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【万年筆・高級筆記具専門店】ラグジュアリーペン ショップブログ

【万年筆・高級筆記具専門店】ラグジュアリーペンのブログです。新商品の入荷情報から万年筆に関するお役立ち情報まで毎日更新しています。 

万年筆には、耐久性やデザインとともに、
書き味が大切なことは言うまでもありません。

その書き味を決定するのはペン先の形状です。

形状が違うとペン先の弾力性が変わってくるので、
書き味に違いが出てくるのです。

ここから弾力性を決定付けるポイントを
説明しますので、購入時の参考にしてください。


ペン先の硬さは、ペン先の材質のみで決まるのではなく、
ペン先の厚み、加工によっても大きく左右されます。

インクフローの良いモノやペンポイントの大きなモノは、
実際にペン先の持つ弾以上に柔らかく感じられる場合
もあります。

ステンレス製のペン先を持つ万年筆は、
比較的、カリカリとした硬い書き味のものに
なりがちですが、金合金のペン先を
持つものは、柔らかなタッチになります。

しかし、ペン先先端部の形状、切り割りの長さ、
ハート穴の形状と大きさ、ペン先全体の曲がり具合
などもペン先の硬さを大きく左右しますので、
たとえペン先の材質が同じでも、その他の要素が異なれば、
感じる硬さはかなり違ったものになります。


○ステンレスペン先

弾力が少なく、硬い。


○金合金ペン先

比較的、硬いモノから柔らかいモノまで様々。
金の含有量が多いほど柔らかい傾向がある。


○ペン先の大きさ

大きく長いモノほど柔らかい。


○切り割りの深さ

深いほど柔らかい。


○パン先のカーブ

小さいモノほど柔らかい。


○ペン先の先端部分

細く長いモノほど柔らかい。


○ハート穴の大きさ

大きく横長のものほど柔らかい。


○地金の厚さ

薄いモノほど柔らかい。



一般的には、長時間筆記しても疲れにくい、
柔らかいペン先のモノが好まれますが、
あまり柔らかいと、日本語が書きにくくなりますので
適度なコシも必要です。

また、楷書体で記述する場合や、
仕事上のメモ、手帳やノートの
記述に使われるのであれば、
硬めのペン先の万年筆の方が適しています。

力が入って筆圧が高くなるようなシーンでは、
柔らかめのペン先の万年筆では、逆に、
ストレスを感じることが多いからです。

最近の傾向としては、中程度から
やや硬めのペン先を持つ万年筆が多く、
柔らかいペン先を持つものは、少なくなっています。

また、ヴィンテージ物はペン先が
柔らかいモノが多いので、
万年筆愛好者から人気が高く、
他のものにくらべて少し高値で取引されています。