家族承諾で4例目脳死移植へ

2010年8月29日(日)1時12分配信 時事通信


 日本臓器移植ネットワークは28日夜、関東甲信越地方の病院に入院中の40代の男性が、
臓器移植法に基づく脳死と判定されたと発表した。

本人の臓器提供意思が不明で、家族の承諾を基に脳死判定が行われたケースは4例目。

移植が実施されれば国内91例目。

 移植ネットによると、男性は心肺停止後に蘇生(そせい)したものの、脳死状態になっていた。約1週間前から重篤な状態が続いていたが、28日午後7時10分、法的に脳死とされた。
 
男性は意思表示の書面を残しておらず、家族と臓器提供に関する話をしたことがなかった。
 
家族は臓器提供を決断した理由について、「本人はいなくなるけれど、ほかの人の役に立てればうれしい」と語ったという。