなかったように思います。夏もエアコンなしでも本当に快適でした。




今日思いついたのはこんなところ。また思いだしたら書いてみます。おお、こんどはドイツ暮らしのイヤなところも書いてみようかなー。でもあんまりないんだよね、ほんと。